「Apple」カテゴリーアーカイブ

USで「バッテリーゲート」集団訴訟の和解金支払いが開始

Appleが、「バッテリーゲート」集団訴訟の請求に対する小切手の送付を開始しました。

iPhone 7 Plusも対象です。

2017年に始まった「バッテリーゲート」集団訴訟は、Appleが古いバッテリーを搭載したiPhoneの動作速度が故意に遅くしているというもので、単に携帯電話のバッテリーを交換するためにお金を払うのではなく、早期のアップグレードに人々を駆り立てたという主張も含まれていました。

その後、2020年に、Appleは集団訴訟の代理人を務める法律事務所と和解し、和解金として、最大5億ドルを支払うことで合意し、昨年12月には専用ページで申請を受け付けていて、その支払いが今月から始まったとのことです。

MacRumorsは、この対象になるユーザーは92.17ドルの小切手を受け取ったことを伝えています。

今回はアメリカの集団訴訟であるため、日本国内に在住しているユーザーは対象ではありません。

対象となる機種は:iPhone 6、6 Plus、6S、6S Plus、7、7 Plus、iPhone SE第一世代。

こちらは初代iPhone SE

「バッテリーゲート」問題が解決したのは何よりですが、適用が及ばないエリアに住んでいるとはいえ、日本で対象機種を使っていたユーザーは複雑ですよね。

同じ仕様のシステムアップデートで、同じように速度低下があったわけだし。

僕もiPhone 7 Plusを使っていたんだけどなあ、、。まあ、1万円くらいのものなので、別にという感じもありますけどねえ。

新しい生成型AIバージョンのSiriはWWDCで発表。機能強化されるのとサブスクになるかも情報。

今年のWWDCで、新しいSiriが生成型AIとして発表されるかもしれません。ただ、これもサブスクかも、、。

韓国のリーカー yeux1122氏によると、

デベロッパーソースによる、Apple SiriにジェネレーティブAIを適用するための最新の進捗

アップルのAjaxベースのSiriのジェネレーティブAI版モデルはWWDCで発表

Siriにパーソナライゼーションと自然な会話機能を追加

iPhoneなどAppleデバイス間の効率的な管理の追加

アップル独自の作成サービスを追加

各種外部サービスとの連携サービスの追加

サブスクリプションサービスによって一部サービスや機能が異なる

ということで、この情報が正確だとすると、開発中のSiriのジェネレーティブAI版は、より自然に会話ができるようになり、Appleデバイス間の連携、各種サービスとの連携ができるようになりそうです。

そして、このSiri AIはサブスクサービスになるかもです。

単体でサブスクのほか、Apple Oneに入るのかも?入らないのかも。

もうサブスクは増やしたくないんだけどなあ。

Appleの学生・教職員向けストア:今後はUNiDAYSによる有資格証明が必要になりました。

ただし、全部の学校が確認できるということでは無い。という意味で、エデュケーションストア・フロントを利用していたユーザーには、ちょっと事件かもです。

Apple日本の学生・教職員向けストアにおいて、UNiDAYSによる有資格証明が必要になりました。

この学生・教職員向けストアでは、数量制限でエデュケーション割引価格が利用できます。

以前は、自己申告で購入し、その後、Appleが必要と判断した場合には各種証明書類提出などを送るというものでしたが、これからは先にUNiDAYSによる有資格証明を行なった上で購入するという順番になります。

このUNiDAYSによる有資格確認は米国では昨年開始されたため、他の国への適用も順次行われると考えられていましたが、日本でもUNiDAYSによる有資格証明ステップがアクティブになったということになります。

学生・教職員向けストアは、在学中の学生や教職員スタッフ、講師などが利用対象であって、この条件以外は対象外なので、対象なのかどうかを確認するというのは当然。

ではあるのですが、現時点のUNiDAYSのシステムでは、対象になることが間違いない学校であっても、「サポートされていない学校のため、あなたの資格を確認できません」という表示が出て、学生・教職員向けストアにたどり着くことができませんでした。

