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📰 新しいSiri、WWDC 2026で登場へ──iOS 27 / iPadOS 27 / macOS 27で何が変わるのか

AppleがWWDC 2026(6月8日開幕)で新型Siri、Apple Intelligence関連の発表を行うことは明らかなので、少しまとめてみます。

新型Siriについては、Bloomberg記者のMark Gurmanが複数回にわたって報道していて、AppleとGoogleの公式声明も加わったことで、iOS 27 / iPadOS 27 / macOS 27に搭載されるSiriアップデートの輪郭がだいぶ見えてきています。


ポイント

  • SiriがChatGPT・Claudeのようなチャットボット型に刷新(コード名:Campos)
  • iOS 27 / iPadOS 27 / macOS 27の3プラットフォームに同時展開予定
  • スタンドアロンのSiriアプリをiPhone・iPad・Macで開発中
  • バックエンドにGoogleのGemini技術を採用──Apple・Google共同声明で確認済み
  • Claude・GeminiなどサードパーティAIとの連携を可能にするExtensionsシステムを導入
  • Dynamic Island統合・「Ask Siri」ボタン・「Write with Siri」などUI変更をテスト中
  • iOS 18から先送りされ続けてきた個人コンテキスト機能も、2026年末までに提供予定
  • WWDC発表は6月8日、秋の正式リリースに向けて全機能が揃うかは未確定

主要な一次ソースでは、Siriは「作り直される」と伝えている

今回の報道の起点は、Bloomberg記者Mark Gurmanによる2026年1月21日の記事。
そこでは、Appleが「Siriをチャットボットとして作り直す」という方針転換で、コード名はCampos。テキストと音声の両入力に対応し、従来の一問一答型から会話の継続性を持つ体験へと変わるとされています。

3月24日にはGurmanが続報を出していて、AppleはスタンドアロンのSiriアプリをiPhone・iPad・Mac向けにテストしているとレポート。UIはiMessageのチャット画面に近く、過去の会話をリスト表示し、お気に入り登録や検索にも対応するという話。

3月26日には、OpenAIとの独占的な連携関係を解消し、Extensionsシステムを通じてClaude・Gemini・ChatGPTなど複数のAIサービスをSiriに接続できるようにすると報じました。設定アプリの「SiriとApple Intelligence」→「Extensions」から選択する仕組みで、App Storeの専用セクションからAIサービスを追加できるようになる、という主張。

一次ソース確認済み:主要機能

  • チャットボット化(コード名:Campos)── Bloomberg / Gurman(1月21日)
  • スタンドアロンSiriアプリ(iPhone・iPad・Mac)── Bloomberg / Gurman(3月24日)
  • Extensionsシステム(Claude・Gemini等との連携)── Bloomberg / Gurman(3月26日)
  • GeminiベースのカスタムAIモデル採用── Apple・Google共同声明(1月)
  • 対象OS:iOS 27 / iPadOS 27 / macOS 27
  • 発表予定:WWDC 2026(6月8日)

バックエンドについては、AppleとGoogleが2026年1月に「次世代Apple Foundation ModelsをGeminiモデルと技術をベースに構築する」との複数年契約を発表。これは公式発表なので間違いない話です。
Gurmanはさらに「このカスタムモデルはGemini 3に相当し、Appleが自社開発したモデルより高性能」と報じていますが、こちらはGurman情報のため確定ではありません。

なお、Extensionsシステムの説明文として、OSのテスト版には「Extensions allow agents from installed apps to work with Siri, the Siri app and other features on your devices」という文言が含まれていることも確認されています。

Extensions allow agents from installed apps to work with Siri, the Siri app and other features on your devices
—拡張機能により、インストールされたアプリのエージェントが、SiriやSiriアプリ、そしてデバイス上のその他の機能と連携して動作できるようになります。

