Vision Pro第二世代の開発は延期、廉価モデルの開発に注力。iPhone並みの価格設定?
Vision Pro第二世代の開発は延期され、廉価モデルの開発に注力するという記事が出ています。
Vision Proの廉価版(あるいはスタンダードモデル)の存在は、すでに明らかになっていましたが、今回はVision Proの第二世代が延期(サスペンド)になり、廉価版の開発に注力するようだという話。
Vision Proは2024年2月2日に発売され、まだ4ヶ月ちょっと。
米国では最初の1ヶ月は熱狂的に迎えられたものの、4月には”1週間でほんの一握りしか売れなくなった”という話がBloomberg記事にも出ていて、記事を書いたライターも”日常的に使うにはあまりに面倒でやめてしまった”というインプレッションもあります。
”1週間でほんの一握りしか売れなくなった”Vision Pro。Appleはオンラインマーケティング強化。
この「Vision Pro」、日本では6月28日に599,800円で発売されますが、その直前のタイミングで第二世代の開発延期というニュースがどう影響するか。
普通に考えると、より様子見しようという買い控えの動きが強まりそうですが、逆に、「Vision Pro」第一世代のレア度が増す、ということもあり得そうです。
未開封で10年持っていたら、すごい値段がつくかも。(つかないかも。)
なお、ついでに僕の雑感を表明しておきますと、Vision Proの廉価版を1600ドルに設定したとしても、日本円では170円想定で272000円。
活用方法がいまいち不明なデバイスを30万弱で買う人たちは限られるし、であれば、今のプライスレンジのまま、性能向上をしたほうがユーザーは増えるのではと思いました。
「ハイエンドのiPhoneと同じくらい手頃な価格」という表現も出ているけど、iPhoneは実用品であり、携帯電話ならではの購入方法があり、例えば、2年使った後でも納得できる価格で売却できるので、今の価格設定でも買えるというだけで、決して手頃な価格帯ではないですよね。
そのハイエンドのiPhoneと同じ価格帯にすれば、Vision Pro廉価版がiPhoneと同じように売れると本気で思っているとしたら、ウォールドガーデンの内側にいる人たちとコンシューマーユーザーとの乖離はさらに大きくなっているなあという印象しかありません。
Steve Jobsが誇らしげにプレゼンしたiMac,iPod,iPhone,iPadは、少し高くてもぜひ試してみたいという気持ちが湧き上がったものだけもなあ。
ウォールドガーデンの内側にいる中井です(日本で最初のマッキントッシュ以来、自宅でも仕事先でもマッキントッシュオンリーです)。で、以前、この欄に「日本で売り出されたら買う」と書きました。でも、最初の頃とは違って、あまりの評判の悪さにかなり迷っています。一応デモの予約はしたので、その後でどうしようか考えようと思っています。
ありがとうございます。僕もMacしか使ってません。とはいえ、クパチーノの宇宙船のような建物にいるわけでも、大株主でもないのでウォールドガーデンの住人ではございません。
Vision Pro、ご興味ある方はぜひ購入していただきたいなあとも思います。返品もできるし。僕は見送りそうですけども、、、。
よくもあしくもNewton並みのレア度、先進度な感じも。
Newtonは夢がありましたよねえ。手描き文字認識で、スクラブ消去するだけで満足したものでした。検索なんか遅すぎて使えませんでしたけど。その時のフラストレーション体験があった人にはPalm Pilotは神デバイスでした。
そうですね、私もPalm Pilotはずいぶん使い込みました。振り返ってみれば Newtonが示した夢を、現実的なデバイスとして実現したのが Palm Pilotで、Visorかな、が、公衆ネットワーク接続を実現してスマホの原型となった、と。