サポートに聞いてみるか、、、。

少なくとも、これまで学生・教職員向けストアを利用していた方も、UNiDAYSで確認する必要があるようですので、一度アクセスしてみることをおすすめします。

Masimo CEO Joe Kiani氏:アップルを良い方向に変えるかもしれない

US市場でのApple Watch 9 / Ultra 2の販売停止措置が一旦停止になり、販売できることになったAppleだけでなく、既存ユーザーも万が一の際の交換修理も可能になったので、一安心ですが、ことの発端のMasimoとの特許訴訟はまだ続いています。

WSJは「The Entrepreneur Who Bet His Company on a Fight With Apple – WSJ」で、そのMasimoのCEOのインタビューを掲載していて、その主張は興味深いものになっています。


Masimo CEO Joe Kiani氏は、2020年1月に始まったAppleとの特許訴訟争いにおいて1億ドル以上を費やしています。

Appleに対抗する前に、Masimoの従業員やKiani氏の友人たちは、「私(Kiani氏)がクレイジーで、アップルに逆らうことはできない。彼らは無限のリソースを持っている。」と引き留めたそうです。

しかし、Kiani氏は、「もし私が、世界で最も強力な企業が悪い行動を取り続けるのを変えることができれば、それは私がやっている他のどんなことよりも、世界に大きな影響を与えるだろう」という信念のもと、最後までAppleと戦う決意を固めています。

Masimoの2022年の総利益は約1億4400万ドルであることを考えると、Appleとの特許訴訟で1億ドルを投入するのは無茶と思えますが、2006年には、当時パルスオキシメーターで圧倒的なシェアを誇っていたネルコール社との7年にわたる特許紛争で勝訴していたり、2016年には別の特許侵害訴訟でロイヤル・フィリップスを破ったことがあります。

2006年のネルコアの和解の一部として、Masimoは損害賠償とロイヤルティーとして約8億ドルを受け取り、2016年のロイヤル・フィリップスの和解では3億ドル受け取り、Masimoに10億ドル以上を生み出すライセンス契約に合意したことがあります。

キアニによれば、AppleはまだMasimoとの和解交渉には参加していません。

最終的にどちらが勝つかはまだ不透明で、あと数年は現在の状態が続きそうです。

2月に退社するAppleチーフデザイナーはLoveFromで、サム・アルトマンの新しい人工知能ハードウェア・プロジェクトに関わる予定

来年2月にAppleを退社するiPhoneとApple Watchのチーフ・デザイナーは、ジョニー・アイブ氏のLoveFrom社に入社すると伝えられています。

Sam Altman, Jony Ive Enlist Apple iPhone Design Head to Work on AI Devices – Bloomberg

Bloombergの記事によると、これまでiPhoneとApple Watchのデザインを手掛けていたTang Tan氏は2月に退社して、ジョニー・アイブ氏のLoveFrom,に入り、ジョニー・アイブと共に、OpenAIのサム・アルトマンが手がける新しい人工知能ハードウェア・プロジェクトに取り組みに携わる予定。

このプロジェクトは、9月にDesigner Jony Ive and OpenAI’s Sam Altman Discuss AI Hardware Project — The Informationで伝えられていて、アイブとアルトマンがOpenAIの技術を統合した「ある種のハードウェア・プロジェクト」で協力することについて協議しているという話です。

Tang Tan氏は、この人工知能ハードウェア・プロジェクトのためにLoveFromのハードウェア・エンジニアリングをリードすることになると考えられています。

2023年前半はAIの可能性がいきなり評価され始めて、Appleは後手に回っている感がありながらも、その後、Siriを含むチームが再編されてAIにも力を入れている話も出ていたものの、AI業界でリーダーシップ的なポジションになったOpenAIといえば、その先を考えたハードウェアにも取り組み始めていて、Appleのデザインリーダーも引き抜かれるということになると、この分野も確実に手遅れになりそうな感じがします。

まあ、Appleとしては、その辺を全部ひっくり返すくらいの製品として、Vision Proに取り組んでいるんだろうけど、どうなるかなあ。

[Apple初売り]1/2〜1/5は最大3万円分のギフトカードや辰年モチーフのAirTagがプレゼント

来年もAppleが初売り。

1月2日から5日まで、対象製品を買うとギフトカードや特別仕様のAirTagがプレゼント。

対象製品とギフトカードは:

