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AppleがVision Pro出荷予測を下方修正。2025年の新モデルも見送りか

Ming-Chi Kuo氏によると、Vision Proを含むヘッドマウントディスプレイ製品のロードマップの見直しも行われています。

アップルは2024年のVision Proの出荷台数を40~45万台に減らした(市場コンセンサスの70~80万台以上に対して)。
アップルは米国以外の市場でVision Proを発売する前に注文を減らしたが、これは米国市場の需要が予想以上に激減し、アップルが米国以外の市場の需要を保守的に見るようになったことを意味する。
アップルはヘッドマウントディスプレイ(HMD)の製品ロードマップを見直し、調整しているため、2025年にVision Proの新モデルは登場しない可能性がある(以前の予想では、25年下半期/第4四半期に新モデルが登場するとしていた)。Appleは現在、Vision Proの出荷台数が2025年には前年比で減少すると予想している。
via:Apple cuts 2024 & 2025 Vision Pro shipment forecasts, unfavorable to MR headset, Pancake, and Micro OLED trends / Apple下修2024 & 2025年Vision Pro出貨預測,不利MR頭戴裝置、Pancake與Micro OLED產業之趨勢 | by 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) | Apr, 2024 | Medium

今年2024年だけでなく、来年2025年の出荷予想も下方修正されて、2025年の新モデルも危ういかもです。

そして、この影響で、以下の市場で予想を下回る可能性が出てきました。

MRヘッドセット装置 – Vision Proの課題は、シースルーのユーザー体験を犠牲にすることなく、主要アプリケーションの不足、価格、ヘッドセットの快適性に対処することである。対照的に、VRもニッチ市場だが、少なくとも実績のある成功したアプリケーション(ゲーム)があり、トレンドの可視性はMRより高い。

パンケーキ – ここ数年、スマホの光学スペックのアップグレードが鈍化しているため、投資家はレンズより単価が格段に高いパンケーキが光学セクターの新たな成長ドライバーになると期待している。Vision Proの出荷が予想より少なかったため、当面のPancakeの光学業界への貢献度は投資家の予想より低くなるだろう。

microOLED – ビジョンプロ/MRヘッドセットはマイクロOLEDの最も重要なアプリケーションである。主要用途が期待通りに成長しないため、マイクロOLEDの大量生産と他の小型家電機器への採用の時期は遅れるだろう。

ただ、年間で40万台であっても、確実にユーザーベースが拡大して、その間にVision Proの特徴を活かしたキラーアプリが出てくれば状況は変わるかも?

この辺りはApple Watchの時のような展開再び、かもしれません。

僕はといえば、Vision Proは一度は体験してみたいとは思いつつ、今のプライスレンジだと見送りだろうなと思います。もちろん、これは導入したほうが作業効率が上がりそう!とか、こりゃ使ってみたいアプリ!とか出てくれば話は別になります。

早いタイミングで、手頃な価格帯を出してくれれば、お試し導入もできたと思うけどなあ。

”1週間でほんの一握りしか売れなくなった”Vision Pro。Appleはオンラインマーケティング強化。

今年初めからの大きな話題の一つだったVision Pro。

Power On@Bloombergによると、発売当初はユーザーがデモのために店舗に押し寄せていたものの、最近は沈静化しているようです。

アップル直営店から私が聞いているのは次のようなことだ: デモの需要は激減している。少なくとも一部の店舗では、1日に数台しか売れなかったのが、1週間でほんの一握りしか売れなくなった。アップルはまた、オンライン・ホームページでのマーケティングを強化しなければならなくなった。2月上旬の発売以来、最も積極的な売り込みだ。

Gurman氏自身はといえば、最初の数ヶ月間は、毎日(時には1日に数回)使用していたものの、今では週に1、2回程度で、長時間のフライトや在宅勤務など、一人でいるときに楽しむのがベストとしています。

私は当初、映画やYouTubeを見るときや、自宅のMacでより没入感のある画面が欲しいときにVision Proを使っていた。最近では、最初の話題性も薄れ、Vision Proは日常的に使うにはあまりに面倒であることは明らかだ。バッテリーを装着して起動し、インターフェイスをナビゲートするというプロセスを経ることに価値を感じないことが多い。また、手に取らざるを得ないようなキラーアプリも登場していない。ラップトップをラップトップとして使い、パソコンか大画面テレビでビデオを見る方がはるかに簡単だ。

この辺は他のVR製品と同じ動きではあるものの、Vision Proは価格が高いので、これからお試しで購入するユーザーがどれだけいるのかを予測するのは、なかなか難しいですよね。

しかも、AppleのアプリもほとんどはvisionOSプラットフォームに最適化されておらず、また、Vision Proのアプリストアは平凡なままだそうです。

このまま、他の国で発売するんだろうか。その前にキラーアプリが無いと同じだろうな、、、。




おっと、日本でVision Pro関連の求人情報あり。発売はいつ?

