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Apple初のAV/VRヘッドセットは熱問題やカメラ問題などで2023年に延期?6月のWWDCでの発表も見送られる可能性あり。

今年のApple製品では、多分一番注目を浴びていたAR/MRデバイスですが、2023年に延期という話が出てきています。

熱問題などが直接の原因のようですが、Meta社にエンジニアが引き抜かれていることも少なからず影響しているのかと思います。

concept image: The Information

Mark Gurmanを含む3人によるBloombergの記事「Apple (AAPL) AV/VR Headset Risks Being Delayed Until 2023 – Bloomberg」では、6月のWWDCでの発表が予定されていたが、少なくとも数ヶ月延期することを検討、発売は来年2023年に延期される可能性があるとのこと。

現在の開発状況では、過熱、カメラ、ソフトウェアに関連する課題があり、計画通りに進めることが難しく、発表が2022年末かそれ以降にずれ込み、製品が店頭に並ぶのは2023年になるという関係者情報があるそうです。

AppleのAV/VRヘッドセット開発チームは、Technology Development Group(TDG)と呼ばれ、元Dolby Laboratories Inc.の幹部であるマイク・ロックウェルと、以前はハードウェアエンジニアリング責任者だったダン・リチオ氏が率いています。このチームには2,000人以上のスタッフが在籍していてVRとARのハードウェア開発に取り組んでいます。

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ただ、ここ数ヶ月の間に多くのエンジニアがMetaに転職。

Metaは離職ボーナスに18万ドル相当の株式ユニットボーナスも支給しているようで、開発レベルでも競争が始まっている様子。

なお、今までは「3,000ドル以上」と伝えられていた価格ですが、現在は「2,000ドル以上」で検討されているという話もあり、この辺りはVR市場で先行している競合メーカーの製品価格や、Meta社がProject Cambriaで開発している複合現実型ヘッドセット製品の存在も影響していると考えられます。

AppleのAV/VRヘッドセットは、無事に発売されれば、Steve Jobs没後の新しいカテゴリー製品として、Apple Watchに続く二つ目の製品。

Tim Cook CEOは、ここ数年、ARの大きな可能性について話していて、Kuo氏などは、リサーチノートで”(AV/VRヘッドセットは)いずれはiPhoneをリプレイスする製品群になることが期待されている”と述べています。




Ross Young氏:AppleのARVRヘッドセットは3ディスプレイ構成で、ソニー製VR用4Kディスプレイが搭載との予測

AppleのARVRヘッドセットだけでなく、市場動向的にはMetaの動きも重要な様子です。

以前にもいくつかの情報をツイートしている、ディスプレイ・サプライチェーン・コンサルタントCEOのRoss Young氏が、今年2022年のディスプレイ関連製品予想の中で、AppleのAR VRヘッドセットについて周辺情報をまとめています。


すでに各所で伝えられている、Apple初のAR/VRヘッドセットは2つのMicro OLEDディスプレイと1つのAMOLEDパネルという3つのディスプレイモジュールを搭載した革新的なディスプレイ構成。

2022年後半に発売され、VRとパススルーARの両モードを搭載すると予想。

搭載されそうな各種技術は、すでにLiDARセンサー、空間オーディオ、開発者向けのソフトウェアAPI(ARKit)などの形で提供されています。

また、旧FacebookのMetaは、低価格のMeta Quest 2により、VRヘッドセットのインストールベースが1,000万台に達する勢い。

このMeta Quest 2の成功は、VRが主にビデオゲームに使用されているにもかかわらず、一般コンシューマー層がVRに興味があることを示すもので、また、「Appleがこの市場に参入することは、AR/VRが主要なコンピューティングプラットフォームになることを示す重要なシグナル」としています。

Apple初のAR/VRヘッドセットに搭載されるMicro OLEDのサプライヤーは、先日、画素ピッチ6.3μm(約4,000PPI)のVR用4Kディスプレイを発表したソニーセミコンダクタソリューションズと予想。

このディスプレイがApple向けに開発されたことは十分に考えられることで、最終的なスペックに近いものになりそうと考えられていて、仮に4000×4000画素とすると、対角寸法は1.4インチとなります。

