著名アナリストのMing-Chi Kuoが4月27日、OpenAIがMediaTek・Qualcommと共同でスマートフォン向けプロセッサを開発しており、製造パートナーにLuxshareを起用して2028年の量産を目指しているとX(旧Twitter)に投稿。
OpenAIによる公式発表はまだありませんが、この報告を受けてQualcomm株がプレマーケットで約12%上昇するなど、市場は相当の信頼性をもって受け止めています。

Kuoが示す「AIエージェント・スマートフォン」のポイント
- MediaTek・Qualcommがプロセッサ共同開発パートナー、Luxshareが独占製造パートナー
- スペック・サプライヤーの確定は2026年末〜2027年第1四半期を予定
- 量産開始は2028年を目標
- ユーザーはアプリを操作するのではなく、AIにタスクを完了させる
- クラウドAIとオンデバイスAIを組み合わせた二層構造を採用予定
- ハードウェアとサブスクリプションをバンドルするビジネスモデルを検討
なぜOpenAIはスマートフォンを作るのか
KuoはOpenAIがスマートフォン開発に乗り出す理由を3点挙げています。
第一に、OSとハードウェアを完全に掌握しない限り、真のAIエージェント体験を提供できないという点。現在のChatGPTはiOSやAndroidのシステム権限の制約下で動作しており、できることに限界があります。
第二に、スマートフォンはユーザーのリアルタイムな状態を把握できる唯一のデバイスであるという点。AIエージェントの推論にとって、この常時コンテキストが最重要の入力になると見ています。
第三に、スマートフォンは当面の間、最大規模のデバイスカテゴリであり続けるという点です。
Jony Iveとの別デバイスも並走中
OpenAIはこのスマートフォンプロジェクトとは別に、元AppleデザイナーのJony Iveが率いるio Products(2025年5月に約65億ドルで買収)との共同開発も進めています。こちらはポケットサイズのスクリーンレスデバイスで、コードネーム「Sweetpea」とも報じられており、2026年後半の発表を目指しているとされます。
Altman自身も4月26日、「OSとUIの設計を本気で見直す時期が来た」とXに投稿しており、Kuoの報告と軌を一にしています。
INFO
- ソース:Ming-Chi Kuo(TF International Securities)Xポスト、4月27日
- プロセッサ共同開発:MediaTek・Qualcomm
- 製造パートナー:Luxshare(独占)
- 量産目標:2028年
- スペック確定時期:2026年末〜2027年Q1との予測
- Qualcomm株:報告後プレマーケットで約12%上昇
- OpenAI公式発表:なし(未確認情報)
💬 軽めインプレ所感
Ive氏と共同開発しているOpen AIのスクリーンレスデバイスは、AIエージェントと対話するための新しいフォームファクターを模索するものみたいですね。なので、スマートフォンとは別の製品であり体験を提供することが期待されます。
今回、Kuoがレポートしたスマートフォンプロジェクトは、既存のスマートフォン市場にAIエージェント体験を統合することを目指しているものということになります。
スクリーンレスデバイスはピンと来なかったんですが、スマートフォンということになると話が変わってきますね。ただ、Open AIのハードウェアデザイン、スマートフォンの製品作りも未知数なので、どういうものになるのかは、これまた不明です。まあ、どこかに作ってもらうというのが、一番可能性ありそうですけど。
そして、Appleの視点から考えると、またもや競合として想定しなければいけないデバイスが出てくる、ということは、まさに尻(Siri)に火が付いた状況ともいえます。さて。






