NCPPR「DEI採用慣行を放棄すべき」主張にAppleが反論。株主に反対を求める。
Appleは2025年2月25日の株主総会に向けて、National Center for Public Policy Research (NCPPR, 国立公共政策研究センター) からの「多様性、平等、包摂 (DEI) 採用慣行を放棄すべき」という提案に反対をするように株主に求めています。
via:What are diversity, equity, and inclusion (DEI) and what do they mean?
NCPPRはDEIポリシーが企業に「訴訟、評判、財務リスク」をもたらすと主張していますが、Appleの取締役会がこの提案に反対票を推奨しているとのこと。
Appleは「最高の仕事ができる帰属意識の文化」が成功に不可欠であり、DEIポリシーはすでにコンプライアンス・プログラムの一環として確立されているため変更の必要がないと主張していて、この提案は「機会均等の雇用主」としての立場を制限しようとするものだとも反論しています。
いくつかの大手テクノロジー企業が政治的支持を求める中で、DEIに反対するムーブがありますが、Appleは強く反対する立場であることを明確にしました。
なお、2014年に、NCPPRが「環境・アクセシビリティへの投資がROIに見合わない」と批判した際、Tim Cook (ティム・クック) CEOは「アクセシビリティ改善はROIでは測れない」と反論しており、今回も同様の姿勢を見せたということになります。