第3のディスプレイがどのように使われるのかは不明ですが、可能性としては、AppleがAMOLEDパネルを低解像度の周辺視野に使用することで、Foveatedディスプレイシステムを実現することが考えられる、としています。

当然ながら、このような高度なディスプレイ構成の仕様となると高価格になり、Apple社のヘッドセットは数千ドルすると予想。

第一世代のヘッドセットは、プロフェッショナルや開発者をターゲットにしたハイエンドなデバイスになり、AR/VRにおけるAppleのエコシステムを拡大させると想定しています。

また、噂によると、このデバイスはハンドトラッキングを可能にする複数のカメラと、おそらくLiDARセンサーを搭載し、強力なモバイルCPUとGPUを搭載する可能性は高そうです。

さらにMetaは、2022年に高解像度のカラーパススルーARを搭載したハイエンドのヘッドセット”Project Cambria “を発売すると予想されている。このデバイスは「ディスプレイ技術とフォームファクタの限界に挑戦する」もので、パンケーキ光学系を採用し、よりスリムなフォームファクタを実現するとのことです。




AppleのARVRヘッドセット:6月にWWDCで発表、3,000ドルで10月以降に発売か

長らく噂に上っているAppleのARVRヘッドセットですが、発売まで1年を切った可能性があります。

concept image: The Information

TF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏は、最近の予想でAppleのヘッドセットは2022年の第4四半期に発売される予定であると述べています。

当初、このデバイスは2022年の第2四半期に発売される予定だと述べていましたが、量産開始が何度も遅れたため、第4四半期がAppleが現在目標としているタイムフレームになったようです。

そして、2022年の第4四半期の期間は10月1日から12月31日までなので、発表あるいは発売まで10ヶ月を切っている可能性があります。

ただ、アプリケーション開発に猶予を与えるため、ARVRヘッドセットそのものは来年6月のWWDCに発表されるというシナリオも出てきています。

ヘッドセットは、軽量デザイン、2つの4KマイクロLEDディスプレイ、15個の光学モジュール、2つのメインプロセッサ、Wi-Fi 6E接続、アイ・トラッキング、シースルーARモード、オブジェクトトラッキング、ハンドジェスチャーコントロールを提供すると予想され、一部の報道では3,000ドル程度になる可能性があるとされています。

USドルで3,000ドルとなると、日本円では36万円くらいでしょうか。たかっ!

新しいカテゴリーの新製品でバグがある可能性も否定できず、正式な仕様や使い道がまだ未定となると、一般ユーザーで入手する人は限られそうですが、とりあえず6月にはなんらかの動きが出てくる可能性が大きい感じがします。




モルガン・スタンレー、AR/VRヘッドセットや自動運転車への期待からAppleの目標株価を200ドルに引き上げ

モルガン・スタンレーのアナリストが、アップルの目標株価を164ドルから200ドルに引き上げ


モルガン・スタンレーが火曜日に配信した、ケイティ・ヒューバティによる投資家向けノートでは、アップルの目標株価が164ドルから200ドルに引き上げ、買いに相当する評価を維持しています。

これは、最近噂によく出ているAR/VRヘッドセットや自動運転車という新しいカテゴリーの製品への期待によるもの。

ヒューバティ氏いわく、これらの製品の収益は、まだAppleの株価に反映されておらず、”現実のものとなる日が近づくにつれ、評価にはこれらの将来の機会のオプション性を反映させる必要がある”という主張です。

また、ヒューバティ氏は12月期のiPhone出荷台数予測を300万台増の8,300万台(前年同期比4%増)とし、Appleは9月期に直面したような供給上の制約を受けていないと述べ、また、App Storeの収益も当初の予測を上回る見込みであるとしています。

ただ、この辺りは、Appleがサプライヤーに「iPhone 13の需要が弱まっている」ことを示唆しているという話とは逆の方向のようにも見えます。

さらに、Apple Carこと「Project Titan」については、ここ数年プロジェクトを率いてきたチームリーダーが離脱したり、新任者が就任した直後には2025年に発表するロードマップの存在が伝えられたり、その後にはハードウェア責任者が離脱したり、とネガティブな情報が多いのもご存知の通り。

