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Appleの自動車プロジェクト「Project Titan」は終了?重要スタッフが相次いてRivian社に移籍

iPhoneなどの製品やAppleの電気自動車プロジェクト「Project Titan」にも在籍していたDJ Novotney氏が、Rivian社に移籍。

via:Apple Home Devices, Car Veteran Exits for Top Rivian Product Role – Bloomberg

DJ Novotney氏は、Appleに約25年間在籍し、ハードウェア・エンジニアリング担当副社長としてiPod、iPhone、Apple Watchなど複数の世代を手がけ、電気自動車プロジェクト「Project Titan」にも属していたことがあり、直近には「ロボット工学や人工知能の分野を含む、将来の家庭用デバイス」の開発を担当する上級幹部職に就いていました。

移籍したRivian社は、2009年に設立されたアメリカの電気自動車メーカー。

今月初めには、Appleでプロダクト・モビリティ・オートサービス部門の責任者であったJonas Reinke氏が退職し、Rivian社の製品管理担当副社長に就任していて、Appleは電気自動車開発において、重要なポジションにいた二人が相次いで競合する他のメーカーに移籍したことになります。

Novotney氏はリビアンの車両プログラム担当上級副社長に就任し、これはRJ・スカリンジCEOに直属するポジションになります。

Novotney氏は金曜日に発表したメモの中で、次のように述べています:

iPod、iPhone、iPad、Watch、その他多くの製品を開発した多くの素晴らしいチームの一員になれたことは、本当に幸運でした。アップルは私の人生でしたが、今こそ私は次のステップに進み、新たな製品を世に送り出す手助けをする時です。

さまざまな噂が先行していたAppleの電気自動車プロジェクト「Project Titan」は、ここ数年は開発の停滞や、スタッフの入れ替え、機能の縮小が伝えられるなど芳しくない噂が多くなっていました。

「Project Titan」に関わっていた主要スタッフが「ロボット工学や人工知能の分野を含む、将来の家庭用デバイス」部門に異動になった時点で、Apple社内でも自動車開発はもう難しいということが共通認識なのかなと思うんですが、どうでしょうかねえ、、。

Vision Proの光学インサートはZEISSレンズ以外はペアリングできないようです

Vision Proを使う際に視力矯正が必要になるユーザー向けに、ZEISSレンズのオプションが設定されているのはご存知の通りですが、このVision Pro用レンズがサードパーティから発売されることは期待できないようです。

Vision ProのユーザーのM1Astra氏は、ZEISSオプティカルインサートとVision Proのペアリングがどのように行われるかをビデオで紹介。

レンズをVision Proに装着した後、ユーザーはヘッドセットを頭に戻し、デジタルクラウンを押して続行する必要があります。

iPhone/iPodのペアリングもDigital Crownの操作が必要です

光学インサートには、固有のコードとシリアル番号が付属していて、ユーザーが光学インサートをVision Proにマグネットで取り付ける際、レンズが正しいものであること、視覚要素が正しく表示されることを確認するために、システムは特別なペアリング・プロセスを必要とするようです。

なんとなく、MFi認証を取得しているケーブルとそれ以外のケーブルに近いイメージですかね。ケーブルだったら、非認証でもなんとなく使えたりするけど、矯正レンズとなると使えないかもだなあ。

採用が遅れていた次世代CarPlay:車載カメラ、充電状況など新たに8つの新アプリが追加

Appleが次世代CarPlayのページを更新し、”2023年後半に発表される車両”を”2024年に最初のモデルが到着する”にリプレイス。

ということで、少なくとも今年のどこかのタイミングで、どこかのメーカーの何かの車種に次世代CarPlayが採用されるようです。


via:iOS – CarPlay – Apple

そして、最新のiOS 17.4 beta版には以下の8つのCarPLayアプリが参照されています:

自動設定: ペアリングされたiPhoneを管理し、車の設定を調整
車載カメラ: 車のバックカメラのフィードを表示
充電: 電気自動車の場合、バッテリー残量、充電状況、満充電までの残り時間などを表示
気候: CarPlay内で車両の空調コントロールにアクセスできるようになり、エアコンやヒーターの温度、ファンの回転数、シートヒーター、ステアリングヒーターなどを調整
閉鎖: 車両のドアが開いているかどうかを表示し、車両の警告シンボルを表示
メディア: CarPlay内でFMとAMラジオ局のコントロール、およびSiriusXMのような他のメディアオプションへのアクセスを提供。SiriusXMが衛星放送との接続を提供するのか、それともインターネットストリーミングに限定されるのかは不明。ユーザーは、トップ40やロックなどの音楽ジャンルのリストから選択できる。
タイヤ空気圧:車両の各タイヤの空気圧を表示し、低圧、高圧、パンクの警告を提供
トリップ: 車両の平均速度、燃費やエネルギー効率、走行時間や走行距離など、運転に関連するさまざまなデータを提供

