💬デザイン的にも上位機種らしいプレミアム感。サウンドも期待できそうです。所感続き↓
ロンドンのテクノロジー・ブランドNothingが、ドライバー3基とFlat EQスイッチを備えた新フラッグシップヘッドホン「Headphone (1) Pro」を発売しました。
価格は64,800円(税込)。カラーはブラックとホワイトです。
Nothing Headphone (1) Pro(1,944ポイント付き)
SPEC — ソース:① via Nothing公式(2026年9月29日確認)
- 価格:64,800円(税込)
- カラー:ブラック/ホワイト
- ドライバー:40mmダイナミック+13×8mm高精度ダイナミック+xMEMS(ソリッドステート)
- 周波数特性:20Hz〜40,000Hz
- ANC:リアルタイム適応型、最大46dB
- マイク:合計10基(ANC用は片側5基)
- コーデック:AAC/SBC/LDAC、LC3(ブロードキャストオーディオのみ)
- 有線:USB-Cで最大24bit/192kHz、3.5mm AUXで最大24bit/96kHz
- Bluetooth:6.1、マルチポイント対応
- バッテリー:1,060mAh、満充電2時間
- 再生(AAC):ANCオフ最大68時間/ANCオン最大30時間
- 再生(LDAC):ANCオフ最大53時間/ANCオン最大28時間
- 急速充電:5分で最大4時間(ANCオフ)
- 重量:327g
- 防塵・防水:IP52
- 付属品:ハードシェルケース(383.5g)、3.5mmオーディオケーブル、USB-Cケーブル

Headphone (1) Pro はドライバー3基とFlat EQスイッチ

一番の変更点はドライバー構成。低域用の40mmダイナミックドライバー、13×8mmの高精度ダイナミックドライバー、高域用のxMEMSドライバーの3基で、各帯域を分担して鳴らします。
40mmドライバーは新しいデュアルマグネット構造。Headphone (1)と比べて、低音の押し出しが15%強くなり、感度(同じ電力で出せる音の大きさ)も26%上がったとしています。どちらもNothingの研究所での理論値です。
サウンドチューニングは、ロンドンのメトロポリス・スタジオが担当。
ニュートラルな音にする「Flat EQ」は、音のチェックや制作、ミキシング用として作られています。
Flat EQは、ハウジングの物理スイッチでオン・オフを切り替える方式。スイッチを下げればFlat EQ、上げれば普段のEQ設定に戻ります。
ほかに、同スタジオのStudio Bを再現した空間オーディオモード「Studio B」と、5種類のカスタムEQプロファイルを用意。空間オーディオはヘッドトラッキングにも対応しています。
ANCは10マイク、イヤーパッドにシリコン隔壁
マイクは片側にフィードフォワード3基、フィードバック2基。風のある場所でのノイズ処理を改善したとしています。
イヤーパッドの内側には、8mmのシリコン製遮音隔壁を配置。2層のクッションと合わせて、音漏れとノイズの侵入を抑えます。周囲の音とイヤーカップの装着状態を解析し、ANCのモードを自動で切り替える機能も備えています。