Appleが、日本とオーストラリアにおけるApple Vision Pro関連の求人情報を出しています。

条件に当てはまる方は、ぜひチャレンジしていただきたいです。


via:Briefing Experience Specialist, Apple Vision Pro – Careers at Apple

今回募集しているのは、企業向けのブリーフィング・エクスペリエンス・スペシャリスト。

エンタープライズブリーフィングエクスペリエンススペシャリストの目標は、企業ユーザーに焦点を当てたApple Vision Proの可能性を説明することです。製品の機能とその革新的な新技術を紹介するデモンストレーションをデザインし、実施します。また、ソリューション、代表的な使用例、先進的なユーザーワークフローを紹介し、テクノロジー、visionOSプラットフォーム、製品自体への顧客の投資を促します。

Appleプラットフォーム、エンタープライズ・ソリューションに精通しているだけでなく、5年以上の技術営業経験、プレゼンテーションやコミュニケーションスキル、VRまたはAR技術に精通していて、もちろん、日本語と英語が”流暢である”など、かなり条件は厳しく、能力のある人材を探しているようです。

そして、この募集が始まったということは、Vision Proを日本で展開することは間違いなく計画されていることがわかります。

ただ、実際に販売が開始されるのは、まだ先になりそうです。

エンタープライズ向けにvisionOSコンテンツの開発を促して、サードパーティがアイディアを出して、開発を進め、リリースできるようになるには少なくとも半年以上は必要。

となると、日本でのVision Proの発売は早くても年末。

あるいはApple Watchの時と同じように一年後の発売の方がタイミングとしては無理がないように思えます。

Vision Pro用のキラー・コンテンツ、必要ですよねえ。

AppleのAIグラス、カメラ付きのAirPods、スマートリング。で、ディスプレイ付きのHomePodについて[雑感含む]

AppleがAIグラス、カメラ付きのAirPods、スマートリングなどにも取り組んでいたという話。


via:Apple Ponders Making New Wearables: AI Glasses, AirPods With Cameras, Smart Ring – Bloomberg

ただ、Appleが目指しているAIグラスの形態としては「Ray-Ban Metaスマートグラス」の方向でありながらも、これを超える機能が必要だろうし、この形のままVision Proの機能を積み込むのは現実的では無いですよね。


カメラ付きのAirPodsは新味。

でも、そんなの盗撮が捗る以外に使い道が想像できないんですが。まあ、日々のアクティビティの記録にはなりそうです。

スマートリングについては、もう既にレッドオーシャン。
決済のできる製品、スマートフォンの操作も可能な製品、心拍/体温/睡眠計測などができる製品などは他のメーカーから販売されていて、こちらも今更Appleが参入するのなら、これら以上の機能がないと意味なくて、さらに革新的な機能を今のAppleが作れるのか?無理じゃね?というのが正直なところ。

Appleとしては、この辺はApple Watchで使えるんだから、そっち買ってよ。ということじゃなかろうか。

Mac/iPhone/iPadのロック解除ができて、健康情報が取得できるスマートリングを作ったところで、Apple Watch SEよりも安く設定した製品を販売する気が無いと思うんですよね。

なお、先日噂が再燃していた「ディスプレイ付きのHomePod」ですが、Gurman氏は否定的。

Apple TV、FaceTime、HomePodを1つのシステムに統合するデバイスや、ロボットアームのように画面が旋回するHomePodもあった。アップルはまた、壁に磁石で貼り付けられるiPadのようなスマートディスプレイの製造も検討している。

現在までのところ、アップルはこれらのデバイスのいずれについても、目前に迫っていると考えるほどには前進していないと私は考えている。同社は何年もの間、家庭で何をするかについて優柔不断であり、それが変わったことを示唆するものは何も見ていない。しかし、ディスプレイ付きのHomePodの話が最近また出てきた。9to5Macは、iOSの最近のベータ版にそのようなデバイスがあることを引用している。調べてみると、やはりこの製品が今年リリースされるとは思えない。

”ディスプレイ付きのHomePod”の今年発売はないだろうし、早くても来年になる、という見方を書いています。

この”ディスプレイ付きのHomePod”という製品というのも、結局は「Echo Show 10」の後追いでしかないわけですが、Apple製品との連携はしやすいだろうし、音質もいいんだろうし、アルミニウムとガラスでかっこいいと思うので見てみたい気がします。けど、それだけ。