・iPhone 14、iPhone 13、iPhone SE:Apple Gift Card 最⾼11,000円分+先着50,000名に辰年モチーフのAirTag
・MacBook AirとMac mini:Apple Gift Card 最⾼30,000円分
・iPad Pro、iPad Air、iPad(第10世代)、iPad mini:Apple Gift Card 最⾼15,000円分
・Apple Watch SE:Apple Gift Card 6,000円分
・AirPods(第2世代)、AirPods(第3世代)、AirPods Pro(第2世代)、AirPods Max:Apple Gift Card 最⾼12,000円分
・Apple TV 4KとHomePod:Apple Gift Card 最⾼8,000円分
・Beats Studio Pro、Beats Solo3 Wireless、Powerbeats Pro、Beats Fit Pro、Beats Studio Buds +、Beats Studio Buds:Apple Gift Card 最⾼8,000円分
・Magic Keyboard、Magic Keyboard Folio、
Apple Pencil(第2世代)、Smart Keyboard Folio:Apple Gift Card 最⾼8,000円分

Apple Trade In(下取り)も、ペイディあと払いプランApple専用も可能です。

M2 MacBook Air 15インチあたりが3万円分ですかね。となると実質、168800円。

M2 MacBook Air 13インチもかなあ。となると、お買い得感出てくるなあ。

AppleのWi-Fiチップは2025年のiPhone 17への搭載も難しい、、

Appleのワイヤレス・ネットワーク・チップ開発ですが、5Gチップに続いて、Wi-Fiチップについてもハードルが高いという話です。

DigiTimesによると、Appleが開発中のWi-Fiチップは、2025年のiPhone 17でも採用されることは非現実的と考えている関係者が多いようです。

たとえば、Appleが自社開発するのなら、こういう製品と競わないといけないことになります。>Dual 2×2 320MHz Wi-Fi 7, quad-core ARM SoC | BCM6765

Appleが自社開発の5Gチップに取り組んでいる話は、すでに各所で確認されていますが、Wi-Fiチップに関しても自社開発チップへのリプレイスを目指しているという話あります。

ただ、5Gにせよ、Wi-Fiにせよ、ワイヤレス通信チップの開発はかなりハードルが高い様子。

というのも、市場シェアでトップのブロードコムやクアルコムのような企業は、ワイヤレス接続分野で豊富な経験と特許技術を蓄積していて、DigiTimesの情報筋では「ワイヤレス、有線を問わず、ネットワークチップへの参入障壁は非常に高い」と考えられています。

AppleがiPhoneという重要な主力製品に搭載するには、ブロードコムやクアルコムが提供するチップと同等か、それ以上の性能が必要になります。もし、Appleが他社の特許を侵害せずに性能目標を達成したとしても、さらにコストを他社チップと同等かそれ以下に抑えるのは、今の段階では現実的とはいえないという見方は納得のいくもの。

そして、Appleがもし自社製のWi-Fiチップを開発に成功した場合にも、いきなり重要な主力製品であるiPhoneに採用するのではなく、他の製品に採用するのではないかという推測が出ています。

現状では、Apple製のワイヤレス・ネットワーク・チップの開発を短期的に成功させるには、他社から精鋭チームを引き抜き、開発に多大なリソースを投入しない限り難しいと考えられていますが、ワイヤレス・ネットワーク・チップ開発にこれだけの労力を投資することが、単にチップを外部から調達するよりも費用対効果が高いかどうかも不明、としています。

市場関係者は、Appleは様々な周辺チップに気を取られるよりも、高速コンピューティング時代の競争力を確保するために、並外れたパフォーマンスを発揮しているApple Siliconに主なリソースを集中させることを検討すべきかもしれないと考えているそうです。

しかも、来年のVision Pro発売に向けて、社内リソースを集めているようですしね、、。チップ開発チームもApple Siliconに集中させたほうが良いかもしれませんね。