次世代CarPlayのプレビューは2022年6月。

アストンマーティンは、ハイエンドスポーツカーDB12の新モデルを含む、次世代CarPlayを搭載した最初の車両を2024年に発売すると述べていて、ポルシェは投資あの時期や具体的な詳細を明らかにしていません。

次世代CarPlayが発表された際には、アキュラ、アウディ、フォード、ホンダ、インフィニティ、ジャガー、ランドローバー、リンカーン、メルセデス・ベンツ、日産、ポールスター、ポルシェ、ルノー、ボルボなどの自動車メーカーがコミットしているとAppleは述べていますが、このリストが現在も有効なものであるかどうかは不明です。

また、Appleは次世代CarPlayの機能が、従来のCarPlayを搭載している既存の車でも利用可能になるかどうかについては明らかにしていません。

iOS 17.4は3月にリリースされる予定です。

Vision Proよりも先に届いた「Belkin Battery Holder for Apple Vision Pro」開封動画

Vision Pro本体じゃなくて、サードパーティアクセサリーの開封動画。

Vision Pro本体よりも先に、ユーザーの手元に届いたのは「Belkin Battery Holder for Apple Vision Pro(49.99ドル)」。

Vision Pro用の外付けバッテリーパックをベルトにつけたり、ポケットに留めたり、肩にかけたりすることができます。


サイズはiPhone Xとほぼ同じ。

これまでのベルキン製品同様、プレミアムでしっかりとした素材とデザインのようです。

Vision Proを装着したままで歩くような場合には、とても便利そうです。

って、そんなシチュはどれくらいあるんだろうか、、、。

最新版Officeアプリなどを全部使える「Microsoft 365」の年間サブスクが54.99ドルからで限定数セール

「Microsoft 365 Personal」の一年間サブスクが21%オフの54.99ドルでセールちう。

6ユーザーまで利用できるファミリープランだと15%オフの84.99ドルです。

Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、Teamsなどのアプリケーションの最新バージョンを利用できるほか、1TBのOneDriveクラウドストレージも利用可能。

OneDrive Personal Vaultでは、最も重要なファイルのセキュリティレベルを上げるために、二段階認証を行います。なお、Microsoft Defenderについては米国内のみ対応となっています。

月額60分のSkype通話も可能。

Microsoft Editorにはスペル、文法、スタイルを強化する機能があり、より高いレベルの文書、Eメール、ウェブコンテンツの作成をサポート。

プレミアムフィルタ&エフェクト付きビデオエディタ「Clipchamp」もあり、強力なツール、直感的なコントロール、テンプレート、豊富なストックライブラリを使って、美しい動画を簡単に作成・編集することができます。

複数のPC、Mac、iPad、iPhone、Androidスマートフォンで利用できるので、実用度はかなり高いです。

Microsoft 365 Personal仕様:

・1人用
・最大5台のデバイスで同時に使用可能
・PC、Mac、iPhone、iPad、Android携帯、タブレットで使用可能
・1TB(1,000GB)の安全なクラウドストレージ
・Word、Excel、PowerPoint、OneNoteにオフラインアクセスとプレミアム機能を追加
・個人データとデバイスのためのMicrosoft Defenderの高度なセキュリティ
・Outlookの広告のない安全な電子メール
・Microsoft Editor 高度なスペル、文法、ライティング支援
・プレミアムフィルタとエフェクトを備えたClipchampビデオエディタ
・高品質な写真、アイコン、フォント、ビデオ、オーディオの拡張コンテンツライブラリ
・チャットやEメールでサポートに連絡し、必要な時にサポートを受けることができます。

