DeepSeekの登場でオンデバイスAIが注目。相対的にクラウドベースAI関連企業に影響が出る可能性あり

Kuo氏の最新AI市場動向。

DeepSeekの登場で、オンデバイスAIが予想以上に加速し、今まで主流だったクラウドAIコンピューティングの成長が一時的に不透明になったとしています。

nvidia, logo, pc game, green, abstract, 3d, nvidia, nvidia, nvidia, nvidia, nvidia

black flat screen computer monitor turned on beside black computer keyboard

当初、TSMCとNvidiaは、オンデバイスAIは2026年に大幅に成長すると予想し、そのために準備していましたが、DeepSeekの登場でオンデバイスAIの普及が加速。

TSMCは収益報告で、オンデバイスAIのトレンドは2026年に顕著になると予想していて、Nvidiaは2025年第4四半期/2026年上半期にAI PCチップN1X/N1の量産を開始する予定でした。

DeepSeekは現在、イタリアのアップル、グーグルの各アプリストアで配信が停止。アイルランド、オーストラリア、米国では調査を始めたり、使用する場合には慎重になるように呼びかけています。

日本でも、デジタル相が公務員の使用は控えるべきというコメントをしています。

DeepSeekへの慎重姿勢は欧米で顕著ですが、Kuo氏によるとDeepSeekが出たことにより、ローカルLLM導入が急増しているとのこと。

さらに重要なのは、DeepSeek の人気が高まったことで、ローカル LLM 導入が急増したことです。DeepSeek R1 の最適化されたトレーニング アプローチにより、ローカル デバイス上の小規模から中規模の LLM のパフォーマンスが向上し、クラウドベースの DeepSeek サービスに関するデータ セキュリティの懸念もこの傾向に拍車をかけています。DeepSeek に似たオープン ソース モデルがさらに登場し、ローカル LLM 導入の勢いが持続すると予想されます。

Apple製品の予想などで知られるKuo氏ですが、正確には経済アナリストなので、今回の件についても、短期的にクラウドベースAIへの市場の見方がネガティブになるという株価への影響を伝えています。

前述のTSMCとNvidiaに関しては、TSMCは(プロセッサのアップグレードにより)オンデバイスAIトレンドの主な受益者であり続けていますが、Nvidiaはクラウドコンピューティングと比較してオンデバイス市場ではるかに激しい競争に直面しており、短期的な投資感情に影響を及ぼす可能性があります。

ここ数年、Nvidiaの株価は絶好調でしたが、しばらく落ち着くかもなあ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Impact-Site-Verification: -1946568697