[1/1まで]Softorinoの全15種類のアプリパックが72%オフ:iPhoneに好きなファイルを転送できる「WALTR PRO」もあり。

Softorinoが、すべてのアプリの初年度ユニバーサルライセンスを72%オフの9.81ドルでクリスマスセールちう。通常、トータル35ドルです。

各ユーティリティはそれぞれ使えるものが多いですが、僕が特におすすめするのは「WALTR PRO」。

WALTR PROは音楽・動画、静止画の一般的なファイルを手間をかけずに転送することができます。

また、カバーアートとメタデータを手動で編集することや、自動的にスキャンし、不足しているメタデータを埋めるACR – 自動コンテンツ認識機能もあります。

直接ファイルを転送できるので、iTunesなどのApple純正アプリに頼り切ることなく、自分で好きなようにできるという意味で、とても便利に感じることがあります。試用版もあるので、使ってみることをおすすめします。

このほかにも便利なユーティリティはあるので、チェックが吉。

なお、今回のセールはサブスクの初年度割引なので、2年目以降は適用されません。

キャンセル・エニータイムとあるので、初年度以降継続しない場合にはリマインダー設定も忘れずに、、、。

Pixelmator Pro:イラストレーターのAI、EPSファイル対応。レイヤー保持したまま編集可能に。

Mac用の「Pixelmator Pro」が、Adobe IllustratorのAI、EPSファイルをサポートしました。


Pixelmator Pro 3.5.2では、Adobe Illustrator(AI)ファイルおよび Illustrator EPS ファイルのサポートが追加。

テキストレイヤーやシェイプレイヤーを含むすべてのレイヤーが完全に保持された状態でファイルを開き、Pixelmator Proで編集できるようになりました。

また、今回のアップデートではパフォーマンスが改善。

ツールを切り替えたり、ドキュメントを開いたりする際の画像編集がさらに高速になりました。

また、ホリデーシーズン用の魅力的なテンプレート・コレクションも追加されています。

なお、ブラックフライデーからスタートした50%オフセールも継続中。

本日の早い時間であれば50%オフで購入できると思います。

Apple Watchの充電器:Apple正規品/認証済みの充電器以外はトラブルの可能性ありという注意喚起と確認方法

が出ているのですが、安いのもそこそこ使えるようになって欲しいなーとも思うんですよね。

Apple公式のサポートページ「Identify authentic and certified Apple Watch chargers – Apple Support」。

日本語訳では「Apple Watchの正規品と認証済みの充電器を確認する」になります。

Appleが推奨するApple Watch用充電器は:

・Apple製の充電器
・Apple MFi認証を取得し、Made for Apple Watchバッジが表示されている充電器

の二つ。

どうやら、市場には偽造品や未認証の充電器が存在するようで、この場合には充電が遅くなったり、チャイムが何度も鳴ったり、バッテリーの寿命が短くなったりする、ということで注意喚起となっています。

見分け方としては、Made for Apple Watchバッジがパッケージ外観にあるかどうか、などがありますが、購入後のチェック方法としては:

1)Apple Watchの充電ケーブルをMacに接続します。
2)MacでAppleメニュー > システム設定を選択し、サイドバーの一般をクリックします。
3)右側のバージョン情報をクリックします。
4)システムレポートをクリックします。
5)USBをクリックします。
6)詳細を表示するには、時計の充電器を選択します。
7)製造元を確認します。(Apple製のウォッチ充電器には、製造元として Apple Inc.と表示)

という方法もあります。

ユーザーとしては、購入時にはMade for Apple Watchバッジを確認する、ということを忘れないようにしたほうが良さそうです。

ついでに言えば、Appleには同時に「なぜ市場にMFi認証されていない充電器が出回るのか?」ということも考えて欲しいかもと思いました。

考えるに、認証製品は高い、バリエーションが少ない(思ったような長さがない、耐久性が低い)、というあたりが理由だと思うんですよね。

高いなら高いでいいから、この製品でしか得られない機能をアピールすれば済むことで、認証以外の製品を下げる必要もなく、安い製品もなんとなーく使えるようにしてほしいなとも思います。

2024年はiPhoneではなく、Vision Pro、AirPods、Apple Watch、iPadに変化がある年になるかも

来年はiPhoneではなく、Vision Pro、AirPods、Apple Watch、iPadに変化がある年。という見立ては、引き続き、Mark Gurman氏@Power on。