というのは、単純に考えて、78,800円からのiPad miniと44,800円のHomePodを組み合わせた製品ということになれば、合計で14〜15万円はすると予想しているので。そうなれば、まあ買わないなー。

ちなみに僕のこの予想は外れます。きっと。外れて欲しい。

なお、「Echo Show 10」は今は販売終了。

なので、とりあえず、5%オフになってる「Echo Show 15」でお茶濁しとくかなー、、、。と思ったりもします。


Amazonはといえば、スマートホームの製品を定期的に整理し、新製品を投入して、最近は8インチスマートホームコントロールパネル「Echo Hub」なんていうものも出したりして、確実にAppleよりも先に市場を開拓してますよねー。


このままだとスマートホーム市場でのAppleは、仲間はずれにならないようにユニバーサルな互換性を維持するだけ、ということで終わりそう。

いや、僕の予想は外れて欲しいんですけども。

ザッカーバーグCEO:Meta Quest 3はApple Vision Proよりも “大半のことにおいて”優れている

Metaのマーク・ザッカーバーグCEO曰く、「Meta Quest 3はApple Vision Proよりも “大半のことにおいて”優れている」。

マーク・ザッカーバーグによると、Apple Vision Proを数日間テストした結果、(Vision Proは)印象的なハードウェアを備えているが、Meta Quest 3はもっと手頃な価格でほとんど同じことができると考えているそうです。

価格的にはVision Proが3,499ドルなのに対し、Meta Quest 3は499ドル。

ザッカーバーグは、「この価格差で、ヘッドセットを使用する大半の事柄において、Questの方がはるかに優れていることに、私はかなり驚いている」「未来はまだ書かれていない。[未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」とコメント。

Vision Proの高解像度ディスプレイと視線追跡センサーについては「とても素晴らしい」と評価していますが、同時にデバイスの人間工学や快適さとトレードオフの関係にあり、Quest 3は軽いだけでなく、視野が広く、バッテリーを内蔵しているためワイヤレスだと指摘。

視線追跡センサーについては、将来のQuest製品に搭載するとしています。

さらに、ゲームを含むコンテンツのラインナップについては、Meta Questの方がはるかに多くのタイトルを含むライブラリーを提供しているが、今の所、Vision Proのハードウェアを活用したアプリはあまり存在しないとしています。

VRMR市場において、Questは完全に先行した製品だったことや、ザッカーバーグ氏がMetaのCEOであることを考えれば、そのメリットのアピールは当然です。

同時に、Vision Proでお披露目された機能は、最新のテクノロジーを組み合わせたものでありオンリーワンではあるという点は理解できるものの、価格差は7倍にもなることも事実です。

個人的には、大きな外部ディスプレイを買うつもりで購入するかなあ、とも思っていたのですが、今の所、Macと組み合わせたときには入力が行いづらい問題や、拡張ディスプレイを本気で使おうとすると”酔う”という指摘もあったり、何よりも2時間しか使えないということを考えると様子見をするしかないかもと思っています。

Quest 3でどこまでできるかっていうのも興味あるしなあ。

Visionチーム曰く、Vision Proの “理想的な形”は4世代が必要

Vision Proの “理想的な形”を実現するには、デバイスの世代を4つ重ねる必要があるかもしれない、とアップルのVision Products Groupの一部の人々は考えている、ようです。

今週のPower Onによると、アップルのヘッドセット開発に携わるチームの一部では、このデバイスを顧客が日常的に使用できるほど洗練されたものにするには、まだ多くの作業が必要だと感じているという話。

その「理想的な形」というのがどのような仕様であるのか?については、明らかになっていませんが、これまでの各所で公開されているVision Proのレビューやインプレッションで明らかになっているのは以下のポイント。

・長時間の使用には重く扱いにくい
・バッテリーの持ちが悪い
・専用アプリが少ない
・visionOSのバグの多さ

これらの問題はほとんどが発売前にも予想されていたものですが、まず、この辺が改善するかどうかというのは、アーリーアダプタ以降の購買層にとっては重要な話になりそうです。

また、Gurman氏はiPadをMacの代替品として位置づけようとしているが、その結果は「良い結果も悪い結果もある」というもので、Stage Managerなどの機能でマルチタスクデバイスにしようとしたものの、Macのような真の生産性向上デバイスにはなれず、「このデバイス(iPad)は本来の目的を失い、アップルの製品ポートフォリオの中でより混乱した一部となってしまった」と書いています。

さらに、Vision ProがiPadの代わりになるという見方もしていて、この場合、必要なことは「(iPadの代替品にするためには、)ハードウェアのアップグレード、ソフトウェアのアップデート、そしてアプリ開発者やコンテンツメーカーによるサポートの向上が必要」であり、「それまでは、Vision Proは基本的にプロトタイプであり、テストする特権を得るためにアップルにお金を払わなければならないもの」としています。

