市場調査

スマートフォン市場は2割減、7〜9月の出荷が14年ぶりの低水準に–だがしかし、iPhoneシェアは過去最高の22%。


💬台数は減ったけどiPhoneシェアは過去最高。とはいえ、全体が減少しているので、実数自体は少ないんでしょうね。所感続き↓

市場調査会社のCounterpoint Researchが、2026年第3四半期(7〜9月)の世界スマートフォン出荷台数の暫定推計を発表しました(現地時間10月12日)。

出荷台数は前年同期比20%減。第3四半期としては2012年以来、14年ぶりの低水準です。

DATA — ソース:① via Counterpoint Research(暫定推計)

メーカー 2026年Q3シェア 出荷台数(前年同期比)
Samsung 23% 3%減
Apple 22% 減少(数値非公表)
Xiaomi 10% 30%超減
OPPO 9% 20%超減
vivo 8% 20%超減

原因はDRAMとNANDの価格上昇。
部品コストが急激に上がり、供給不足も深刻化。各社の出荷が大きく乱れました。

各メーカーはコスト増を価格に上乗せしていて、スマートフォンの小売価格は2026年に入ってから20%上昇しています。

Counterpointのシニアアナリスト、Shilpi Jain氏は、第3四半期を「メモリ不足の影響を2四半期続けて受けた期間」と説明。端末を予想より長く使い続ける人や、整備済品を検討する人が増えているとしています。

高価格帯の需要は比較的堅調。一方で、価格を重視する層には値上がりにより買い控え、見送りが増えている様子。

Appleはシェア22%、第3四半期で初めて20%超え

Appleのシェアは22%。第3四半期として初めて20%を超えました。首位Samsungとの差は1ポイントです。

ただし、出荷台数は前年同期を下回っています。

主な理由は、iPhone 18のスタンダードモデルが出ていないこととされています。発売月に販売店へ送る台数が、iPhone 17シリーズを全機種そろえた前年より少なくなりました。

Appleも業界の値上げの流れに加わっています。ただし、影響が出たのは四半期の最後の数週間だけです。

一方で、iPhone 18 Proシリーズは前の世代より好調なスタート。特に中国とインドで伸びました。iPhone 17シリーズも売れ続けていて、出荷の落ち込みを小さくしています。

なお、第2四半期(4〜6月)のAppleは出荷3%増・シェア20%。主要メーカーで唯一、値上げをしていませんでした。

Samsungは首位キープ、Xiaomiは3割超の減少

Samsung

Samsungはシェア23%で首位。出荷は3%減ですが、シェアの伸びは主要メーカーで最大でした。

台数より平均販売価格と売上を重視する方針で、売上は大きく伸びています。Galaxy Z Fold8シリーズは発売直後から需要が堅調。新興国では部品の調達が安定していたことで、ミッドレンジのAシリーズも出荷を保ちました。

Xiaomi

Xiaomiは出荷が30%以上減り、シェアは10%に。赤字に近い価格で売ることを避けるため、低価格帯と、重点外の海外市場を縮小しました。

その代わり、中国のミドルハイ〜高価格帯を強化。Xiaomi 18シリーズと折りたたみモデルの反応がよく、自社開発チップ「XRING O3」も高価格帯での差別化に使われています。

OPPO・vivo

OPPOとvivoは、どちらも出荷が20%以上減少。シェアはOPPOが9%、vivoが8%です。両社ともエントリー〜ミッドレンジの価格を引き上げました。

OPPOは、OPPO・realme・OnePlusの製品ラインナップと事業を統合。重複を減らし、利益率の高い市場とモデルへ供給を移しています。

vivoは、主力市場のインドと中国を優先。低価格のYシリーズを強化しつつ、高価格帯のX・V・Sシリーズを広げています。ただ、値上がりで低価格モデルが売れ筋の価格帯から外れ、在庫不足も出荷の足を引っ張りました。

2026年後半も厳しい見通し

Counterpointは、2026年後半も厳しい状況が続くと予測しています。

各社は出荷台数より利益を優先。減産、ラインナップの絞り込み、高価格帯への集中が続く見込みです。価格を重視する層は、さらなる値上がりと品薄にさらされる、としています。

部品コストと供給が改善するまで、出荷台数の大きな回復は見込めない、という予想です。

💬 軽めインプレ所感

iPhoneシェアは22%、第3四半期では過去最高。とはいえ市場全体が2割減少しているので、去年よりは少ないんでしょうね。

先週は、Nikkei Asiaが「需要が弱いからiPhone 18 Proの部品発注を減らした」と主張して、反論も出ていました。

今回のCounterpointの数字は、どちらかというと反論側に近い内容。
Appleの出荷が減った理由は、iPhone 18のスタンダードモデルがないこと。18 Pro自体は、中国とインドで前の世代より好調なスタートだった、としています。

「発売するモデルが少ないから、発注も少ない」という見方とも合いますね。

ただ、Counterpointも7〜9月の出荷の話なので、10月の発注をどうしたかまではわからない。Appleが値上げしたのも9月の終わりだけで、その影響が出てくるのはこれからかもしれない。

結局、答えが出るのはAppleの決算発表(米国時間11月6日)。あと、HomeView他の製品がどうなるか、でApple全体の業績は変わりますね。その意味では、やはり新ジャンル参入は必須か、、。

  1. 1 iPhone 18 Proの需要は弱いのか——発注削減の主張と反論
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7 M6かM7か。新デザインのOLED MacBook Proと時期を示すキーワードのイメージ
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7