Netflixの成長が鈍化というか、一桁成長に突入という衝撃の決算発表。VODサービスで一番長く使っているNetflix再建に必要な「こと」を考えてみた。

僕も大好きNetflix。

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一昨日、「Better Call Saul S6」を見るために再度視聴を始めたわけですが、4/19発表のFirst Quarter Earningsでは、ちょっと微妙な内容。

Netflixの最近の四半期は収益の伸びがかなり鈍化

2021Q1では24.2%、以降、少しづつ下がってはきていましたが、2022Q1では二桁を割り込んで、なんと9.8%になっています。


鈍化してるよ、という話は前から出ていたので、それ自体は驚かなかったのですが、二桁を割り込むというのはなかなかです。

Netflixは、この要因について、COVIDが2020年の成長を大きく押し上げたため、2021年の成長鈍化のほとんどはCOVIDの前倒しによるもの、という背景がベースにありつつ、以下の4つのポイントをあげています。

1)コネクテッドTVの普及、オンデマンドエンターテイメントの採用、データコストなど
2)シェアリング
3)リニアTVに加え、YouTube、Amazon、Huluなどの競合の存在
4)経済成長の鈍化、インフレの進行、ロシアのウクライナ侵攻などの地政学的な事象、COVID の混乱継続などのマクロ要因

このうち、1と4については、3にあげられている他のVODも同じ影響を受けているわけで、Netflixだけの問題でもありません。

Netflix視聴者として気になったのは、2)のシェアリング

これはどうやら、一つのアカウントを複数の人が使いまわしているということのようです。

なんだけど、これってNetflixの視聴プランに「一緒にお住まいの方とだけ、アカウントを共有できます。」とあるように一定の条件付きながら、Netflix自体が提供しているサービスの一部であるので、そこが成長鈍化の要因と言われてもなあ、というのがあります。


もちろん、一緒に住んでない人がアカウントを共有していたら、それはサービス対象外なのですが、条件が外れる人たちが視聴したことを、どうやってカウントしたのか?というのは率直な疑問。IPでカウント?VPNを使っていたら無理ですよね。

なので、成長鈍化の要因にシェアリングを挙げるのは、なんだか腑に落ちません。

シェアホルダーがいる以上、業績悪化の要因を分析して報告しなくてはいけないというのはわかるし、今までの戦略が間違っていなかったという要因を挙げることも必要だったんだろうけど、どの要因も「それかなあ」と思うものばかり。

僕はといえば、Netflixは日本で始まった2016年から視聴しはじめて、昨年、一度解約し、数日前に再視聴を始めたユーザーです。

一度やめた理由?

それは単純に価格に見合うコンテンツ、見たい作品が無かった、ということに尽きます。

加えて、Netflixのオリジナルコンテンツには素晴らしいものはあるけど、全てが好みというわけではなく、Netflixは「次はこれどう?」と推奨してくるものには微妙なものも多い。嫌いなジャンルが推奨コンテンツとして強制プレビューされるのはきつい体験です。

なので、僕が思うに、Netflixが再び勢いを取り戻すには、まず地域特性にあったコンテンツの充実、視聴者が嫌がっているコンテンツをゴリ押ししないインターフェイス、推奨作品のピックアップのアルゴリズムの見直しこそが急務なのではないかと。

オリジナルコンテンツについては良かったり悪かったりするけど、ニッチなところを責めているというのはNetflixの最大の強みだと思うので、これは継続して欲しいです。

広告付きの視聴プランが新設されるという話もありますが、同時進行で↑の部分の改善に期待したいです。

他にもご意見あるようでしたら、コメントでどうぞ!

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