利用可能なアプリや機能はデバイス/言語/プラットフォームによって異なります。

いくつかの機能はPCのみだったり、Clipchampのテンプレートは英語のみ、などの制限もあるので、買う前には一応チェックしてみてください。

iPhoneのセキュリティレベルをさらに向上させる「盗難デバイスの保護」機能を搭載したiOS17.3がリリース

iPhoneの「盗難デバイスの保護」を搭載したiOS17.3がリリース。

とりあえず、オンにしておくのが吉。


via:iPhone の「盗難デバイスの保護」について – Apple サポート (日本)

iPhoneを含むAppleデバイスは、ユーザーがApple IDを介して位置情報を調べることができるので、紛失/盗難行為の抑止力が高い製品でしたが、「盗難デバイスの保護」機能を有効にすることで、さらにセキュリティレベルを上げることができるようになりました。

iOS17.3に搭載された「盗難デバイスの保護」機能は、iPhoneをよく使う場所から離れているときに:

1)パスワードやクレジットカードキーチェーンへのアクセスを行うときにFace ID/Touch IDの認証を行う

2)Apple IDのパスワード変更、Face ID/Touch IDの追加削除、iPhone のパスコード変更などを行う場合には、さらに1時間待ってから2回目のFace ID/Touch IDの認証を行う

というもの。

万が一、iPhoneを盗まれて、Apple IDのパスワード変更を行おうとしても、1時間の猶予があるので、その間に「iCloud」の探す機能から紛失したデバイスとして設定することで、iCloudに含まれるクリティカルなデータや情報を守ることができます。


デバイスを探す | iCloud

注意点としては、「盗難デバイスの保護」機能はデバイスが盗まれる前に設定しておかないと利用できないこと、よく使う場所を記録しないといけないため、位置情報サービスをオンにしておかないと機能せず、となると、バッテリーの電力消費が上がるということになります。

設定のオンオフは「Face IDとパスコード」から。

僕は早速オンにしてみました。よく使う場所で、この機能をオンにする分には、何も変化はありません。バッテリー消費についても、しばらく使ってみて、というところでしょうか。

なお、今回はiOS 17.3とiPadOS 17.3がリリースされていますが、iPadの方は「盗難デバイスの保護」機能はありません。

デバイスの性格上、今までのセキュリティレベルで充分という判断ですかね。

iPadの使用頻度が高い僕としては、iPadOSにも追加して欲しかったんですけどねえ。

Vision Proは即完売。現在は3月以降の出荷の見通し。Kuo氏は「需要は先細り」という予想。

Vision Proは予約受付開始後に即完売。

ただ、Kuo氏は”予約需要の順調な増加を維持できないことは大きな懸念であり、また、需要の強さを維持できるのかという懸念は存在する”としています。


via:Vision Pro首週末預購檢視:符合預期但隱憂浮現 / Vision Pro’s first-weekend pre-order review: expectations in line, but concerns raised | by 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) | Jan, 2024 | Medium

・予約在庫と出荷期間から、アップルは最初の予約注文の週末に16万台から18万台のVision Proを販売したと推定した。
・予測通り、ヴィジョン・プロは予約開始直後に完売し、全モデルの出荷期間は数時間以内に5〜7週間に延びた。
・即座の完売と出荷期間の延長は、一見ポジティブに見えるが、重要な懸念が浮上した。これは、コアなファンやヘビーユーザーが注文した後、需要がすぐに先細りになる可能性を示している。
・iPhoneの人気モデルも予約開始と同時に即完売し、出荷までの期間は通常数時間で数週間に延びる。しかし、Vision Proとは異なり、iPhoneモデルは通常、予約開始から24時間から48時間後に出荷までの時間が着実に伸び続けており、最初の完売後も需要が伸び続けていることを示している。

Luxshareは、Vision Proの生産効率を向上させるためにフルタイムの残業を行なっているようです。

年内の出荷台数は50万台になりそうなものの、需要は先細りになるので、今後継続して売れるかどうかの判断には、他の市場の需要やアプリケーションのアップデートを見守る必要があるとしています。

現在、Appleのアクティブユーザーは全世界で12億人を超えるため、そのうちの0.007%がVision Proを予約すれば完売することになるため、Vision Proが現時点で非常にニッチな製品であることは間違いないとしています。

日本からも予約している人がいるみたいですが、北米のApple Storeでサイズを測ったり、使い方講座を受けたりしなきゃいけないんですよね。受け取り時には旅行がてらアメリカに行くということか、、、。