AR/VRヘッドセットについては、価格が20万円もする(!)という予測があり、逆にいうと、少し現実味を帯びてきたようにも見えます。

Appleの株価は過去5年間で500%近く上昇していて、今後もその勢いを維持するのかどうか、というのは新製品そのものよりも多くの人が気しているところなのかもです。




AppleのARVRヘッドセットは交換可能なレンズを備え、WWDC2022で発表。年末か2023年始に発売

BloombergのApple隊長、Mark Gurman氏がApple動向を伝えるPower On。

Appleの次のビッグサプライズになりそうなARVRヘッドセットは、来年2022年のWorldwide Developers Conferenceで発表され、年末に製品が発売されるという話が出ています。

Apple Glasses AR Smart iGlass Concept – YouTube」より。こちらは普通のメガネタイプのコンセプト

Appleは今までに無い重要なセグメントをカバーするイノベーティブな製品を発売する時に、発表から発売まで時間をかけてきました。

例えば、初代iPhoneは2007年1月9日に発表され、2007年6月29日に発売。
初代iPadは2010年1月27日に発表され、2010年4月3日に発売。
初代Apple Watchは2014年9月9日発表され、2015年4月24日発売。

いずれもUSでの発売日で、最短でもiPadの66日、iPhoneは171日、Apple Watchは227日かかっています。

その理由としては、もちろん、ハードウェアの開発やバグフィックスもありますが、新しいセグメントのデバイス向けに最適化されたアプリケーションを開発する時間をデベロッパーに与えていることにあります。

Apple Glasses AR Smart iGlass Concept – YouTube」より。こちらは普通のメガネタイプのコンセプトです。

また、Appleの最初のヘッドセットは、複雑で高価な設計で、交換可能なレンズを備えています。

そのため、Appleは各国の関係機関と協力して処方箋付きのレンズを開発したり、多くのメーカーと協力してこれまでに出荷したことのない複雑な技術を開発したりする必要があるとしています。

このため、Appleは2022年のWorldwide Developers Conferenceでヘッドセットを発表し、そのイベントでARとVRのアプリケーション開発にフォーカスし、そして、来年末から2023年にかけて製品を出荷するという見方をしています。

なお、先週、Gurman氏は自動運転のカープロジェクトが2025年に発売と伝えていましたが、自動車はヘッドセット以上に複雑なものであるため、Appleは2025年の発売を目標としているが、実際に街中で車を走らせるにはさらに時間がかかる可能性があるとしています。




Kuo氏:AppleのARヘッドセットは第四四半期発売。10年以内にはiPhoneをリプレイスする計画

AppleのARヘッドセットは来年Q4に発売、いずれはiPhoneの替わりになるという話が出ています。


TF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏は最新のリサーチノートで、初期のApple製ARヘッドセットは、MacやiPhoneに接続しなくてもスタンドアローンで動作し、Appleは10年以内にiPhoneを置き換えることを視野に入れて、「包括的なアプリケーション」をサポートするつもりだと書いています。

2022年第4四半期に発売されるApple製ARヘッドセットには、2つのプロセッサが搭載されると予測されていて、上位のプロセッサーは、Mac用の「M1」と同等のPMU(Power Management Unit)、演算能力を備え、下位のプロセッサーはセンサー関連の処理を行うことになります。

このヘッドセットでは、ARだけでなく、ソニー製の4Kマイクロ有機ELディスプレイを組み合わせることでVRにも対応。

ビデオシースルーのAR機能を提供するには、iPhoneの倍以上となる6〜8個の光学モジュールが必要で、このためM1同等の処理能力のプロセッサとセンサー用のプロセッサが必要となるようです。


なお、今年の9月には「今のところ、ARヘッドセットは2022年後半に発売予定」という話が出ていて、2つの製品ラインアップ、価格は2000USD以上という噂も出ていました。

4Kマイクロ有機ELディスプレイや、2つのプロセッサを搭載するという仕様であれば、コストはそれなりにかかることは間違いなさそうで、USで2000ドル以上ということになると、日本では25万円以上ということも考えられそうです。




