💬Appleが7月にOpenAIを提訴していましたが、その反論をOpenAIが公表。iMessageスクショ入りでドーン。所感続き↓
AppleがOpenAIと元社員2名を営業秘密の不正利用で訴えた件で、OpenAIが現地時間8月3日、自社ブログで正面から反論しました。Appleが訴状で描いた経緯を一つずつ訂正し、名指しされた元社員とのやり取りをメール・iMessageの原文つきで公開しています。

OpenAIの反論、ポイント
- Appleが「2月に連絡したが返答がなかった」としていた点は、弁護士側の誤送信だったと訂正
- 「Apple法務トップと話した」という主張も、実際には話していなかったとApple自身が認めた
- 元社員Chang Liu氏への疑惑は、実際はApple在職中の社員側から助けを求めていたと反論
- 元社員Tang Tan氏については、他社の機密情報を使わないよう常に明言していたと擁護
- 差止命令の請求は誤情報に基づいており、Appleの企業秘密は持っていないし、欲しくもないと主張
Appleの初期対応をめぐる反論
Appleは訴状で「2月にOpenAIへ直接懸念を伝えたが、返答はなかった」としていました。
OpenAIによると、これはApple側の外部弁護士が、中国系の名前を持つ2人を混同し、OpenAIの法務トップChe Chang氏宛てのつもりで別人(Wang氏)にメールを送っていたことが原因。OpenAI側の指摘を受けて初めて、Apple側がこの誤りを認めたとしています。
また、Appleは「General Counselと話した」とも主張していましたが、これも実際には話していなかったとApple側が認めたとのこと。しかも、その時点でApple側は「問題を解決中」とだけ伝えており、今回の訴状にある具体的な疑惑は一切提示していませんでした。その後5カ月間音沙汰がなく、いきなり提訴に至った、というのがOpenAI側の説明です。
OPENAIの主張 — ソース:① via OpenAI公式ブログ(2026/8/3)
- Apple外部弁護士Gabriel Gross氏が、名前の混同によりOpenAI法務トップChe Chang氏に誤送信
- Gross氏・Apple社内弁護士とも、後日この誤りを認めるメールを送付
- 2月時点で具体的な疑惑は提示されず、「問題を解決中」とだけ伝えられていた
- その後5カ月間連絡はなく、提訴に至った
Chang Liu氏をめぐる反論
Appleは、電気系エンジニアとして在籍したChang Liu氏について、退職後もApple社内ネットワークにアクセスし、機密ハードウェア関連ファイルをダウンロードしたと主張していました。
これに対しOpenAIは、Apple在職中の元同僚側からLiu氏に連絡し、ファイルの所在を教えてほしいと依頼していたと反論。証拠として、退職日(2026年1月22日)前後のiMessageのやり取りを公開しています。
やり取りには、AirDropでのファイル転送がうまくいかない、iCloudのサインアウトを忘れていた、といった生々しいメッセージが並びます。Appleはこの問題を「residual access(退職後も残っていたアクセス権)」として片付けようとしていますが、OpenAIは「Appleが退職者のアクセス権限管理を怠っていることが原因で、よくある問題」と指摘しています。
OPENAIの主張 — ソース:① via OpenAI公式ブログ(2026/8/3)
- Liu氏の最終出社日は2026年1月22日
- Apple在職中の元同僚側が、ファイルの場所や技術的な質問をLiu氏に依頼していた
- Liu氏側から「iMessageのサインアウトを忘れずに」と自ら注意を促す場面もあり
- Appleの主張する「不正アクセス」は、退職者のアクセス権限管理の不備が原因とOpenAIは説明
Tang Tan氏をめぐる反論
Appleでプロダクトデザイン担当VPを24年務めたTang Tan氏については、Appleの企業秘密を得て使おうとしたと訴状で主張されています。
OpenAIはこれに対し、Tang氏はチームに対して他社の機密情報を使わないよう常に明言していたと反論。24年間Appleに勤務し、最も革新的なリーダーの一人として知られていた人物だと擁護しています。
OPENAIの主張 — ソース:① via OpenAI公式ブログ(2026/8/3)
- Tang氏はチームに、他社の機密情報を使わないよう常に明言していたとOpenAIは説明
- Apple在籍期間は24年、プロダクトデザイン担当VPを歴任
💬 軽めインプレ所感
iMessageのやり取りのスクショ、これは強いですね。「名前を間違えて誤送信しました」だけなら普通に訂正で終わる話だけど、退職済みの元社員に現職社員側からファイルの場所を聞いていますね。
OpenAIの結論は、差止命令の請求は誤情報に基づいていて不必要、企業秘密は持っていないし欲しくもない、というシンプルなもの。でも実際にメッセージまで出してくる反論の仕方は、ただの否定より踏み込んでます。訴訟を先に仕掛けたApple側が、逆に「初動の説明が雑だった」という弱点を突かれています。
とはいえ、これで終わる話でもなさそうです。Appleが黙って引き下がるとは思えないし、次はApple側が再反論してくるか、、、。