Vision Pro買うならAppleCare+加入必須?ひび割れ修理でも799ドル。

他のAppleプロダクト同様、Vision Proも万が一の破損の際に、どの程度の修理費用がかかるのか?は把握しておいた方がいいですよね。

Appleが公開したApple Vision Pro Repair & Serviceによると、Apple Care+に加入していない場合、2,399ドル、フロントガラスのみの修理は799ドル。

via:Apple Vision Pro Repair & Service – Apple Support

ここで想定されている破損は、”カバーガラスのひび割れ”と “その他の損傷”という2つ。

Vision Proの”カバーガラスのひび割れ”の修理費用は799ドル。

“その他の損傷”の修理費用は2399ドル。

これがAppleCare+に加入していると、299ドルに収まります。

そのAppleCare+の料金は月額24.99ドル、または、2年間499ドル。

しかし、Vision Proの場合、iPhoneやApple Watchのように外に持ち歩くということは無いだろうし、であれば、余計なコストは支払わずに家の中だけで大事に使うというのがいいのかも。

ただ、家の中でも手が滑って落とすことはあるだろうし、カバーガラスが割れたら799ドル(11万円ほど)かかるというのは、なかなかの出費です。

余裕があれば、サブスクのようにAppleCare+を月額3500円をずっと払うというのが良いのかもだけどなあ。

Vision Proの本体は650グラムで、Meta Quest Proよりは軽いです。

ただし、、バッテリーは350グラム。だいぶ重くないですか?
購入予定の方はこの辺も織り込んだ方が良さそうです。

Vision Proの仕様ページに重さ情報が掲載。


Vison Proの重さは:

600グラムから650グラム。

重量はライトシールとヘッドバンドの構成により異なり、バッテリー単体の重量は353グラム。

ライトシール(Light Seal)というのは聞きなれないワードですね。

カメラで仕様されるライトシールというものがあって、これは不要な光がカメラボディに漏れるのを防ぐ、帯状の薄い発泡スチロール素材があります。

同じような目的で違う材質のライトシールが使われるのかもしれません。

あと、バッテリーは外付けだけど、353グラムというのはそこそこの重量。

Vision Proを装着してバッテリーをポケットにでも入れると、全部で1003グラム。つまり、ほぼ1kgですね。

187グラムのiPhone 15 Proだと5台分。

なお、Vison Proと同じ分野の製品(あえて競合とは書かない)のMeta Quest Proは722グラム。

PlayStation VR2は560グラム。

どちらもバッテリー内蔵。

Vision Proは、これらの製品では体験できない製品なんだろうけど、なかなかの重さですね。なるほどなあ。

Netflixは「visionOSのネイティブアプリを提供する予定は無し」

アメリカでは2/2に発売される「Vision Pro」。

新時代のエンターテインメントデバイスとして期待されているわけですが、Bloombergの記事によると、”visionOSのネイティブアプリを提供する予定はなく、iPadアプリを同プラットフォーム上で動作させることもない”とのこと。

Vision Pro用の専用アプリは提供されなくても、Safari経由でNetflixの視聴は可能なので、Vision ProでNetflixが視聴できないということではありません。

ただ、数多くあるVODの中でもNetflixは、全世界で2億人を超える視聴者数を獲得しているサービスであり、そのNetflixがVisionOSプラットフォームの専用アプリを開発する予定はない/コミットしないということは、他のVODサービスへも少なからず影響を与えるものになるかもしれません。

なお、VisonOSプラットフォームに参入を表明しているのはDisney+。

ディズニーのボブ・アイガーCEOは、AppleのVision Proを “革命的なプラットフォーム “と呼んでいて、大きくコミットするようです。

また、当然ながらApple TV+も対応するはずで、Vision Proとこれらの専用アプリでの視聴体験が、今までにないものということが明らかになれば、Netflixも開発方針を変更するかもしれません。

今年一年は様子見のところもあるのかもなあ。

M3 iPad ProのOLEDパネルの生産が開始。発売は4月あたり?