Kuo氏:AppleのAR/VRヘッドセットはWi-Fi 6Eをサポート

TF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏がAppleのAR/VRヘッドセットではWi-Fi 6Eをサポートすると述べています。


img via:TechnoStalls

Kuo氏のリサーチノートでは、現在、複合現実型(AR/VR)ヘッドセットの最大の問題点の一つは、コンピューターとの有線接続が必要なことで、この問題を回避し、ユーザーにより良い体験を提供するために、Wi-Fi 6/6Eプロトコルをサポートすることが期待されています。

Wi-Fi 6(802.11ax)は、iPhoneではSE2、11シリーズ以降、12.9インチiPad Pro(第4世代)、iPad Air(第4世代)などで対応済み。

Mac製品ではM1チップ搭載の13インチMacBook Pro、MacBook Air、Mac miniのほか、M1 Pro / Max搭載のMacBook Pro (2021)でも対応しています。

Wi-Fi 6(802.11ax)は最も新しいWi-Fi規格で、モバイルデバイスやIoT(Internet of Things)に最適化され、より高速な通信をサポートするだけでなく、より多くの接続にも対応しています。

複合現実型(AR/VR)ヘッドセット製品では、非常に高解像度のコンテンツを受信し、レイテンシーを抑えて表示するために、より多くの帯域幅が必要になることから、Wi-Fi 6への対応は必須と見られます。

なお、(最近、Metaに改名した)FacebookのOculus Questは、すでにWi-Fi 6に対応しており、Wi-Fi 5を使用した場合には90Hz以下であるのに対し、最大で120Hzのストリーミングが可能です。

Oculus Quest

Kuo氏は、Appleだけでなく、MetaやSonyも2022年にWi-Fi 6/6Eを内蔵した新しいAR/VRデバイスを発表すると予想していて、また長期的には、各社は5G mmWaveに対応すると考えているようです。

これまでの噂によると、Appleの複合現実ヘッドセットは、2022年第4四半期に生産を開始。

高度なセンサー、8Kディスプレイ、超強力なチップを搭載した極めてプレミアムなものにな離、およそ3,000ドルという価格設定という見方も出てきています。

AppleのAR/VRヘッドセットは複雑なデザイン、エコシステム構築のため、2022年Q4に延期

AppleのAR/VRヘッドセットは、その複雑なデザインのために生産の遅れが予想されるとの話が出ています。

via:New Concept Envisions “Apple Glass” Augmented Reality Glasses | iPhone in Canada Blog

TF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏の最新投資家向けノートによると、新しいヘッドマウントディスプレイに対するAppleのインダストリアルデザイン要件は、”競合他社の製品よりもはるかに高い “とのこと。

さらにAppleは発売時にハードウェア、ソフトウェア、サービスの強固なエコシステムを構築したいと考えているようです。

Appleのサプライチェーンの情報源による話を総合すると、Appleの新しいヘッドセットの量産は、これまで2022年の第2四半期に予定されていましたが、2022年の第4四半期に開始されると考えていて、コンポーネントサプライヤーの候補のひとつである台湾のYoung Optics社が、この遅延によって大きな影響を受けるだろうと述べています。

Appleは複合現実感ヘッドセットをゲーム機としてだけではなく、他のアプリケーションカテゴリーにも対応できるものとして位置づけたいと考えているとされていて、Kuo氏によると、アップルのソリューションは “これまでで最高のインダストリアルデザイン “になるという期待があるとのことです。

これまでの報道によると、アップルの新しい拡張現実・仮想現実ヘッドセットは、4,000DPIのディスプレイと高度なLiDARスキャナーを内蔵し、価格は3,000ドル程度になる可能性があります。




AppleのARグラスの現状は?今のところ、ARヘッドセットは2022年後半に発売予定とのことです

Apple Carは担当者がFordに転職したりで、まだまだソフトウェアレベルの開発状況らしいですが、Apple Glassはもう少し現実味がある形で進行中という話。

via:Apple AR Glasses 2020 – FIRST Video | Apple Lens – YouTube

DIGITIMESが、(いつものように)サプライチェーン筋からの情報として、AppleのARグラスは2022年に発売という記事を掲載しました。

それによると、Apple初のARヘッドセットはP2(プロトタイプテストの第2段階)を完了し、2022年の第2四半期に量産され、下半期に登場する予定とのこと。

ARヘッドマウントデバイスは2つの製品を計画しており、1つは商用製品として位置づけられるハイエンドモデルで、カメラとレーザー光学センサーを搭載し、重さは約100~110グラム、5ナノメートルプロセスのチップを使用しています。

