市場調査iPhone

世界的な値上げラッシュにAppleだけが反応せず。その結果、iPhoneのグローバルシェアは20%に


💬Mac/iPadは値上げしたけど、iPhoneは値上げせず。それが奏功しているというレポートです。所感続き↓

世界の半導体市場調査会社Counterpoint Researchが、2026年第2四半期(4〜6月)のスマートフォン出荷に関する予備集計を発表しました。レポートによると、世界出荷台数は前年同期比11%減少し、2013年以降で最も低い第2四半期の水準まで落ち込んでいます。その要因はDRAM・NANDの価格高騰による「メモリ危機」の深刻化です。


長らく成長が当たり前だったスマートフォン市場に何が起きているか

  • 世界出荷台数は前年同期比11%減、2013年以降で最低のQ2水準
  • 原因はDRAM・NANDの価格高騰。メモリメーカーがAIデータセンター向けを優先し、民生向け供給が細っている
  • OEM各社は原価上昇分を価格転嫁、特にエントリー・ミドル帯の値上げが顕著
  • 中東情勢の緊迫化による原油・輸送コスト上昇も価格押し上げ要因に
  • 世界的な景気減速・インフレ・消費者心理の冷え込みが、価格に敏感な層を直撃
  • Samsungが首位奪還、上位5社中で最も高い成長率を記録
  • Xiaomi・OPPO・vivoはいずれも二桁減。エントリー・ミドル帯への依存度の高さが響いた

世界のスマートフォン市場全体のシェア内訳

Counterpoint Researchの予備集計(sell-inベース)によれば、上位5ブランドの内訳は以下の通りです。

CONFIRMED — ソース: via Counterpoint Research(2026/7/13)

  • 世界出荷:前年同期比11%減、2013年以降で最低のQ2水準
  • Samsung:シェア24%で首位奪還。上位5社中で最も高い成長率
  • Apple:出荷3%増、シェア20%で過去最高
  • Xiaomi:シェア12%。ポートフォリオ整理と販売金融の緩和で下支え
  • OPPO:シェア11%(OnePlus・realme含む)
  • vivo:シェア8%。値上げにより主力価格帯から外れるモデルが発生
  • Google:前年同期比16%増。Pixel 10・10aが牽引
  • Huawei:前年同期比6%増。Mate 80シリーズ等が牽引

iPhoneだけが値上げをしなかった

今回のレポートで最も目を引くのが、Appleの逆行ぶりです。市場全体が11%減という厳しい状況の中、Appleの出荷は前年同期比3%増、出荷シェアは過去最高となる20%に達しました。しかもAppleは、今回の四半期に価格を引き上げなかった唯一の主要OEMだったとされています。

この成長を支えたのは、iPhone 17シリーズの堅調な需要です。同シリーズは引き続き世界で最も出荷された単一モデルとなり、複数の主要市場で底堅い需要を維持しました。一方で、中国市場は相対的な弱点であり続けています。618商戦を前にした早期のプロモーションを展開したにもかかわらず、前年同期比で出荷が減少しました。これは今年の割引幅が2025年の同時期ほど積極的ではなかったことに加え、メモリ関連の供給制約の中で部材配分が現行世代モデルに優先されたため、旧モデルの需要が弱含んだことが背景にあるとのことです。

CONFIRMED — ソース: via Counterpoint Research(2026/7/13)

  • 出荷:前年同期比3%増
  • シェア:20%(四半期として過去最高)
  • 今四半期中、価格を据え置いた唯一の主要OEM
  • 牽引役:iPhone 17シリーズ(世界最多出荷モデルを継続)
  • 中国市場:618商戦前のプロモーションを実施したが、前年同期比で出荷減

今後の見通し

Counterpoint Researchは、2026年後半についても厳しい見通しを示しています。メモリ不足は2027年まで続くと予想されており、各社は低採算モデルの整理や、ストレージ構成の見直し、整備済・旧世代モデルへの誘導といった「量より価値」の戦略を強めるとみられています。一方でプレミアム帯は、分割払いやエコシステムへのロイヤルティ、AI関連の店頭体験などに支えられ、比較的堅調に推移すると予想されているとのことです。

💬 軽めインプレ所感

しかし、グローバルで前年同期比11%減というのは大きすぎますね。ここまで落ち込むのには理由があり、それはAIデータセンターのニーズであり、データセンターに必要なDRAM、ストレージであり、コンシューマー・スマートフォン用のメモリ・ストレージの供給不足が直撃した形。しかし、そんな状況下で、iPhoneだけが価格を据え置きというのはなかなかできることじゃないです。それまでのサプライヤーとの交渉、長期契約できるだけの実績、ボリュームの大きさもあるわけですが、それにしても価格を維持してシェアを拡大するとは。

しかし、中国だけは相変わらず苦戦。値上げしなくても勝てないのは中国市場。

以前書いたように、2027年までメモリ不足が続くという話も出ているので、iPhoneが値上げをしなければ、さらにシェアを伸ばす可能性もありそう。となると、9月の新iPhoneも小幅値上げになる可能性も出てきたかも、、?いや、どうだろうなあ。

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