・現在の179ドルのイヤホン(第3世代の中位モデル):
デザインを刷新し、ケースを再設計し、USB-Cポートを搭載
上位機種にはアクティブ・ノイズキャンセリング機能

・AirPods Max
USB-Cポート、新カラー

・補聴器ソフトウェアを開発中

・AirPods Proのアップデートは2025年
体温測定、その他のヘルストラッキングは初期段階

・Apple Watch
血圧測定、睡眠時無呼吸症候群の検出機能を開発

もちろん、iPad ProもM3 MacBook Airも控えている(3月あたり)し、MacBook Pro(J614とJ616)も開発中。

ただ、Appleとして一番力を入れているのはVision Proであることは間違い無いですね。

日本での発売はまだ先になると思うので、来年のAppleプロダクト購入計画には入れなくていいと思います。

まあ、高いだろうから、それを見越して貯金しておくのもいいのかもですね。




AppleプロダクトのOLEDパネル採用:iPad Proの次はMacBook、さらにもしかしたら折りたたみiPad。

さらにもう一つ、Appleプロダクトのディスプレイの話。

Nikkei Asiaが、今後予定されているiPadとMacBookのOLEDディスプレイへの切り替えについて伝えています。


via:Apple to switch to OLED displays for iPads and MacBooks – Nikkei Asia

日経アジアのサプライチェーンに関する新しいレポートでは、各所ですでに報道されている2024年初頭のiPad Proの2モデルのほか、MacBookへのOLEDパネル搭載も計画されているものの、こちらは早くても2025年後半になりそうです。

また、以前に少し噂が出ていた、折りたたみタイプのiPadについて。

AppleはiPadにフレキシブルなOLEDパネルを搭載してから、折りたたみ可能なiPadを製造する可能性の評価を始めているものの、具体的な時期は決まっていないとしています。

11月に出ていた、AppleのOLEDロードマップでは、2026年初めにMacBook Pro。

その次に、「折りたたみタイプの20.3インチiPad」が2026年中盤となっていました。

12.9インチの上のサイズのiPadは、僕も欲しいと思っていて、ちょっと期待しているのですが、時期的にはだいぶ先になりそうですね。

しばらくは2台のiPadを使うことになりそうだなあ。

micro LED搭載のApple Watch Ultraは2026年モデル。サイズも2.12インチに拡大。

トレンドフォースのシニアリサーチ・バイスプレジデントのエリック・チウ氏が、Apple Watch Ultraのディスプレイ技術の進捗状況を分析。

それによると、次世代Apple Watchのパネルはmicro LEDが採用され、サイズは現在のApple Watch Ultraよりも大きい2.12インチになる、とされています。


via:TrendForce’s First Seminar in Japan, Spotlights TSMC, Rapidus and Japanese Semiconductor Revitalization | TrendForce Insights

micro LEDのApple Watchは2026年。

この新型Apple Watch Ultraには2つの主要サプライヤーが存在し、一社は10x10um以下のMicro LEDチップを独占供給できるドイツのLED大手ams OSRAM。

もう一社は韓国のLG Displayで、LTPOガラスバックプレートを提供するほか、チップのマス・トランスファー・エンジニアリングを担当しています。

チウ氏は、小型チップの採用は本質的にコスト削減に役立つと考えていて、サプライチェーンにおけるアップルの強力な交渉力を考慮すると、2026年の製品発売時には、Micro LEDディスプレイパネルのコストは120ドル以下に抑えられる可能性があり、これは現在のOLEDパネルの価格の2.5〜3倍に相当すると予想しています。

また、Appleの新技術・新仕様を融合させる卓越した能力により、発売初年度に100万台レベルの出荷が期待され、micro LEDチップの需要と業界全体の発展に大きな活力を注入する、としています。

この情報がそのまま実現するとなると、来年2024年と2025年のApple Watch Ultraに関しては、OLEDパネルが継続採用され、サイズも変わらない可能性がありそうです。

ただ、販売数を維持するためには新しい技術も必要になるので、2024年と2025年のApple Watch Ultraにも何らかの新機能が搭載されるはず。

それがどんなものになるのかは、まだわかりませんが、最近、Appleが取得した特許では「Apple Watchバンドにディスプレイを追加する特許」というものがあったり、Appleは10周年記念モデル「Watch X」を2024年か2025年に発売するべく取り組んでいるという話もあります。