iPhoneとはBluetoothで接続する必要があり、フレーム部分には微量の希土類元素を含む高強度・軽量のマグネシウム合金素材を使用する予定。

部品コストが比較的高く、初期の規模が大きいため、価格は2,000米ドル以上になるのではないかとの推測もあり、このため、アップルはこの製品を工業製品として位置づけ、年間の出荷規模は200万~250台と推定。

もうひとつの一般向けAR製品については、まだデザインが確定しておらず、量産開始は2023年以降になると思われます。

AppleのARヘッドセットの開発は、いまだに一貫した方向性で取り組みをおこなっています。

2017年の開発以来、デザインは何度も変更されていて、サプライチェーン筋では2021年の第1四半期にP2を完成させると噂されていましたが、現在は第3四半期まで延期。

オリジナルのARヘッドセットにはしばらく動きがなかったのちに第3四半期の後半になって急に進捗が加速したという話もあります。

Appleはデザインを一つ一つ収束させ、一部の機能やソリューションを除外し、既存の技術、量産性、期待感のバランスを取ろうとしていて、放熱性や重量、バッテリー寿命などはまだ満足するレベルではないと言われていますが、現時点ではP2完了後、2022年後半に発売する予定であるとしています。




開発中のApple Glass関連特許?新しいモーションブラー解消方法とフレネルレンズで軽量化

USPTOに、Appleが特許申請した「Motion blur compensation through display actuation」「Head-mounted display device with Fresnel lenses」の資料が公開されています。


「Motion blur compensation through display actuation(ディスプレイの作動によるモーションブラーの補償」は、従来とは異なる方法で処理するという内容。

ヘッドセット内部に頭を振る時のデバイスの動きを検出するセンサーを搭載し、モーションブラーの問題を解消しようとしています。

フレーム間の動きは、方向や速度などが判断され、動きが検出されると、アクチュエーターが画面を移動させて、動きによるブレの影響を軽減するというものです。

動きのデータは、ディスプレイに連結されたアクチュエータを調整するために使用され、フレーム間の位置の変化に対抗するように画面を移動。これによりデバイス全体の動きの影響を抑え、モーションブラーを軽減することができます。

また、ディスプレイ上のピクセルのフレーム間移動を判断し、それに基づいて画面を移動させるアクチュエータの動きを調整するシステムも提案されている。また、別の実装では、アクチュエーターがディスプレイに「動力」を与えるべき場所を計算する際に、時間を使用しています。

この特許は2019年8月29日に出願され、火曜日に公開されています。


「Head-mounted display device with Fresnel lenses(フレネルレンズを備えたヘッドマウントディスプレイデバイス)」は、軽量のヘッドセット用のディスプレイシステム関連のようで、従来のVRヘッドセットの重さを解消するためにフレネルレンズを採用するというもの。

フレネルレンズとは、くさび形や溝、リングなどを用いて、光の通り道を調整するレンズで、Appleの特許ではユーザーが画面を見ることができるように、斜面のファセットとドラフトのファセットを備え、ディスプレイに向かって湾曲した凸面で構成されています。スクリーン自体は平面にも曲面にも対応し、必要に応じてレンズはスクリーンの曲率を利用して構成することができます。

フレネルレンズを使用することで、少数のレンズを組み合わせてシステムを構築し、使用するガラスの量を減らし、ヘッドセット自体の重量を削減することが可能になります。

この特許は2018年2月1日に出願され、こちらも火曜日に公開されています。

なお、Appleは特許申請を常に行なっているので、この特許があるからという理由でヘッドセット製品が発売されることが決定づけられることはありません。

ただ、少なくとも、ここ数年の間にヘッドセット製品の開発を進めていることは間違いないと思われます。




Kuo氏予想:AppleのAR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)デバイスは2022年第二四半期に計画変更か

