Apple WatchAirPods MaxAirPods Pro

iFixitによる中国製フェイク・Appleデバイス3製品ティアダウンレビュー

中国関係のオンラインショップでよく見かけるAppleっぽいフェイク製品。安いんですが、やはりそれなりです。

iFixitさんが、深圳・華強北(Huaqiangbei)で入手したAppleデバイス中国製フェイクのレビューを公開。Apple Watch Ultra 3、AirPods Max 2、AirPods Pro 3をティアダウン。


Apple Watch Ultra 3 フェイク

深圳・華強北(Huaqiangbei)で入手したフェイク版Apple Watch Ultra 3。
外観はそれなりに作り込まれていますが、触った瞬間から違和感があるようです。

CONFIRMED — ソース:iFixit YouTube

  • UI:WeChat Pay・Alipayがプリインストール。アプリをタップしてもナイトモード(赤画面)が起動するだけで、天気・コンパスなどすべて無機能
  • Taptic Engine:感触が本物と明らかに異なる
  • センサー:背面はプラスチック製シェル。心拍センサーのみ動作し、温度・深度センサーは塗装で描かれただけ。LEDの配置も本物と逆
  • バッテリー:260mAh(本物Ultra 3は542mAh、約半分)。メイン基板にはんだ付けで固定(近年のスマートウォッチとしては異例)
  • 分解経路:背面Torxネジを外しても内部にアクセスできず、本物と同じく画面側から開ける構造
  • 内部構成:スピーカー・振動モーター・ボタン基板・アンテナ線のみ。本物と比べ著しくシンプル

AirPods Max 2 フェイク

3製品のなかで最もガッカリ感が大きいのがこれ。触った瞬間に「あれ?違うな」というインプレ。

CONFIRMED — ソース:iFixit YouTube

  • 素材:本物のアルミ・メッシュの代わりにプラスチック筐体。ヘッドバンドは過度なたわみあり
  • イヤークッション:色・質感が異なり、未使用の状態でほつれあり
  • ボタン:ガタつきが大きく、クリック感も本物と異なる。ボリュームロッカーはシェルに擦れる感触
  • ANC・透過モード:非対応。ANC用MEMSマイクは内部に存在しない
  • バッテリー:無刻印。容量・メーカー不明。偽造品では非充電式(使い捨て)バッテリーの事例もあり
  • オーディオケーブル:はんだ付けで、分解中に断線。本物はメタルスライドコネクタを採用
  • ヒンジ:本物のモジュラー構造(Lightning端子で脱着)の代わりにCクリップで固定
  • 重量偽装:本物と重さを合わせるため、イヤーカップ内にエポキシで固定した鉄製の錘を内蔵(CTスキャンで確認)


AirPods Pro 3 フェイク

3製品中、外観の再現度が最も高い製品。
並べて比べないと見分けがつかないレベルで、iFixitのMokhtariも「見分けに自信がない」と言うほど。ただし、中身は別物です。

CONFIRMED — ソース:iFixit YouTube

  • 外観:縫い目にわずかな差異があるのみ。触感もほぼ同じ
  • 内部構造:初代AirPodsと同じ設計。ステムにブレードを当てると基板がトレイのようにスライドして取り出せる
  • バッテリー:リチウムポリマーパウチ型・無刻印(本物はボタン電池)。ケースのバッテリーも無刻印
  • ANC・心拍センサー:搭載されるべき場所に穴があるだけ。どちらも非搭載
  • クリック機構:本物の音響シミュレーションではなく物理ボタンを使用
  • CTスキャン:MEMSマイク不在・フレキケーブルの代わりにはんだ付き銅線・安物ドライバー使用を確認


総括:3製品の比較


SUMMARY

Watch Ultra 3 AirPods Max 2 AirPods Pro 3
主要機能 ほぼ無効 ANC・透過モードなし ANC・心拍センサーなし
バッテリー 無刻印(はんだ付け) 無刻印 無刻印(×2)
重量偽装 なし 鉄製錘あり あり
修理可能性 不可(部品なし) 不可 不可

3製品合計の定価相当額は約$1,600。
それを$100以下で手に入れたわけですが、得られたのは「見た目だけ本物に近い何か」です。
無刻印バッテリーは安全認証が得られないことを意味するものであり、充電中の発火リスクを否定できません。iFixitは「これを家に持ち込むなら、まず充電して大丈夫かどうかを考える」とコメントしています。

💬 軽めインプレ所感

AirPods Pro 3フェイクは外見の精巧さが年々上がっているようですね。実際に使ってANC機能がないことを確認したり、ティアダウンしないとフェイク認定はできないかもしれません。

しかしまあ、センサーが「塗装」されていたり、重さを本物に近づけるためにスティールを入れてみたり、バッテリーは「無刻印」というのはなかなか悪質。

iFixitさんは最後に「本物のAirPodsも修理できないという意味では同じ電子ゴミだ」と結んでいますが、「らしい」表現。

安いからとフェイクを買わないように注意しないとですね。今のところはフェイクは極端に安いので、価格からも判断つくけど、むしろ、これが本物に近い値段、かつ、少しだけ安いくらいの水準で売られたら、買ってしまいそうです。

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