Counterpoint Researchが、2026年の折りたたみスマートフォン市場に関するレポートを発表。前にも出ていたけど、2026年3月の最新版です。
iPhone Foldの参入を主な牽引役として、今年の出荷台数は前年比20%増が見込まれています。

ポイントまとめ
- 2026年の折りたたみスマートフォン出荷台数、前年比20%増の見込み(Counterpoint Research、3月17日)
- Appleはグローバル折りたたみ市場でシェア28%を獲得予測──Samsung(31%)に肉薄
- 北米ではAppleが46%シェアを取ると予測。Samsung、Motorola、Googleに大きな圧力
- ブック型(横開き)の構成比が2025年の52%→2026年は65%へ拡大予測
- 折りたたみ全体はスマートフォン市場の1.6%にすぎないが、OEMにとって高マージン製品として戦略的重要性が増している
- Android勢の動き:Samsung(Q3)、Motorola Razr Fold(Q2)、Google新型Pixel Fold(Q4)が続々登場予定
詳細
今回のレポートでは、北米でのAppleシェア46%という数字が大きすぎて驚きでした。
iPhone Foldが登場した瞬間、北米の折りたたみ市場の勢力図が一気に塗り替わるという見立て。
既存ユーザーへのアップグレード需要だけでなく、ブック型フォルダブルを検討しているAndroidユーザーの「乗り換え」も一定数取り込めるという分析内容。
2026年 折りたたみ市場予測(Counterpoint Research)
- 出荷台数成長率:前年比20%増との予測
- グローバルシェア(予測):Samsung 31% / Apple 28% / Huawei・Motorola・Google等が続く
- 北米シェア(予測):Apple 46%
- ブック型構成比(予測):65%(2025年実績52%)
- 折りたたみのスマホ全体に占める比率:1.6%(2025年)
ブック型優位のシフトは、すでに市場データにも出ていて、Samsungは2025年後半、初めてGalaxy Z Fold 7の販売台数がZ Flip 7を上回っています。
大画面×マルチタスクという価値提案が、一般的になりそうなタイミングで、Appleが参入してくるという部分が大きいということでしょうね。
Counterpointが指摘するAppleの強みは、iPadOSで積み重ねてきた大画面ソフトウェアの最適化経験。
折りたたみデバイス特有の「アプリが画面サイズに追いついていない」問題を、Appleはある程度クリアした状態でスタートできるという好意的な見立てがあります。
競合になるSamsungはFlip FEの後継を「より縦横比の広いFoldモデル」に置き換える方向で調整中との情報があり、iPhone Foldを強く意識した布陣。
MotrolaはQ2にRazr Fold(初のブック型)を投入、GoogleもQ4に薄型ヒンジ強化の新型Pixel Foldを出す予定とされています。
なお、IDCも昨年12月に折りたたみ市場の2026年30%成長を予測しており(関連記事)、調査会社各社の見通しが揃ってきています。
iPhone Fold自体の発売時期・仕様についてはこちらの記事、2026年後半のApple製品ロードマップはこちらにまとめています。
💬 所感
「46%」という北米シェア予測はかなーり強気ですね。
今までにないくらいの高価格帯(2,000〜2,500ドル前後)に設定されるのは間違いなさそうなので、iPhoneスタンダードモデルのような販売数にはならないだろうし、Pro Max程度の数字になるのかどうか。
欧米の市場調査会社は、iPhoneのブランド力と既存ユーザー数をポジティブに捉えて、折りたたみデバイス市場でシェア拡大すると考えている様子だけど、折りたたみ市場全体がスマホ全体の1.6%という現状を考えると、「市場の拡大」と「Appleのシェア獲得」は別の話じゃないかなあとも思います。