Ray-Ban Meta

Ray-Ban MetaのプライバシーLEDをDIY改造–静かに拡散しているMODに賛否

日本でも発売開始になったRay-Ban Meta。よくも悪くもプライバシー配慮が実装されていますが、これをDIYで簡単にディアクティブする改造方法が海外のYouTubeやTikTokで静かに拡散しています。

なんと、ドリルで穴を開けて、LEDを壊す。エポキシ樹脂で埋めて、終わり。これだけです。

しかも、撮影・録音・AI機能はすべて正常に動作します。LEDが邪魔だ、と思う人には選択肢。ではあるのと同時に被害が自分に及ぶことも考えられます。さて。

Ray-Ban MetaのLED無効化改造——スマートグラスとプライバシーの問題を示すイメージ

ABOUT — ソース: via 36kr / via 404 Media

  • 対象製品:Ray-Ban Meta(Meta × EssilorLuxottica 共同開発)
  • 改造の目的:録画インジケーターLEDの永続的無効化
  • 改造後の状態:撮影・録音・Meta AI機能はすべて正常動作
  • 外観:フレームをエポキシ樹脂で補修、ほぼ新品同様
  • 改造サービスの相場:約$60(業者依頼の場合)
  • 主な発信者:エンジニアのBong Kim(YouTube・eBayで展開)
  • 拡散媒体:YouTube・TikTok・各種SNS(2024〜2026年)

プライバシーLEDはテープで塞いでも意味がない

Ray-Ban MetaのLEDは、撮影中に点灯することで周囲に「今、録画されています」を伝える唯一の手がかりです。Metaはこれをプライバシー保護の要として設計しています。

このLEDは物理的に塞ごうとしても機能しません。Metaは「LEDが隠蔽された状態」をソフトウェアで検知し、録画を自動停止する仕組みを実装しています。つまり、テープを貼って隠しても、Ray-Ban Meta本体が「おかしい」と判断して撮影が止まる、という構造。

この仕様自体は理にかなっています。問題は「ソフトウェアで守られた仕組み」をハードウェア側から突破する手法が出てきたことです。

ドリル+樹脂という手法が「なぜ有効か」

エンジニアのBong Kimが公開した動画のタイトルはシンプルで、「Meta Glassesのインジケーターライトを点灯しなくする方法(最新版含む)」。内容は、小型ドリルでLEDの回路部分を直接破壊するというもの。このタイプの小型ドリルは、ちょっとしたDIY経験者であれば持っていてもおかしくないもの。

この手法が有効な理由は、Metaの「隠蔽検知」がLEDの発光状態を監視しているのに対し、LEDそのものが物理的に存在しなくなるから。検知する対象が消えた状態になるため。ソフトウェアの保護が意味を持たないことになります。

MOD 手法比較

手法 難易度 外観 ソフト保護の回避
テープで塞ぐ 簡単 目立つ ×(録画が自動停止)
抵抗器を回路に追加 中級 ほぼ維持
ドリル破壊+樹脂充填 中級 ほぼ新品同様 ○(完全回避)

仕上がりの精度が高いのがドリル+樹脂の手法で、改造後のグラスを見ても外部からは判断できないレベルとされています。

念の為。需要は「盗撮」だけではない

この改造を求める人のすべてが悪意を持って改造しているわけではない、という点は押さえておく必要があります。

実際にBong Kimに改造依頼をしてきた顧客は世界中にいるとされていて、その動機はさまざま。「LEDの光がVlog撮影時に映り込む」「光ることで周囲に注目されるのが嫌だ」「Ray-Ban Metaをつけていることを目立たせたくない」──そういった理由も含まれています。

ただ、動機の多様性があるとしても、外から見て「撮影されているかどうかわからない」状態が生まれること自体が問題の本質です。善意の使用者が99人いても、1人が悪用すれば被害が発生します。その被害者は自分かもしれないし、友達かもしれません。

Metaはこれをどう見ているか

MetaはこのLED改造を規約違反と見なしています。ただし、改造品の販売・使用を直接規制する法的根拠は現時点では存在せず、実質的な対処は困難な状況です。

問題が深刻化する可能性があるのは、Ray-Ban Metaに顔認識機能の追加が見込まれている点です。LED無効化グラスと顔認識が組み合わさった場合、街中で見知らぬ他人の顔から個人情報を特定できる状態が、外見上まったく気づかれないまま発生する可能性があります。これは盗撮より上のレイヤーの話ですね。

TikTokや各種SNSでは、「Ray-Banを装着している人を見たら盗撮目的と見なす」という声も広がっています。改造が一般化すれば、改造していない普通のユーザーまで疑いの目で見られるという副作用も出てきます。

💬 軽めインプレ所感

LEDが「撮影中に光る」という設計は、まあ、許容範囲かなあ、とも感じたけど、実際に使ったらどう思うか?はわかりません。
意外にストレスに感じるかもしれないし、自撮りの邪魔になるということもあるのでしょうね。

ユーザーがストレスを感じたことを解決するという、この手の改造はRay-Ban Metaだけじゃなく、先例は山ほどあります。

ただ、Ray-Ban Metaは「一般的なメガネに近い外観のカメラ付き、AI連携デバイス」なので影響力も大きい。

この改造方法が一般的になってきている(おそらく、拡散は止められない)となると、メガネをかけている人を警戒しなければいけない社会に近づく可能性もあり。だからといって、ユーザー同士が「改造しているかどうか」でいがみ合う図もよくない。

さて、どうすればいいんでしょうね。もっとハードウェア的に改造できないようにする?となれば、GEN2をゲットが吉。ということにもなる。うーん。

@metamodifications #disable #Rayban #Meta #led #diy ♬ original sound – @rohankisi


  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5 Appleハードウェア再編とデザイン組織の変化——SroujiとSiliconが動かすもの
  6. 6 OpenAIスマートフォンとMediaTek・6G──楽観的すぎる期待への検証イメージ
  7. 7
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7