こちらはある程度実績のある予測をしているTF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏の最新レポートより。

via:Apple AR Glasses 2020 – FIRST Video | Apple Lens – YouTube

Kuo氏は、Appleの主要サプライヤーであるGenius Electronic Optical社の見通しを元に予測していて、それによるとAppleのAR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)デバイスは2022年第二四半期に発売するようだとのこと。

このAR HMDはビデオシースルーのAR体験を提供するためにレンズが必要で、ジーニアスも重要なサプライヤーとなるようです。

Kuo氏は今年の月初めに「2021年Apple製品予想:AirTag、ARグラスの他、mini LEDディスプレイのMacBook Pro、iPad Pro」と予想していましたが、ARグラスについては来年に持ち越しという見方に変更したようです。

他のメディアでもAppleのARプロダクトは2021年、2022年に発売されるという予測が各所でされていましたが、今のところ発売の兆候はありません。

BloombergのMark Gurmanも3月にApple製ヘッドセットに関する発表が「今後数ヶ月」のうちに行われる可能性があると指摘していましたが、現時点では情報は出てきていません。

Kuo氏が本日発表したGenius Electronic Optical社に関するレポートでは、iPhone 13の生産についても触れられており、少なくとも今月末までは、Genius社が次期iPhone 13に搭載される広角/望遠カメラレンズの独占的なサプライヤーとなるようだと述べています。

別のサプライヤーであるLargan社は、Appleの要求を満たすことができず、部品の出荷を一時的に停止するよう求められていて、Genius社が出荷量を補っている形となっているそうです。

これがAR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)デバイスにどう繋がるのかは明確には書かれていませんが、他社の製造分をカバーすることができることを証明したGenius Electronic Optical社に対して、Appleが次の重要なテクノロジーと位置付けているARを使ったディスプレイ製品のレンズを発注するという流れは理解できるかなと思います。




Kuo氏:AppleのMRヘッドセットには高度はアイトラッキング機能が搭載されると予想

MacRumorsがTF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏の最新リサーチノートで述べられているAppleのミックスド・リアリティ・ヘッドセットには高度なアイトラッキングシステムが搭載されると述べていることを伝えています。

via:Apple MR – Mixed Reality Headset Concept Rendering Providing Best Look Of It | SPARROWS NEWS

ミックスド・リアリティ・ヘッドセットのモックアップでは、目の動きの情報を検知・分析できるトランスミッターとレシーバーを搭載し、アルゴリズムに基づいた画像や情報をユーザーに映像として提供。

アイトラッキングシステムは、送信機と受信機を備えていて、送信側は1つまたは複数の異なる波長の不可視光をあて、受信側は眼球で反射された不可視光の変化を検出し、その変化に基づいて眼球の動きを判断するという仕組み。

これにより、従来のヘッドマウントデバイスのコントロール上の制約(手元のコントローラーが必要)がなくなり、外部環境とシームレスに連動する直感的な視覚体験、眼球の動きで操作できるより直感的な操作性、ユーザーが見ていないところでは解像度を下げるという形でのプロセッサ側の計算負荷の軽減などのメリットを上げています。

また、ロック機能ではTouch IDやFace IDに変わるものとして虹彩認証の可能性をあげていて、仕様を見る限り、可能であると述べています。

虹彩認証が実現すれば、「より直感的なApple Payの方法」として利用できると考えているそうですが、実際に搭載するかどうかは不明です。

Kuo氏は、先週、このミックスド・リアリティ・ヘッドセットは2022年中盤に発売と述べていました。




Kuo氏:Appleが力を入れているVR製品、まずは2022年にミックスド・リアリティ・ヘッドセットから

MacRumorsなどが、TF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏のリサーチノートで触れられているAppleのARヘッドセットについて伝えています。

via:New Concept Envisions “Apple Glass” Augmented Reality Glasses | iPhone in Canada Blog

長い間、様々な噂情報が出ているARヘッドセットですが、Kuo氏が語るAppleのMR/AR製品ロードマップによると、来年2022年中盤にはヘルメットタイプのMixed Reality Headsetが発売され、2025年にはメガネタイプのAugmented Reality(AR) Headsetが発売されると予想しています。