今年春発売と予想されている新型iPad Proですが、そのスクリーンの生産が開始されたとのこと。

The Elecの韓国サプライチェーン情報筋によると、サムスンは今週、OLEDを搭載した11インチiPad Pro用スクリーンの生産を開始。

LGも、iPad Pro 11インチと13インチの両方のディスプレイを生産。
13インチOLED iPad用の1型TFTと、11インチiPad用のOLEDスクリーンの薄膜トランジスタ素子も生産することになっています。

なお、Appleからのスクリーン全体の発注は1,000万台から800万台に減っています。

OLEDパネルはiPhoneで採用されていますが、iPhoneのOLEDはシングルスタックであり、新しいiPad用のOLEDは2スタックになることや、iPadでのOLEDディスプレイの採用は初となるため、テスト期間を経て生産が開始されると予想され、フル生産は3月、発売は4月になると予測されています。

今までの情報では、春に発売されるiPad ProはOLEDパネルに加えて、M3プロセッサーになることから、現在の製品ラインナップよりも非常に高価になるという見方がほとんどです。

現在のiPad Proは11インチが124,800円から。
12.9インチが172,800円から。

M3 OLEDのiPad Pro 12.9インチは20万越えは確実かもしれませんね。




Kuo氏:米国市場以外でVision Proを発表する可能性が高い

Ming-Chi Kuo氏が”2024年のWWDCまでに、米国市場以外でVision Proを発表する可能性が高い。”という予想を公開しています。


Apple is likely to release Vision Pro outside the U.S. market before WWDC 2024 / Apple可能在WWDC 2024前,於美國以外市場發售Vision Pro – 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) – Medium
アップルはWWDC 2024で、visionOSの開発に関する詳細を世界の開発者と共有する予定だ。もしアップルがWWDC 2024の前に米国以外の市場でVision Proを発売することができれば、visionOSのグローバルな開発エコシステムを促進する上で有益となる。

アップルがVision Proを米国以外の市場でまだ発売していない理由としては、1)Vision Proの初期供給量が限られていること、2)まず米国市場での販売プロセスを円滑に進めること、3)他国の規制に対応するためのアルゴリズムの修正に時間がかかること、などが挙げられる。

上記の問題が早く解決されれば、ビジョン・プロはより多くの国で利用できるようになる。

見出しでは”2024年のWWDCまでに、米国市場以外でビジョン・プロを発表する可能性が高い。”となっていますが、本文では「もし発売できれば」というニュアンス。

また、3)の各国規制への対応という点では、英語ではない日本を含むアジア圏ではアルゴリズムの修正に時間がかかることは確実なので、WWDC2024の6月よりも前に発売するのは現実的ではないようにも思います。

英語圏で文化が近いカナダやイギリスではあり得るかもしれませんね。

Vision Proは2/2発売:プレスリリースには機能詳細がたくさんあって、なかなか魅力的です

Apple Vision Proは、米国のApple Store全店およびオンラインのApple Storeで2/2発売。

1/19から予約受付開始。

ストレージ256GBで3,499ドル。ZEISS Optical Inserts – Readersは99ドル、ZEISS Optical Inserts – Prescriptionは149ドル。


Apple Vision Pro available in the U.S. on February 2 – Apple

プレスリリースでは、エンターテインメントの楽しみ方を変える革新的な空間コンピュータとして「Vision Pro」で今体験できることが結構詳細に書かれていて、なかなか興味深いものでした。

例えば:

・新しくなったApp Storeでは、iOSとiPadOS全体で100万を超える互換性のあるアプリケーションがある

・ユーザーの目、手、声によって完全に制御される、まったく新しい3次元のユーザー・インターフェースと入力システムが特徴

・アプリを見たり、指をタップして選択したり、手首をフリックしてスクロールしたり、バーチャルキーボードや音声入力を使って入力したりするだけで、アプリを操作可能

・Siriではアプリケーションをすばやく開いたり閉じたり、メディアを再生可能

・ハレアカラ国立公園、ジョシュアツリー国立公園、ヨセミテ国立公園、さらには月面のようなダイナミックで美しい風景であるエンバイロメント

・3次元のインターフェイスにより、アプリケーションをディスプレイの境界線から解放し、あらゆるスケールで並べて表示し、究極のワークスペースを提供可能

・アプリはどこにでも配置でき、完璧なサイズに拡大縮小することができる

・Fantastical、Freeform、JigSpace、Microsoft 365のアプリケーション、Slackなどの主要な生産性・コラボレーションアプリケーション

・Magic KeyboardとMagic Trackpadに対応

・Mac Virtual Displayを使えば、Macのパワフルな機能をVision Proに取り込み、巨大でプライベートなポータブル4Kディスプレイを作成することも可能

・HDRコンテンツに対応し、Apple TV+、Disney+、Max、その他のサービスの映画やテレビ番組を100フィート(約1.5メートル)の幅に感じられるスクリーンで視聴可能