二次ソースの補足と推測

MacRumorsや9to5Macは一次情報に加え、独自の解説・推測を加えています。以下は確定ではない情報として参照する方が良いでしょう。

未確定・テスト段階の情報

  • Dynamic Island統合:処理中に「Searching」ラベルと発光アイコンを表示し、完了後に半透明パネルで展開。テスト中の設計のひとつ(MacRumors / Gurman)
  • Spotlightの置き換え:Siriがデバイス内検索をSpotlightの代わりに担う方向で開発中(MacRumors)
  • 「Ask Siri」ボタン:サードパーティアプリのメニューに統合予定(9to5Mac / Gurman)
  • 「Write with Siri」:キーボードからWriting Toolsを呼び出す機能(9to5Mac / Gurman)
  • 会話メモリの制限:プライバシー保護を理由にクロスセッション記憶を制限する可能性(MacRumors)
  • Google TPUサーバーの利用:数十億台規模の処理インフラとしてGoogleのサーバーを使用する案を検討中(Bloomberg / Gurman)

Gadget Hacksは「Extensionsシステムは、SiriのバックエンドをClaudeやGeminiに切り替えるものではなく、あくまでSiriから各アプリへ質問を”送る”仕組みに過ぎない」と指摘しています。サードパーティAIがiOS全体にシステムレベルでアクセスできるわけではなく、Siriが持つ一次的なシステム権限とは異なる、という点は筋が通った話かと思います。

また、スタンドアロンSiriアプリについてはGurman自身が1月時点で「単体アプリはない」と報じているのにも関わらず、3月に「テスト中」へと報告内容が変化しています。Gurman氏の情報ソースの正確さ云々と言う話とは別に、WWDC前の段階で設計が流動的であることは念頭に置く必要があります。


新型Siri 予想機能まとめ

機能 確度 ソース
GeminiベースAIモデル採用 確定 Apple・Google公式声明
チャットボット化(Campos) Bloomberg / Gurman(一次)
スタンドアロンSiriアプリ Bloomberg / Gurman(一次)
Extensionsシステム(多社AI連携) Bloomberg / Gurman(一次)
Dynamic Island統合 中(テスト段階) Bloomberg / Gurman
Spotlight置き換え MacRumors
「Ask Siri」ボタン / 「Write with Siri」 Bloomberg / Gurman
個人コンテキスト機能(iOS 18先送り分) 中(2026年末と明言) Apple約束済み
会話メモリの制限 低(未確定) MacRumors
Google TPUサーバー利用 低(検討段階) Bloomberg / Gurman

💬 軽めインプレ所感

まあ、新型Siriは明らかに力を入れて、Geminiを使って一から設計し直しているはずなので、多少期待できそうな感じもします。(がっかりするとアレなので、本気では受け止めないスタンス)

あと、ひとつ注目しているのが、3月27日に公表されたLilian Rincon氏のApple入社。Google在籍9年、直近はGoogle ShoppingとGoogle AssistantのVP of Product Managementを務めた方で、Apple AIプラットフォームのプロダクトマーケティングを担当。12月に採用されたAmar Subramanya氏(元GeminiエンジニアリングVP)に続いて、Google出身者が立て続けにAppleのAIチームに加わっていることになります。

すなわち、Geminiに近いところにいた人がAppleに入っているので、Siriの開発を含む、Gemini活用のレベルが上がるのかもしれません。

新型Siriの機能の予想は面白いですね。
チャットボット化・Geminiバックエンド・Extensions……というのは、だいぶ楽しめそうな予感。ただ、iOS 18で約束してからからの経過時間を考えると、「WWDC 2026で発表」されても秋のOS27系リリースで使えるようになるかは、わかりません。何度もがっかりしているだけに。

Extensionsの設計思想は個人的にはウェルカム。SiriがClaudeを「呼び出す」のではなく、ユーザーが選んだAIへSiriが「橋渡しする」構造は、Appleらしいコントロールの置き方だと思います。全部Siriに統合するより、使い分けがしやすくなりそう。

ソース