また、この2モデルの後、2030年から2040年までにコンタクトレンズタイプが発売されると予想。

現在のAppleのミックスド・リアリティ・ヘッドセットのプロトタイプは200~300グラムの重さで、Appleが技術的な問題を解決できれば最終的な重さは100~200グラムに抑えられそうで、すでに発売されている他のメーカーのVRデバイスよりも大幅に軽量化されるだろうと述べています。

複雑なデザインのため、Kuo氏はこのヘッドセットの価格は、米国では “ハイエンドiPhone “の価格に並ぶ1,000ドル前後になると予想。

ヘッドセットにはソニーのMicro-OLEDディスプレイと複数の光学モジュールが搭載されていて、シースルーAR体験とVR体験を提供できるとしています。

また、ヘッドセットは独立したコンピューティングパワーとストレージを備えたポータブルなものになりそうですが、iPhoneのような真の意味でのモバイルではないと述べています。

技術が向上すれば、新しいヘルメット製品は機動性も高めて、既存のVR製品よりも格段に優れた没入感のある体験を提供できる可能性を秘めていると考えています。

Appleは、このVR体験をApple TV+やApple Arcadeなどと組み合わせて融合させるとみられています。

Appleの拡張現実メガネについては、Kuo氏は早ければ2025年の発売を予想しており、”まだプロトタイプはない “と考えています。

前述のコンタクトレンズタイプのモデルについては、Ming-Chi Kuo氏による将来的な予測の域を出ない話のようで、「見えるコンピューティング」の時代から「見えないコンピューティング」の時代へと導くものとして考えているようです。




Ming-Chi Kuo氏の2021年Apple製品予想:AirTag、ARグラスの他、mini LEDディスプレイのMacBook Pro、iPad Proも

9to5Macなどが、TF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏による2021年のApple製品予想を伝えています。


(↑こちらは以前にも紹介したAR Glassのコンセプトムービーです)

2021年にも数多くの製品の登場が予想されていますが、アイテム・トラッカーの「AirTag」、最初のARデバイスも含まれています。

AirTagsについては1年以上前から噂やレポートがあるものの、Appleは沈黙を保っています。

しかしながら、Kuo氏は本日のレポートでAirTagsの存在を強調していて、待望のアイテムトラッカーが2021年にリリースされることを示唆しています。

また、AR(拡張現実)デバイスは複数の種類をリリースするとみていて、具体的なスペックなどはわかりませんが、以前の予想では”Appleの第一世代のARグラスはiPhoneに大きく依存するだろう”としていて、ARグラスは基本的にディスプレイとしてのみ機能し、計算、レンダリング、インターネット接続、位置情報サービスはiPhone上で行われるという推測をしていました。

Mac製品はApple Siliconへの移行を継続しつつ、mini LEDディスプレイを搭載していくとみられ、14インチと16インチのMacBook Proモデルが予想されています。

iPadは、12.9インチのiPad Proがmini LEDディスプレイに変更される最初のiPadになると予想。2021年の第1四半期に発表。

また、新しいAirPodsも登場予定とみられていて、噂のあるAirPods Pro Liteは、Appleのラインナップにある非Pro AirPodsをリプレイスするものになりそうです。

デザインは現行のAirPods Proと似ている、または、同じものになりそうです。




眼鏡の向きを変えるとアイコンやキーボードをヴァーチャル表示する、Apple iGlassのコンセプト動画

このままで発売されるとは思いませんが、とても夢溢れる、iGlassのコンセプト動画。

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iGlassを傾けると、内部の表示がスクロールするようになっていて、iPad OSのように時刻、日付、天気などを表示するエリアとアプリアイコンがあり、下に向けるとキーボードがヴァーチャル表示。

このままではバッテリーを収納するスペースも無いし、眼鏡そのもののデザインとしても抵抗があるのですが、機能的には面白いコンセプトだと思いました。

Appleが、ARプロジェクトチームを作り、ここ10年ほどの間にAR関連会社を買収したり、特許を取得しているため、スマートグラス製品の登場も期待されていますが、詳細はいまだに不明。

The Informationなどによると、二つのシークレットチームがあって、ARヘッドセットは2022年の発売、よりスリムなARグラスは2023年発売という噂もあります。

どうか、欲しくなるデザインでありますよーに。