あと半年もすると2024年モデルの情報も出てくる気がしますが。

TSMC、iPhone 17 Pro用の2nmプロセス、iPhone 19 Pro用の1.4nmプロセスチップの開発をスタート

iPhone 15 Pro/Pro Maxでは最新の3nmプロセスで製造された「A17 Pro」が搭載されましたが、TSMCのロードマップには2nmだけでなく、1.4nmプロセスのチップも存在していることが明らかになりました。

セミコンダクター・アナリストのDylan Patel @ Neurips氏のツイートによると、TSMCのGeoffrey Yeap氏は2nmプロセスのN2は2025年に量産、さらに、1.4nmプロセスのA14についても言及。

TSMCの開発コードネーム「Axx」という呼び方は、Apple SiliconのAxxと被るのでわかりにくいですが、2027年のiPhone 19 Proに搭載される予定のA21チップということになるようです。

現在予想されているチップとiPhoneをまとめたものはこちら:

iPhone XR/XS(2018年): A12 Bionic(7nm、N7)
iPhone 11シリーズ(2019年): A13 Bionic(7nm、N7P)
iPhone 12シリーズ(2020年): A14 Bionic(5nm、N5)
iPhone 13 Pro(2021年): A15 Bionic(5nm、N5P)
iPhone 14 Pro(2022年): A16 Bionic(4nm、N4P)
iPhone 15 Pro(2023年): A17 Pro(3nm、N3B)
iPhone 16 Pro(2024年): A18(3nm、N3E)
iPhone 17 Pro(2025年): A19(2nm、N2)
iPhone 18 Pro(2026年): A20(2nm、N2P)
iPhone 19 Pro(2027年): A21(1.4nm、A14)
via:Apple Chipmaker Discusses Highly Advanced 1.4nm Chips for First Time – MacRumors

Mac製品に搭載されているApple SiliconのM1シリーズはA14 BionicをベースにTSMCのN5ノード、M2シリーズはN5P、M3シリーズはN3Bを使用。

Apple WatchのS4とS5チップはN7を、S6、S7、S8チップはN7Pを、最新のS9チップはN4Pを使用しています。

ご存知のように、製造プロセスが小さくなると搭載できるトランジスタの数も増えて性能が上がります。ただし、製品化されたときにソフトウェア的に性能ピークを抑える仕様にすることもありえない話ではなく、性能が競合する製品が存在しない場合には十分考えられる話になってきます。

ユーザーとしては、どういう市場でもある程度の競合がいる方が価格も抑えられ、性能が高い製品を買えるようになる、という意味で、他のスマートフォンやチップメーカーも頑張ってくれないかなあと思っていたりもします。

アプリストア市場の独禁法裁判:Epic GamesがGoogleに勝訴

おっと、Epic GamesがGoogleに勝訴。まだ連邦地裁ですが。

スマートフォンを中心としたアプリストア市場はGoogleとAppleが独占している状況ですが、今後風向きが変わる可能性が出てきました。

via:アップルにも影響必至、グーグル敗訴でアプリストア市場揺らぐ可能性 – Bloomberg

Epic Gamesがアプリストア市場を実質的に独占しているGoogleとAppleを相手どり訴訟(Epic Games vs Apple関連記事)を起こしていますが、今回、カリフォルニア州の連邦地裁において、Googleが独占禁止法に違反しているとして敗訴した形になりました。

以前、2021年にはAppleを同様の裁判が行われましたが、この時はAppleが勝訴。この裁判では判事1人による判決となっていて、今回は陪審員裁判でした。

今回の判決は連邦地裁によるものなので、Googleが上訴すれば続く可能性もありますが、陪審員裁判で市民の意思が示されたことは、今後の動きにも影響を与えそうです。

Appleのアプリストアも、Googleのアプリストアも、スマートフォンが発売される前までには無かったシステムであり、そのプラットフォームを作り上げたAppleやGoogleがサードパーティのアプリを販売するときに利用手数料を徴収するのは当然とも言えます。しかし、その料率が永遠に30%、あるいは、両社の都合の良い割合にいつ設定されてもおかしくない状況というのは消費者利益という視点からは疑問にも思います。

