Qualcommが最新チップ「Snapdragon 888」のベンチマークデータを公開:前モデルの25%性能アップもA13、A14には追いつけず

anandtech.comが、来年2021年発売予定のフラッグシップAndroidデバイスに搭載される新しいSnapdragon 888 SoCのベンチマーク結果について伝えています。

例年であれば、Qualcommは発表イベントやCESでベンチマークを公開しますが、今年は新型コロナの影響で実施できなくなりました。

このため、Qualcommは新しいSnapdragon 888リファレンスデザインのスマートフォンのベンチマーク結果をプレスに公開。

Qualcommが実行したベンチマークには、AnTuTuTu、GeekBench、GFXBench Aztec Normal、Manhattan 3.0、Ludashi AiMark、AITuTu、MLPerf、UL Procyonなどがあり、以下はGeekBench 5のスコア。

高い数値であるほど高性能であることを示しています。


シングルスレッド性能のスコアは、Snapdragon 865の919ポイントから1135ポイントに上昇していて、前モデル比較で23.5%の性能向上。

これはQualcommが推進している25%の性能向上目標に近い値で、新しいチップセットにCortex-X1を実装していることを考えると予想に近い結果となっています。

なお、新しいX1コアのクロックは2.84GHzで、これはS865のA77コアと同じ周波数であるものの、Snapdragon 865+の3.09GHzのA77コアよりは低くなり、その結果、865+に対する888のパフォーマンスの優位性は15.4%に過ぎません。

これらのスコアから、来年2021年発売予定のフラッグシップAndroidデバイスに搭載される新しいSnapdragon 888は、今年2020年発売のiPhone 12 Proなどに搭載されているA14チップよりも数値的には劣っており、以下のFPSスコアではiPhone 11シリーズのA13チップよりも数値が下回っているという結果になっています。





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