Apple Watchも軌道にのるまでに数世代かかっていて、さらに全く新しい技術を駆使した製品ということを考えれば、4世代はかかってもおかしくないですね。

4世代ということは、毎年新製品を発表したとして2027年モデルになりそう。

その頃には形も小さくなって、価格も下がるかな。

いや、Apple Watchのようにバッテリー持ちは変わらないかもしれないですね、、、。




Vision Proティアダウン@iFixit:EyeSightディスプレイの機能解説やバッテリーパックの特大Lightningコネクタ含む

iFixitさんが、早速、Vision Proをティアダウン。

Vision Pro Teardown—Why Those Fake Eyes Look So Weird | iFixit News」は、内部レポート第一弾。

かなり、AR/VRデバイスの製造技術に踏み込んだ内容もあり、Vision ProがVRMR市場の中でどのポジションになるのか、という面でも参考になるものなので、興味ある方は全文チェックをお勧めします。

僕が興味深く思った点:

・EyeSightディスプレイ
技術ジャーナリストたちが「奇妙」「不気味」「非常に疑わしい実用性」と呼んでいる。
非常に薄暗く、解像度が低いため、レビュアーたちは「よく見えない」という評価が多い。

・Meta Quest Proのバッテリーを除くディスプレイモジュールは522グラム。Vision Proのアセンブリは532グラムなので重さはほぼ同じ。(353gのバッテリーを除けば)

・装着時の第一印象はかなり良い。「重さは予想したほど悪くないが、頭ではなく額や頬にかかるのは確かで、誰かが頭を押して傾けているような変な感じがする」と、サム・ゴールドハート@iFixit

・非常に繊細でクッション性のある編み目の「Solo Knit Band」は見た目もクール。後頭部に巻き付け、側面のダイヤルでフィット感を調整。自転車のヘルメットを締めるのと同じ。

・スピーカーは、メインヘッドセットと結合する2本の硬いバンドに固定

・左側のバッテリーケーブル接続部:磁石でカチッとはまり、ねじってロック。コードが椅子に引っかかって抜けることはない。

・バッテリーが外付けなため、交換はしやすい
・しかしながら、ポートは独自の特大Lightningコネクタのようなものでバッテリーパックに接続され、クリップかSIM抜き取り工具を使って外す。このため、USB-Cバッテリーを使うことはできない。

・顔の大きさや形に対応するために、Appleは28種類のライトシール・パーツを販売していて、これがVision Proの注文をすべて手作業で梱包している理由

・シールは化粧などで内側が汚れてしまうことも複数報告されている。Appleは水と無香料の食器用洗剤を使うことを推奨。

このほか、EyeSightディスプレイにより、Appleが達成したいと考えていることは「アニメーションのような目のある3Dの顔」であり、これを実現するために前面ディスプレイには3つのレイヤー:ワイドニングレイヤー、レンチキュラーレイヤー、そしてOLEDディスプレイがあり、異なる角度から見ると異なる画像を表示するレンチキュラーレンズがポイントであることも解説しています。

VisionOSは複数の顔画像(AとBと呼ぶ)をレンダリング。それらをスライスして、ある角度から見たAを左目に、別の角度から見たBを右目に表示して、立体視効果による3Dの顔を表示しています。

この方法にはデメリットもあり、それは水平解像度が劇的に低下し、複数の画像それぞれに分割されるというもので、このために解像度は必然的に低下してしまい、EyeSightの目がぼやけるという現象が出るようです。

Vision Proは、新しい技術の集大成であることは間違いないので、この辺りの技術解説は面白いですね。

ティアダウンレポートの第二弾、第三弾も用意されているようです。

Vision Proの完全ネイティブ版「Things 3 for Vision」がリリース

macOS / iOS / iPadOS用のToDo,タスクアプリ「Things」のApple Vision Proのネイティブ版「Things 3 for Vision」がリリースされました。


「Things for Vision Pro」は、まったく新しいインタラクションを提供するVision Pro専用にデザインされたネイティブアプリケーション。

ガラスでできたサイドバー、リストの上に浮かぶメニューとポップオーバー、サイズ変更可能なウィンドウ、視線を感知して光るコントロール、洗練されたインタラクションなど、Vision Proのインターフェイスにフィットするように改良されています。

複数のウインドウを、好きな位置に配置することができるため、例えば、Todayリストを中央に、予定のToDoを左側に、いくつかのプロジェクトを右側に配置することができます。

サイドバーを隠して、ひとつのリストに集中することも可能。MacのバーチャルディスプレイとしてVision Proにワイヤレスで接続し、その横にThingsをスリムモードで浮かべて、リストを見ながら作業することもできます。