・Apple独自の新しいエンターテインメントフォーマット「Apple Immersive Video」=Spatial Audioで撮影された180度、3次元の8K映像

・Apple Arcadeの250以上のタイトルを含むApp Storeのゲームにアクセス可能

・iPhone 15 ProまたはiPhone 15 Pro Maxで空間ビデオを撮影し、Vision Proで追体験することが可能

・FaceTimeでは通話中のすべての人が等身大表示

・FaceTime中にVision Proを装着している場合、そのユーザーは自分のペルソナとして表示

など。

Mac用のポータブル4Kディスプレイとして使えたり、VODコンテンツを約1.5メートル幅のスクリーンで視聴できたりというのは実用的。

Apple Immersive Videoコンテンツがどのようなものであるのか、というのは、とても興味深い。

日本での発売は、まだ先だろうけど、なかなか面白そうです。

とはいえ、米国価格はトータルで3750ドル程度で、日本では525000〜550000万円くらいはするということを考えると、なかなかハードル高いですけどねえ。

USで「バッテリーゲート」集団訴訟の和解金支払いが開始

Appleが、「バッテリーゲート」集団訴訟の請求に対する小切手の送付を開始しました。

iPhone 7 Plusも対象です。

2017年に始まった「バッテリーゲート」集団訴訟は、Appleが古いバッテリーを搭載したiPhoneの動作速度が故意に遅くしているというもので、単に携帯電話のバッテリーを交換するためにお金を払うのではなく、早期のアップグレードに人々を駆り立てたという主張も含まれていました。

その後、2020年に、Appleは集団訴訟の代理人を務める法律事務所と和解し、和解金として、最大5億ドルを支払うことで合意し、昨年12月には専用ページで申請を受け付けていて、その支払いが今月から始まったとのことです。

MacRumorsは、この対象になるユーザーは92.17ドルの小切手を受け取ったことを伝えています。

今回はアメリカの集団訴訟であるため、日本国内に在住しているユーザーは対象ではありません。

対象となる機種は:iPhone 6、6 Plus、6S、6S Plus、7、7 Plus、iPhone SE第一世代。

こちらは初代iPhone SE

「バッテリーゲート」問題が解決したのは何よりですが、適用が及ばないエリアに住んでいるとはいえ、日本で対象機種を使っていたユーザーは複雑ですよね。

同じ仕様のシステムアップデートで、同じように速度低下があったわけだし。

僕もiPhone 7 Plusを使っていたんだけどなあ、、。まあ、1万円くらいのものなので、別にという感じもありますけどねえ。

新しい生成型AIバージョンのSiriはWWDCで発表。機能強化されるのとサブスクになるかも情報。

今年のWWDCで、新しいSiriが生成型AIとして発表されるかもしれません。ただ、これもサブスクかも、、。

韓国のリーカー yeux1122氏によると、

デベロッパーソースによる、Apple SiriにジェネレーティブAIを適用するための最新の進捗

アップルのAjaxベースのSiriのジェネレーティブAI版モデルはWWDCで発表

Siriにパーソナライゼーションと自然な会話機能を追加

iPhoneなどAppleデバイス間の効率的な管理の追加

アップル独自の作成サービスを追加

各種外部サービスとの連携サービスの追加

サブスクリプションサービスによって一部サービスや機能が異なる

ということで、この情報が正確だとすると、開発中のSiriのジェネレーティブAI版は、より自然に会話ができるようになり、Appleデバイス間の連携、各種サービスとの連携ができるようになりそうです。

そして、このSiri AIはサブスクサービスになるかもです。

単体でサブスクのほか、Apple Oneに入るのかも?入らないのかも。

もうサブスクは増やしたくないんだけどなあ。

Appleの学生・教職員向けストア:今後はUNiDAYSによる有資格証明が必要になりました。

ただし、全部の学校が確認できるということでは無い。という意味で、エデュケーションストア・フロントを利用していたユーザーには、ちょっと事件かもです。

Apple日本の学生・教職員向けストアにおいて、UNiDAYSによる有資格証明が必要になりました。

この学生・教職員向けストアでは、数量制限でエデュケーション割引価格が利用できます。

以前は、自己申告で購入し、その後、Appleが必要と判断した場合には各種証明書類提出などを送るというものでしたが、これからは先にUNiDAYSによる有資格証明を行なった上で購入するという順番になります。

