EUがAppleが計画しているという速度規制について警告書間を送付

ZEIT Onlineによると、EUがAppleに対して充電ケーブルの規制を警告したという話が出ています。

orange USB cables

EU市場では2024年12月28日以降、デジタルデバイスの充電ポートをUSB-Cポートに統一するレギュレーションが有効になります。

つまり、USB-Cポートを備えないデバイスの販売が行えないということになるわけですが、今年の2月には、AppleがMade for iPhone(MFi)プログラム認証を受けていないUSB-Cケーブルの充電とデータ転送速度をスロットル化するという噂が各所で出ていました。

その後、EUのIMCO委員会の会合では、Appleが計画していると噂されている速度制限が問題視され、意見交換の招待を拒否していると報告されていました。

今回の記事では、EUの産業委員であるThierry Breton氏は”充電に関わる制限は容認できない”とする書簡をAppleに送付したとのこと。Appleがそのような制限を課した場合、EUは加盟国でiPhoneを販売できないようにするとBretonは述べています。

Thierry Breton氏:統一された充電器の要件を満たさないデバイスは、EU市場で承認されない

欧州委員会は3月にAppleにこのことを注意したと伝えられており、EU議会の域内市場委員会の委員長を務める緑の党のアンナ・カバッツィーニ氏は、AppleがEUの規制を回避しようとしていると非難しています。

USB-C統一のレギュレーションが有効になるのは、2024年12月28日以降ですが、Appleの現在の販売戦略では、前年度のiPhoneも値下げして販売していることから、今年のiPhone 15シリーズからはUSB-Cポートに移行することが有力視されています。

2022年10月に承認されたEUの共通充電器規制では、携帯電話、タブレット、電子書籍リーダー、デジタルカメラ、ヘッドフォン、ポータブルスピーカー、キーボードなどのデバイスにはUSB-Cポートの搭載が義務づけられます。充電コネクタが1つに統一されることで、充電器を複数のデバイスで使用できるようになり、消費者の利便性が向上するとともに、電子廃棄物の大幅な削減が期待されます。

ということで、EUからは速度制限のないUSB-Cポートを要求されていることになりますが、Appleはどう出るか。

一部報道に「もしかしたら、iPhone 15へはUSB-C搭載を見送るんじゃない?」という見方も出ていますが、もし、iPhone 15がLightningポートを引き続き採用するのであれば、2024/12/29からはEUで販売できないことになるので、それはなさそうに思います。iPhoneは毎年高くなっている中、年末年始商戦で、一つ前の世代のiPhoneが販売できなくなったら、一番困るのはAppleではないかと。

 

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