なお、日本においては、今年2023年の6月に「モバイル・エコシステムに関する競争評価」の中で、AppleのApp StoreはApp Store 以外のアプリストア経由でアプリをインストールすること、又はウェブサイト経由で直接アプリをインストールすることができず、その結果:

・Apple 以外の事業者が iOS に関するアプリストア事業に参入する機会が失われる
・App Store における手数料に競争圧力がない
・App Store におけるアプリ審査が必ずしも透明で公正でない
・それによるイノベーション阻害のおそれ

という問題点を指摘していて、日本としては「サイドローディング」の義務化に向けて取り組みが進められています。

これらの取り組みは、日本だけのものではなく、EUが先に進めていて、また、韓国でも2021年にアプリ内課金方法が強制することを禁止しています。が、競争原理としてはあまり機能していない様子。

アプリストアにおける競争原理が適切に働く仕組みの構築は、世界的な取り組みになっていきそうに思います。

Vision Pro発売に向けて、スタッフのトレーニングがクパチーノで来月開始

今週のPower on by Mark Gurmanでは、AppleがVision Proの販売に向けてスタッフのトレーニングを開始するという話が出ています。

Appleは、Vision Proの使い方と販売方法をトレーニングするため、来年一月にアメリカの各店舗から小売店の従業員をカリフォルニア州クパチーノに招待しているとのこと。

このセミナーは来年2024年一月中旬にスケジューリングされていて、2日間のトレーニングプログラムが設定されています。

このセミナーに参加したスタッフは、自分の所属する店舗に戻ると他の従業員にトレーニングをする予定。

Vision Proは、一人一人のユーザーに合わせてカスタマイズされる必要があり、フィッティングが悪ければ最終的にユーザー体験を台無しにしかねないため、Appleはこのトレーニング、販売方法を重視している様子。

今の所、ユーザーはVision Proをオンライン予約して、店舗での受け取りを促される可能性が高まっていて、Apple Retailストアには、ヘッドセットを組み立て、箱詰めするための新しい機器がまもなく導入される予定。

なお、2024年の発売は米国限定製品として発売され、小売店での購入には予約が必要となります。

その先の展開として、これまでの情報では、同じ英語圏のイギリスやカナダが次で、日本での発売時期は未定ながら、ローカライズや各国事情に合わせた調整作業を考えると最短でも2025年前半辺りかな、、、。

iPhone, Apple Watchのプロダクトデザイン責任者が来年早々に退社

Bloombergによると、iPhone, Apple Watchのデザインを担当していたプロダクトデザイン担当副社長のTang Tan氏が来年2月に退社するとのこと。

Tan氏は、ハードウェア・エンジニアリング担当上級副社長であるジョン・ターナス氏の直属というポジションでしたが、Tan氏の退社に伴い、チーム内で再編成が行われます。

匿名の”Appleの業務に詳しい人々”がBloombergに語ったところによると、Tan氏は”アップルの最も重要な製品に関する重要な決断”を行い、また、デバイスの外観や設計方法など、製品の特徴を厳しく管理した実績があり、Tan氏の退社はデザインチームにとって「打撃である」と表現されています。

また、先週初めにはiPhoneのマルチタッチスクリーン、Touch ID、Face IDなどの主要技術に携わったスティーブ・ホテリング氏がアップルを退職するという話も出ていて、技術開発やデザイン両面で主要なスタッフが退社することになります。

Tim Cook CEOになってから、それぞれの開発部門でチームワーク作業が進んだはずですが、主要なメンバーが変わるとなると、今後のプロダクトデザインや新機能実装には少なからず影響が出てくるのかもしれません。




iPhone 16のマイクは大幅強化。Siriチームも再編されて、Siriがより使いやすく便利になるかも。

Ming-Chi Kuo氏がiPhone 16のマイクアップグレードの予想。

私の最新の調査によると、iPhone16の全モデルでマイクの仕様が大幅にアップグレードされるようです。防水性能の向上に加え、Siri体験を大幅に向上させるSNR(信号対雑音比)の向上が主な仕様アップグレードとなる。これは、アップルがiPhone 16のセールスポイントとして、より多くのAI/AIGC機能をSiriに統合することを期待していることを示しているのかもしれない。