このUNiDAYSによる有資格確認は米国では昨年開始されたため、他の国への適用も順次行われると考えられていましたが、日本でもUNiDAYSによる有資格証明ステップがアクティブになったということになります。

学生・教職員向けストアは、在学中の学生や教職員スタッフ、講師などが利用対象であって、この条件以外は対象外なので、対象なのかどうかを確認するというのは当然。

ではあるのですが、現時点のUNiDAYSのシステムでは、対象になることが間違いない学校であっても、「サポートされていない学校のため、あなたの資格を確認できません」という表示が出て、学生・教職員向けストアにたどり着くことができませんでした。

サポートに聞いてみるか、、、。

少なくとも、これまで学生・教職員向けストアを利用していた方も、UNiDAYSで確認する必要があるようですので、一度アクセスしてみることをおすすめします。

Masimo CEO Joe Kiani氏:アップルを良い方向に変えるかもしれない

US市場でのApple Watch 9 / Ultra 2の販売停止措置が一旦停止になり、販売できることになったAppleだけでなく、既存ユーザーも万が一の際の交換修理も可能になったので、一安心ですが、ことの発端のMasimoとの特許訴訟はまだ続いています。

WSJは「The Entrepreneur Who Bet His Company on a Fight With Apple – WSJ」で、そのMasimoのCEOのインタビューを掲載していて、その主張は興味深いものになっています。


Masimo CEO Joe Kiani氏は、2020年1月に始まったAppleとの特許訴訟争いにおいて1億ドル以上を費やしています。

Appleに対抗する前に、Masimoの従業員やKiani氏の友人たちは、「私(Kiani氏)がクレイジーで、アップルに逆らうことはできない。彼らは無限のリソースを持っている。」と引き留めたそうです。

しかし、Kiani氏は、「もし私が、世界で最も強力な企業が悪い行動を取り続けるのを変えることができれば、それは私がやっている他のどんなことよりも、世界に大きな影響を与えるだろう」という信念のもと、最後までAppleと戦う決意を固めています。

Masimoの2022年の総利益は約1億4400万ドルであることを考えると、Appleとの特許訴訟で1億ドルを投入するのは無茶と思えますが、2006年には、当時パルスオキシメーターで圧倒的なシェアを誇っていたネルコール社との7年にわたる特許紛争で勝訴していたり、2016年には別の特許侵害訴訟でロイヤル・フィリップスを破ったことがあります。

2006年のネルコアの和解の一部として、Masimoは損害賠償とロイヤルティーとして約8億ドルを受け取り、2016年のロイヤル・フィリップスの和解では3億ドル受け取り、Masimoに10億ドル以上を生み出すライセンス契約に合意したことがあります。

キアニによれば、AppleはまだMasimoとの和解交渉には参加していません。

最終的にどちらが勝つかはまだ不透明で、あと数年は現在の状態が続きそうです。

2月に退社するAppleチーフデザイナーはLoveFromで、サム・アルトマンの新しい人工知能ハードウェア・プロジェクトに関わる予定

来年2月にAppleを退社するiPhoneとApple Watchのチーフ・デザイナーは、ジョニー・アイブ氏のLoveFrom社に入社すると伝えられています。

Sam Altman, Jony Ive Enlist Apple iPhone Design Head to Work on AI Devices – Bloomberg

Bloombergの記事によると、これまでiPhoneとApple Watchのデザインを手掛けていたTang Tan氏は2月に退社して、ジョニー・アイブ氏のLoveFrom,に入り、ジョニー・アイブと共に、OpenAIのサム・アルトマンが手がける新しい人工知能ハードウェア・プロジェクトに取り組みに携わる予定。

このプロジェクトは、9月にDesigner Jony Ive and OpenAI’s Sam Altman Discuss AI Hardware Project — The Informationで伝えられていて、アイブとアルトマンがOpenAIの技術を統合した「ある種のハードウェア・プロジェクト」で協力することについて協議しているという話です。

Tang Tan氏は、この人工知能ハードウェア・プロジェクトのためにLoveFromのハードウェア・エンジニアリングをリードすることになると考えられています。

2023年前半はAIの可能性がいきなり評価され始めて、Appleは後手に回っている感がありながらも、その後、Siriを含むチームが再編されてAIにも力を入れている話も出ていたものの、AI業界でリーダーシップ的なポジションになったOpenAIといえば、その先を考えたハードウェアにも取り組み始めていて、Appleのデザインリーダーも引き抜かれるということになると、この分野も確実に手遅れになりそうな感じがします。