Thingsの新しいインターフェイスは目、手、声で操作可能。
ToDoをピックアップして、必要な場所にドロップし、検索フィールドに目をやり、メモを口述、スワイプでToDoを素早く操作することなどができます。

「Things 3 for Vision」は29.99ドル。

macOS,iOS,iPadOS版などと同様に買い切りタイプで、何でもかんでもサブスク化されている昨今、とても優良なアプリの一つです。

もちろん、機能的にも安定していて、僕もmacOS,iOS,iPadOS版は全て持っています。

Vision Pro開封動画:ポリッシングクロスも入ってるし、レンズは簡単装着。Vision Proトラベルケースは高級枕。だけど、カバーしてるとアレにしか見えない。

今や世界的なYouTuberのiJustinさんによる、Vision Pro開封動画。

外箱は結構大きめであるとか、写真メインのマニュアルが入ってるとか、あのポリッシングクロスも入ってるとか、Vision Proトラベルケースが高級枕だったりすることとか、Vision Proユーザーからの見え方であるとか、アイコンがこんな感じに表示されるとか、Vision Proを装着した状態で、外側から目が表示される様子とか、結構盛りだくさんの32分。

お待ちかねな方も、そうでない方も、Vision Proってこんな感じなんだというのは少しわかるかもです。

個人的な感想としては、カバーを嵌めたVision Proって、素材がソフトでマイルドで赤ちゃんでも敏感肌でも大丈夫みたいな質感なことも手伝って、なんかブラジャー的なものというか下乳的なものにしか見えなくて、うーん。

AirPods Maxのアレにも似てる。またそっち方向かあ。

それにしても、チャンネル登録者数710万人?すごいですね、Justinさん。

Vision Proの光学インサートはZEISSレンズ以外はペアリングできないようです

Vision Proを使う際に視力矯正が必要になるユーザー向けに、ZEISSレンズのオプションが設定されているのはご存知の通りですが、このVision Pro用レンズがサードパーティから発売されることは期待できないようです。

Vision ProのユーザーのM1Astra氏は、ZEISSオプティカルインサートとVision Proのペアリングがどのように行われるかをビデオで紹介。

レンズをVision Proに装着した後、ユーザーはヘッドセットを頭に戻し、デジタルクラウンを押して続行する必要があります。

iPhone/iPodのペアリングもDigital Crownの操作が必要です

光学インサートには、固有のコードとシリアル番号が付属していて、ユーザーが光学インサートをVision Proにマグネットで取り付ける際、レンズが正しいものであること、視覚要素が正しく表示されることを確認するために、システムは特別なペアリング・プロセスを必要とするようです。

なんとなく、MFi認証を取得しているケーブルとそれ以外のケーブルに近いイメージですかね。ケーブルだったら、非認証でもなんとなく使えたりするけど、矯正レンズとなると使えないかもだなあ。

Vision Proよりも先に届いた「Belkin Battery Holder for Apple Vision Pro」開封動画

Vision Pro本体じゃなくて、サードパーティアクセサリーの開封動画。

Vision Pro本体よりも先に、ユーザーの手元に届いたのは「Belkin Battery Holder for Apple Vision Pro(49.99ドル)」。

Vision Pro用の外付けバッテリーパックをベルトにつけたり、ポケットに留めたり、肩にかけたりすることができます。


サイズはiPhone Xとほぼ同じ。

これまでのベルキン製品同様、プレミアムでしっかりとした素材とデザインのようです。

Vision Proを装着したままで歩くような場合には、とても便利そうです。

って、そんなシチュはどれくらいあるんだろうか、、、。

Vision Proは即完売。現在は3月以降の出荷の見通し。Kuo氏は「需要は先細り」という予想。

Vision Proは予約受付開始後に即完売。

ただ、Kuo氏は”予約需要の順調な増加を維持できないことは大きな懸念であり、また、需要の強さを維持できるのかという懸念は存在する”としています。


via:Vision Pro首週末預購檢視:符合預期但隱憂浮現 / Vision Pro’s first-weekend pre-order review: expectations in line, but concerns raised | by 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) | Jan, 2024 | Medium

・予約在庫と出荷期間から、アップルは最初の予約注文の週末に16万台から18万台のVision Proを販売したと推定した。
・予測通り、ヴィジョン・プロは予約開始直後に完売し、全モデルの出荷期間は数時間以内に5〜7週間に延びた。
・即座の完売と出荷期間の延長は、一見ポジティブに見えるが、重要な懸念が浮上した。これは、コアなファンやヘビーユーザーが注文した後、需要がすぐに先細りになる可能性を示している。
・iPhoneの人気モデルも予約開始と同時に即完売し、出荷までの期間は通常数時間で数週間に延びる。しかし、Vision Proとは異なり、iPhoneモデルは通常、予約開始から24時間から48時間後に出荷までの時間が着実に伸び続けており、最初の完売後も需要が伸び続けていることを示している。