今年初めに人工知能が生成するコンテンツの一般化が進んだことを受けて、Appleでも3Q23にSiriチームを再編成。

Siri機能の強化に動いていて、iPhone 16ではマイク機能が大幅強化されます。

iPhone 16用のマイクサプライヤーのAACとGoertekは、現在のiPhone 15シリーズのマイクよりも100〜150%高い価格のマイクを供給することになるため、2社ともに業績が上向くと見ています。

iPhone 16に関しては、ディスプレイサイズも少しだけ大きくなるという話、カメラもさらに強化という話もあり。

マイクの品質が上がれば、Siriだけじゃなく、楽器の音を録る時にも良くなりそう。マイク性能はちょっと楽しみです。

Gurman氏によると、3月にiPad Air、MacBook Air、Apple Pencil(g3),Magic Keyboardが出ます

BloombergのApple隊長 Mark Gurman氏によると、来年3月にiPad,
MacBook Airがどどっと出ます。

MBAのM3も3月っぽい、、

もちろん、この辺の話は、周辺情報から予測されていたものですが、簡単にまとめると以下のようになります。

・iPad Air:10.9インチ、12.9インチにラインナップ拡大
・iPad Pro:サイズは現行と同じでOLEDディスプレイ
・新しいApple Pencil(第3世代)、アルミニウムのMagic Keyboardも出る
・MacBook Air:M3搭載

iPadの予想は11月にKuo氏が出していて、この時にはサプライヤーの状況からOLEDが出荷遅れるという見通しでしたが、これが前倒しになった可能性もあります。

iPad Airの12.9インチモデル追加で、ミドルクラスのiPadでも大きな画面が選べるようになります。

この辺の方向性はMacBook AirとMacBook Proと同じですね。

これまでは”大きいディスプレイ”がProラインになっていたものが、明らかな機能差を設定して、”優れた性能”を備えたモデルがProラインということになっていて、リーズナブルではあります。

価格はリーズナブルではないと思うけど、ここにきてドル円為替が少しだけ円高になってきているので、このままの傾向が続けば、もしかしたら、日本国内の実売価格は抑えられるのかもしれません。というか、期待したい。

Appleとしては、このところ低迷が続くiPadとMacの販売に歯止めをかけることができる製品(になってほしい)ということになっている様子。

12.9インチのiPad AirやM3 MacBook Airは需要あるだろうなあ。とはいえ、割高感があれば見送るんじゃない?とも思ったりもします。

個人的にはiPad Pro 12.9インチのOLEDモデルの価格に戦々恐々としてますが、、、。




Appleの5Gモデム開発は取りやめ?になるという話が出てきているけど、懐疑的な見方もあり。

Appleが取り組んでいる5Gモデムチップ開発ですが、そのプロジェクトを「完全に一掃される見通し」という話が出てきました。ただ、これには懐疑的な見方も出ています。

yeux1122が伝えた新たなレポートでは、

アップルは、近年自社で開発を進めてきた5Gモデムの開発部門や人材への継続的な投資を縮小する過程にあると報じられている。

つまり、iPhone SE第4世代以降向けに独自のモデムを開発する試みは失敗に終わったようで、完全に一掃される見通しだ。

この投稿は、Twitter/XのリーカーTech_Reveによってツイートされており、”複数の情報源 “が同じことを言っていると主張されています。

ただ、Apple Insiderは懐疑的な見方をしていて、2019年にアップルはインテルのモデム事業全体を買収するために10億ドルを費やし、インテルのすべての研究、技術、そして2,000人以上のスタッフを手に入れていルことなどから、難航していることは事実のようだが、開発そのものがなくなることはないと考えているようです。

Qualcommの最新モデル Snapdragon X75 5G Modem-RF System | Qualcomm。しばらくはQualcommチップかもですね。

考えるに、Appleとしては今はVision Proの開発が最優先、かつ、iPhone、iPad、Apple WatchやMacラインナップを維持成長させることにフォーカスしているのかもしれませんねえ。