まあ、Appleとしては、その辺を全部ひっくり返すくらいの製品として、Vision Proに取り組んでいるんだろうけど、どうなるかなあ。

[Apple初売り]1/2〜1/5は最大3万円分のギフトカードや辰年モチーフのAirTagがプレゼント

来年もAppleが初売り。

1月2日から5日まで、対象製品を買うとギフトカードや特別仕様のAirTagがプレゼント。

対象製品とギフトカードは:

・iPhone 14、iPhone 13、iPhone SE:Apple Gift Card 最⾼11,000円分+先着50,000名に辰年モチーフのAirTag
・MacBook AirとMac mini:Apple Gift Card 最⾼30,000円分
・iPad Pro、iPad Air、iPad(第10世代)、iPad mini:Apple Gift Card 最⾼15,000円分
・Apple Watch SE:Apple Gift Card 6,000円分
・AirPods(第2世代)、AirPods(第3世代)、AirPods Pro(第2世代)、AirPods Max:Apple Gift Card 最⾼12,000円分
・Apple TV 4KとHomePod:Apple Gift Card 最⾼8,000円分
・Beats Studio Pro、Beats Solo3 Wireless、Powerbeats Pro、Beats Fit Pro、Beats Studio Buds +、Beats Studio Buds:Apple Gift Card 最⾼8,000円分
・Magic Keyboard、Magic Keyboard Folio、
Apple Pencil(第2世代)、Smart Keyboard Folio:Apple Gift Card 最⾼8,000円分

Apple Trade In(下取り)も、ペイディあと払いプランApple専用も可能です。

M2 MacBook Air 15インチあたりが3万円分ですかね。となると実質、168800円。

M2 MacBook Air 13インチもかなあ。となると、お買い得感出てくるなあ。

AppleのWi-Fiチップは2025年のiPhone 17への搭載も難しい、、

Appleのワイヤレス・ネットワーク・チップ開発ですが、5Gチップに続いて、Wi-Fiチップについてもハードルが高いという話です。

DigiTimesによると、Appleが開発中のWi-Fiチップは、2025年のiPhone 17でも採用されることは非現実的と考えている関係者が多いようです。

たとえば、Appleが自社開発するのなら、こういう製品と競わないといけないことになります。>Dual 2×2 320MHz Wi-Fi 7, quad-core ARM SoC | BCM6765

Appleが自社開発の5Gチップに取り組んでいる話は、すでに各所で確認されていますが、Wi-Fiチップに関しても自社開発チップへのリプレイスを目指しているという話あります。

ただ、5Gにせよ、Wi-Fiにせよ、ワイヤレス通信チップの開発はかなりハードルが高い様子。

というのも、市場シェアでトップのブロードコムやクアルコムのような企業は、ワイヤレス接続分野で豊富な経験と特許技術を蓄積していて、DigiTimesの情報筋では「ワイヤレス、有線を問わず、ネットワークチップへの参入障壁は非常に高い」と考えられています。

AppleがiPhoneという重要な主力製品に搭載するには、ブロードコムやクアルコムが提供するチップと同等か、それ以上の性能が必要になります。もし、Appleが他社の特許を侵害せずに性能目標を達成したとしても、さらにコストを他社チップと同等かそれ以下に抑えるのは、今の段階では現実的とはいえないという見方は納得のいくもの。

そして、Appleがもし自社製のWi-Fiチップを開発に成功した場合にも、いきなり重要な主力製品であるiPhoneに採用するのではなく、他の製品に採用するのではないかという推測が出ています。

現状では、Apple製のワイヤレス・ネットワーク・チップの開発を短期的に成功させるには、他社から精鋭チームを引き抜き、開発に多大なリソースを投入しない限り難しいと考えられていますが、ワイヤレス・ネットワーク・チップ開発にこれだけの労力を投資することが、単にチップを外部から調達するよりも費用対効果が高いかどうかも不明、としています。

市場関係者は、Appleは様々な周辺チップに気を取られるよりも、高速コンピューティング時代の競争力を確保するために、並外れたパフォーマンスを発揮しているApple Siliconに主なリソースを集中させることを検討すべきかもしれないと考えているそうです。

しかも、来年のVision Pro発売に向けて、社内リソースを集めているようですしね、、。チップ開発チームもApple Siliconに集中させたほうが良いかもしれませんね。