Luxshareは、Vision Proの生産効率を向上させるためにフルタイムの残業を行なっているようです。

年内の出荷台数は50万台になりそうなものの、需要は先細りになるので、今後継続して売れるかどうかの判断には、他の市場の需要やアプリケーションのアップデートを見守る必要があるとしています。

現在、Appleのアクティブユーザーは全世界で12億人を超えるため、そのうちの0.007%がVision Proを予約すれば完売することになるため、Vision Proが現時点で非常にニッチな製品であることは間違いないとしています。

日本からも予約している人がいるみたいですが、北米のApple Storeでサイズを測ったり、使い方講座を受けたりしなきゃいけないんですよね。受け取り時には旅行がてらアメリカに行くということか、、、。

Vision Pro買うならAppleCare+加入必須?ひび割れ修理でも799ドル。

他のAppleプロダクト同様、Vision Proも万が一の破損の際に、どの程度の修理費用がかかるのか?は把握しておいた方がいいですよね。

Appleが公開したApple Vision Pro Repair & Serviceによると、Apple Care+に加入していない場合、2,399ドル、フロントガラスのみの修理は799ドル。

via:Apple Vision Pro Repair & Service – Apple Support

ここで想定されている破損は、”カバーガラスのひび割れ”と “その他の損傷”という2つ。

Vision Proの”カバーガラスのひび割れ”の修理費用は799ドル。

“その他の損傷”の修理費用は2399ドル。

これがAppleCare+に加入していると、299ドルに収まります。

そのAppleCare+の料金は月額24.99ドル、または、2年間499ドル。

しかし、Vision Proの場合、iPhoneやApple Watchのように外に持ち歩くということは無いだろうし、であれば、余計なコストは支払わずに家の中だけで大事に使うというのがいいのかも。

ただ、家の中でも手が滑って落とすことはあるだろうし、カバーガラスが割れたら799ドル(11万円ほど)かかるというのは、なかなかの出費です。

余裕があれば、サブスクのようにAppleCare+を月額3500円をずっと払うというのが良いのかもだけどなあ。

Vision Proの本体は650グラムで、Meta Quest Proよりは軽いです。

ただし、、バッテリーは350グラム。だいぶ重くないですか?
購入予定の方はこの辺も織り込んだ方が良さそうです。

Vision Proの仕様ページに重さ情報が掲載。


Vison Proの重さは:

600グラムから650グラム。

重量はライトシールとヘッドバンドの構成により異なり、バッテリー単体の重量は353グラム。

ライトシール(Light Seal)というのは聞きなれないワードですね。

カメラで仕様されるライトシールというものがあって、これは不要な光がカメラボディに漏れるのを防ぐ、帯状の薄い発泡スチロール素材があります。

同じような目的で違う材質のライトシールが使われるのかもしれません。

あと、バッテリーは外付けだけど、353グラムというのはそこそこの重量。

Vision Proを装着してバッテリーをポケットにでも入れると、全部で1003グラム。つまり、ほぼ1kgですね。

187グラムのiPhone 15 Proだと5台分。

なお、Vison Proと同じ分野の製品(あえて競合とは書かない)のMeta Quest Proは722グラム。

PlayStation VR2は560グラム。

どちらもバッテリー内蔵。

Vision Proは、これらの製品では体験できない製品なんだろうけど、なかなかの重さですね。なるほどなあ。

Netflixは「visionOSのネイティブアプリを提供する予定は無し」

アメリカでは2/2に発売される「Vision Pro」。

新時代のエンターテインメントデバイスとして期待されているわけですが、Bloombergの記事によると、”visionOSのネイティブアプリを提供する予定はなく、iPadアプリを同プラットフォーム上で動作させることもない”とのこと。

Vision Pro用の専用アプリは提供されなくても、Safari経由でNetflixの視聴は可能なので、Vision ProでNetflixが視聴できないということではありません。

ただ、数多くあるVODの中でもNetflixは、全世界で2億人を超える視聴者数を獲得しているサービスであり、そのNetflixがVisionOSプラットフォームの専用アプリを開発する予定はない/コミットしないということは、他のVODサービスへも少なからず影響を与えるものになるかもしれません。

なお、VisonOSプラットフォームに参入を表明しているのはDisney+。

ディズニーのボブ・アイガーCEOは、AppleのVision Proを “革命的なプラットフォーム “と呼んでいて、大きくコミットするようです。

また、当然ながらApple TV+も対応するはずで、Vision Proとこれらの専用アプリでの視聴体験が、今までにないものということが明らかになれば、Netflixも開発方針を変更するかもしれません。