外装はアルミ削り出しとチタンアーム
ハウジングは、アルミのブロックからの削り出し。アームはチタン合金製で、Headphone (1)より45%軽くなりました。
シースルーの窓には、傷に強い9H Panda Glassを採用。ガラス越しにドライバーの一部が見えるデザインです。
装着感も見直しています。イヤークッションは50%柔らかくなり、メガネにもなじみやすい作り。ヘッドバンドは10%幅広に、パッドは12%厚くなりました。
操作はローラー・パドル・ボタン・スイッチ
物理操作系はHeadphone (1)の流れを継いでいます。ローラーを回して音量、押して再生・一時停止、長押しでANCと外音取り込みの切り替え。パドルは左右に倒して曲送り・曲戻し、通話の応答・拒否です。
ボタンにはアシスタント呼び出しなどを割り当てられます。今回新しく加わったのが、先ほどのFlat EQスイッチ。
iPhoneとの接続は、MFiによるワンタップ設定に対応。iPhoneとAndroid端末のどちらでも、Nothing Xアプリで設定を行います。
Headphone (1)との違い
ドライバーとANCが強化された一方、再生時間は短くなっています。重量はほぼ同じです。
COMPARE — ソース:① via Nothing公式、② via PalmFan、③ via 9to5Google、④ via SoundGuys
| 項目 | Headphone (1) | Headphone (1) Pro |
|---|---|---|
| 国内価格(税込) | 39,800円 | 64,800円 |
| ドライバー | 40mm×1 | 3基(40mm+高精度+xMEMS) |
| チューニング | KEF | メトロポリス・スタジオ |
| ANC | 最大42dB | 最大46dB |
| 再生(ANCオフ) | 最大80時間 | 最大68時間 |
| 再生(ANCオン) | 最大35時間 | 最大30時間 |
| バッテリー容量 | 1,040mAh | 1,060mAh |
| 重量 | 329g | 327g |
| Bluetooth | 5.3 | 6.1 |
| 防塵・防水 | IPX2 | IP52 |
スペック表の注記で確認しておきたい点
公式ページの注記には、本文では大きく扱われていない条件があります。踏まえた上で購入判断が吉です。
低遅延の数字は条件付き。15ms未満の低遅延は、3.5mm AUX接続でFlat EQをオンにしたときの値。Bluetoothでは、Nothingのスマートフォンとペアリングし、ゲームモードをオンにした場合で最短120msです。
「探す」機能はAndroid向け。Google Fast Pair経由の「探す」とデバイス名の変更は、Android 10以降が対象。iPhoneでは使えません。
IP52は雨や汗を想定していません。垂直に落ちる水滴への限定的な保護で、雨・水しぶき・多量の汗は対象外と明記されています。
ケースはヘッドホンより重い。ハードシェルケースは383.5g。ヘッドホンの327gより56.5g重く、持ち歩くときは合計で約711gになります。
💬 軽めインプレ所感
Nothingについては、経営不振の兆候が出ていることを記事にしています。
その後、NothingはCMFブランドをインドに移設。
CMFはインド資本が過半数を持つ独立会社になり、本社も研究開発もインドへ。Nothingは株主として残りますが、CMFはもうロンドン発信のブランドではありません。
どうやら、小さいメーカーほどメモリー高騰の影響が大きいようで、この辺りに素早く対応するということのようです。
さて、「Headphone (1) Pro」。Flat EQがスイッチで切り替え可能は便利ですね。アプリを開かずに、普段聴き用の音とモニター用の素の音を行き来できます。
しかも、AUX接続+Flat EQオンなら遅延15ms未満。ヘッドホンでミックスを確認するとき、インプット信号をモニターするとき、という使い方もあるか。とはいえ、制作用のヘッドフォンとしては実力は未知数。すごく良い可能性もあり。
再生時間はHeadphone (1)より短くなりました。ANCオンで35時間→30時間。ドライバーが3基になった分と考えれば納得はできるけど、Proで減ったらProと呼べるのか?という疑問は無きにしもあらず。
Metropolis Studiosは知らなかったので調べてみたら、Queen, George Michael, U2, Lady Gaga, Courtney Hadwin, Little Mix, Adele, Rihanna、Lauryn Hillが使っていますね。年代的にアナログサウンドを生かした方向なのかなと思います。Metropolis Group – Wikipedia
ケースが383.5gでヘッドホンより重い。というのは、まあ機能が良ければ問題ないんですけどね。持ち歩き用に考えている人はマイナス面。
国内価格はHeadphone (1)から25,000円アップの64,800円。AirPods Maxの競合になるかどうかの価格設定に近づいてますね。
Nothing Headphone (1) Pro(1,944ポイント付き)
- Nothing — Headphone (1) Pro
- Nothing Technology Japan(PR TIMES) — Nothing、Vのグローバルブランドアンバサダー就任と、新フラッグシップ「Headphone (1) Pro」を発表
- Nothing Community — V debuts the all-new Headphone (1) Pro
- PalmFan — Nothing、フラッグシップ・スマートフォン「Phone (3)」と、初のヘッドフォン「Headphone (1)」アナウンス
- PalmFan — 「Nothing Phone (3)」「Nothing Headphone (1)」が国内発売







