EUはAppleにLightningケーブルの廃止をさせようとしているわけではない

先週、いくつかのメディアで、EUがAppleにLightningコネクタを廃止してUSB-Cコネクタに変更するように強制(force)するという話が伝えられていますが、The Vergeはこの話は誤解されていると反論しています。

EUコミッションは2009年以来、メーカーに対して、電源アダプタに独自規格のコネクタではなく、一つのコネクタ規格に統一するように理解を求めています。

これはメーカー独自規格のコネクタを備える電源アダプタが複数存在していることで、年間何万トンにも及ぶ廃棄物を生み出していることを改善するためのものです。


最新ステイタスは「EC AV PORTAL – Opening statement by Maroš Šefčovič, Vice-President of the European Commission, on the Common charger for mobile equipment, extract from the plenary session of the EP 」で見ることができますが、従来からの動きをより厳格にルール化していこうとするものであり、また、あくまでも電源アダプタの話であって、iPhoneや他の携帯電話などの特定のケーブル/コネクタポートの話ではありません。

Appleに関して言えば、すでにiPhone 11 Pro/Pro Max用の「18W USB-C電源アダプタ」、MacBook Proシリーズ用の「61W USB-C電源アダプタ」の出力ポートをUSB-Cに変更、「USB-C – Lightningケーブル」で本体を充電する仕組みになってきており、今回のEUの要請前とみられる現段階であっても、すでに実装が始まっています。

他のApple製品でも、MacBookシリーズ本体やiPad Pro 2018本体にはUSB-Cが採用されているため、近い将来、iPhoneなどでもLightningコネクタがUSB-Cに置き換わる可能性は指摘されていますが、それは今回のEUの動きとは関係のないAppleの開発方針のもと、実装が進んでいくと思われます。

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