今年一年は様子見のところもあるのかもなあ。

Kuo氏:米国市場以外でVision Proを発表する可能性が高い

Ming-Chi Kuo氏が”2024年のWWDCまでに、米国市場以外でVision Proを発表する可能性が高い。”という予想を公開しています。


Apple is likely to release Vision Pro outside the U.S. market before WWDC 2024 / Apple可能在WWDC 2024前,於美國以外市場發售Vision Pro – 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) – Medium
アップルはWWDC 2024で、visionOSの開発に関する詳細を世界の開発者と共有する予定だ。もしアップルがWWDC 2024の前に米国以外の市場でVision Proを発売することができれば、visionOSのグローバルな開発エコシステムを促進する上で有益となる。

アップルがVision Proを米国以外の市場でまだ発売していない理由としては、1)Vision Proの初期供給量が限られていること、2)まず米国市場での販売プロセスを円滑に進めること、3)他国の規制に対応するためのアルゴリズムの修正に時間がかかること、などが挙げられる。

上記の問題が早く解決されれば、ビジョン・プロはより多くの国で利用できるようになる。

見出しでは”2024年のWWDCまでに、米国市場以外でビジョン・プロを発表する可能性が高い。”となっていますが、本文では「もし発売できれば」というニュアンス。

また、3)の各国規制への対応という点では、英語ではない日本を含むアジア圏ではアルゴリズムの修正に時間がかかることは確実なので、WWDC2024の6月よりも前に発売するのは現実的ではないようにも思います。

英語圏で文化が近いカナダやイギリスではあり得るかもしれませんね。

Vision Proは2/2発売:プレスリリースには機能詳細がたくさんあって、なかなか魅力的です

Apple Vision Proは、米国のApple Store全店およびオンラインのApple Storeで2/2発売。

1/19から予約受付開始。

ストレージ256GBで3,499ドル。ZEISS Optical Inserts – Readersは99ドル、ZEISS Optical Inserts – Prescriptionは149ドル。


Apple Vision Pro available in the U.S. on February 2 – Apple

プレスリリースでは、エンターテインメントの楽しみ方を変える革新的な空間コンピュータとして「Vision Pro」で今体験できることが結構詳細に書かれていて、なかなか興味深いものでした。

例えば:

・新しくなったApp Storeでは、iOSとiPadOS全体で100万を超える互換性のあるアプリケーションがある

・ユーザーの目、手、声によって完全に制御される、まったく新しい3次元のユーザー・インターフェースと入力システムが特徴

・アプリを見たり、指をタップして選択したり、手首をフリックしてスクロールしたり、バーチャルキーボードや音声入力を使って入力したりするだけで、アプリを操作可能

・Siriではアプリケーションをすばやく開いたり閉じたり、メディアを再生可能

・ハレアカラ国立公園、ジョシュアツリー国立公園、ヨセミテ国立公園、さらには月面のようなダイナミックで美しい風景であるエンバイロメント

・3次元のインターフェイスにより、アプリケーションをディスプレイの境界線から解放し、あらゆるスケールで並べて表示し、究極のワークスペースを提供可能

・アプリはどこにでも配置でき、完璧なサイズに拡大縮小することができる

・Fantastical、Freeform、JigSpace、Microsoft 365のアプリケーション、Slackなどの主要な生産性・コラボレーションアプリケーション

・Magic KeyboardとMagic Trackpadに対応

・Mac Virtual Displayを使えば、Macのパワフルな機能をVision Proに取り込み、巨大でプライベートなポータブル4Kディスプレイを作成することも可能

・HDRコンテンツに対応し、Apple TV+、Disney+、Max、その他のサービスの映画やテレビ番組を100フィート(約1.5メートル)の幅に感じられるスクリーンで視聴可能

・Apple独自の新しいエンターテインメントフォーマット「Apple Immersive Video」=Spatial Audioで撮影された180度、3次元の8K映像

・Apple Arcadeの250以上のタイトルを含むApp Storeのゲームにアクセス可能

・iPhone 15 ProまたはiPhone 15 Pro Maxで空間ビデオを撮影し、Vision Proで追体験することが可能

・FaceTimeでは通話中のすべての人が等身大表示

・FaceTime中にVision Proを装着している場合、そのユーザーは自分のペルソナとして表示

など。

Mac用のポータブル4Kディスプレイとして使えたり、VODコンテンツを約1.5メートル幅のスクリーンで視聴できたりというのは実用的。

Apple Immersive Videoコンテンツがどのようなものであるのか、というのは、とても興味深い。

日本での発売は、まだ先だろうけど、なかなか面白そうです。

とはいえ、米国価格はトータルで3750ドル程度で、日本では525000〜550000万円くらいはするということを考えると、なかなかハードル高いですけどねえ。

2024年はiPhoneではなく、Vision Pro、AirPods、Apple Watch、iPadに変化がある年になるかも

来年はiPhoneではなく、Vision Pro、AirPods、Apple Watch、iPadに変化がある年。という見立ては、引き続き、Mark Gurman氏@Power on。

