「Charlie Rose」のTim Cook CEOインタビュー(1) 2014年9月16日 Hulu.comが,USのテレビ番組「Charlie Rose」で行われたTim Cook CEOのインタビュー(パート1)を配信しています。 Charlie Rose | Tim Cook
英語だし,54分もあるので,部分的にかいつまみますと,
iPhone 6と6 Plusの大画面化により,「これでSamsungに追いついた?」みたいな投げかけに対して,大画面iPhoneは数年前から出すことは可能だったけど,大画面という機能だけで無く,バッテリーライフ,UIの使い勝手などをトータルで考えて,ベストな製品とするために開発を継続し,iPhone 6を発売するに至ったと答えています。
Appleのフィロソフィー(哲学)は,市場で一番手を狙うのでは無く,常にベストな製品を作ることで,たとえば,iPodに関しても,それは一番最初に発売されたMP3プレーヤーというわけでは無いし,スマートフォン市場ではBlackberryやPalm, Incが既に製品を発売していたことなどからも,それが解るとしています。
Apple Watchに関しても同様であり,また,製品発表を先に行ったのは,デベロッパーがApple Watch用のアプリを作る時間を設けるためとしています。
Steve Jobsについての問いでは,Tim Cook CEOは(Steveは)自分のハートにいるし,AppleのDNAであると答えています。
Jobs氏のオフィスは,今でもAppleの4Fにあり,ネームプレートもそのままになっているそうです。
2011年の8月のある週末に,Jobsから「話があるのですぐ来て欲しい」という電話があり,CEO職について欲しいと伝えられたときには,何のコメントも出なかったそうです。
それは(Cook氏は)Jobs氏が元気になると信じていたし,それが何を意味するのか,すぐには理解できなかったと話しています。
そして,自分はJobs氏ではないし,Jobs氏のコピーでも無く,Jobs氏を演じることもできない事を理解していると同時に,Steveはこの話を自分にする前に深く考え抜いたはずで,最終的に彼が自分を選ぶ結論に至ったこと自体が自分の支えになっており,Tim Cook(自分)がベストだと思うことを行う事が大切と考えているというような話もしています。
Cook氏は重要な内容を語るときには,なるべく解りやすい言葉で,なるべく真実を伝えようとしている様子がいつもありますね。人の話を聞くときにも真剣に聞いていることを感じさせる。
Jobsとは,また違った分野をディープに考えているようにも見えるし,Jobsみたいなカリスマ性は無いけど,逆に嫌いになるのは難しいかもしれないなあ。