・現在の179ドルのイヤホン(第3世代の中位モデル):
デザインを刷新し、ケースを再設計し、USB-Cポートを搭載
上位機種にはアクティブ・ノイズキャンセリング機能

・AirPods Max
USB-Cポート、新カラー

・補聴器ソフトウェアを開発中

・AirPods Proのアップデートは2025年
体温測定、その他のヘルストラッキングは初期段階

・Apple Watch
血圧測定、睡眠時無呼吸症候群の検出機能を開発

もちろん、iPad ProもM3 MacBook Airも控えている(3月あたり)し、MacBook Pro(J614とJ616)も開発中。

ただ、Appleとして一番力を入れているのはVision Proであることは間違い無いですね。

日本での発売はまだ先になると思うので、来年のAppleプロダクト購入計画には入れなくていいと思います。

まあ、高いだろうから、それを見越して貯金しておくのもいいのかもですね。




Vision Pro発売に向けて、スタッフのトレーニングがクパチーノで来月開始

今週のPower on by Mark Gurmanでは、AppleがVision Proの販売に向けてスタッフのトレーニングを開始するという話が出ています。

Appleは、Vision Proの使い方と販売方法をトレーニングするため、来年一月にアメリカの各店舗から小売店の従業員をカリフォルニア州クパチーノに招待しているとのこと。

このセミナーは来年2024年一月中旬にスケジューリングされていて、2日間のトレーニングプログラムが設定されています。

このセミナーに参加したスタッフは、自分の所属する店舗に戻ると他の従業員にトレーニングをする予定。

Vision Proは、一人一人のユーザーに合わせてカスタマイズされる必要があり、フィッティングが悪ければ最終的にユーザー体験を台無しにしかねないため、Appleはこのトレーニング、販売方法を重視している様子。

今の所、ユーザーはVision Proをオンライン予約して、店舗での受け取りを促される可能性が高まっていて、Apple Retailストアには、ヘッドセットを組み立て、箱詰めするための新しい機器がまもなく導入される予定。

なお、2024年の発売は米国限定製品として発売され、小売店での購入には予約が必要となります。

その先の展開として、これまでの情報では、同じ英語圏のイギリスやカナダが次で、日本での発売時期は未定ながら、ローカライズや各国事情に合わせた調整作業を考えると最短でも2025年前半辺りかな、、、。

Vision Proで複数のユーザーがアバターでミーティングし、プライベートな会話を可能にする特許

米国特許商標庁で、Vision Proのユーザーがプライベートな会話を行う特許「11812194」が公開。

これは、Vision Proを装着している2人のユーザーがヴァーチャルミーティング/FaceTime電話会議内でプライベートな会話を行えるようにするという機能です。

プライベートな会話は、両ユーザーがコンピューター・ジェネレーテッド・リアリティ(CGR)設定(または環境)に参加している間に行われることがある。

Vision Proでは、CGR設定のグラフィカル表示をディスプレイ画面上に表示。

各ユーザーは、CGR設定内でアバターによって表現され、アバターは、ユーザコマンドに応答して動作(例えば、CGR設定内で移動)することができます。

さらに、各ユーザーの発話は、内部のHMDのマイクによって拾われ、ユーザのアバターによって発話されたかのように、CGR設定内に投影されます。

これにより、複数のユーザーの物理的な位置に関係なく、同じCGR設定(例えば、仮想会議室)内で、それぞれのアバターを通じてヴァーチャルミーティングを行うことができます。

物理的な位置に関係なく、というのは、例えば、第一のユーザーと第二のユーザーは、それぞれHMDを装着して横に並んで座っていてもよく、他のユーザーは異なる物理的な場所から仮想会議に参加してもよい、とされています。

複数のユーザーが参加している場面で、一部のユーザーがプライベートな会話を行う場合にはユーザーの動きを示すセンサー(例えば、加速度計、ジャイロスコープなど)からセンサーデータを取得し、頭部が動いた場合にプライベートな会話を開始するかどうかを決定するという仕組みになっています。

Vision Proは来年USで先行発売。順調にいくと、年末にはイギリスやカナダで発売されるという見方が多いです。

日本ではその次か、あるいは、さらに先かなあ。