「Apple」カテゴリーアーカイブ

幻の「AirPower」。22個のコイル内蔵のプロトタイプが出てきました

2017年のiPhone X発表イベントの場で、華々しくお披露目されたものの、結局いまだに実現できていない「AirPower」。

そのプロトタイプが動画でアップされています。

「AirPower」は、複数のデバイスをワイヤレス充電できるという超絶便利なワイヤレス充電パッドとして、2017年に「Next Year」に発売すると発表。

しかし、その後、2019年には製品ページがなくなり、キャンセルされました。


「AirPower」のプロトタイプは、いくつかのバージョンの存在が出ていましたが、今回のプロトタイプは22個もの充電コイルが内蔵されているもの。

解析してみると、「AirPower Project」「AirPower Identifier」「Intended Final Design」が出てくるほか、ハードウェア上にもシリアルナンバーが確認可能。


時期的には2017年7月。

なので、Appleが実際に「AirPower」の開発に注力していたことは紛れもない事実であることが確認できるのと同時に、これだけ開発リソースをつぎ込んでも、機能的な問題が解決できなかったことがわかります。


この問題は、主に熱の問題だろうという見方が多いです。

確かに、Apple純正のワイヤレス充電パッド「MagSafe充電器」はiPhoneを充電していると熱が気になることが結構ありますしね。

最大15Wのワイヤレス充電であることが発熱の理由の一つかもしれないし、「AirPower」は充電供給出力を下げれば発熱も抑えられたかもしれないし、あるいは、出力を下げても22個ものコイルを内包したワイヤレス充電器の発熱コントロールはどうにもならなかったのかも。


この辺は開発チームにしかわかりません。

あれから5年たった今では、サードパーティからも複数のデバイスを充電できるワイヤレス充電器が出ているので、ユーザーとしては困ることはないし、「AirPower」の失敗はサードパーティ製品の設計にも生かされているのかもしれません。

Appleには、これに懲りず先進的な機能の提案を今後とも期待したいところです。さあ、今年は何がくるかな。

Gurman氏、iPhone 14/Apple Watch 8発表イベは9/7(水)。10月はiPad ProとMac。

来月9月のiPhone 14シリーズとApple Watch 8の発表日、Gurman氏の見立てでは「9/7(水)」。

そして、

Appleのエンジニアが先週作業を終えたiOS 16.0アップデートは、watchOS 9と並んで9月にローンチされる予定。それらのアップデートは、新しいハードウェアに対応することになり、一方、macOS VenturaとiPadOSのアップグレードは、新しいハードウェアのラインナップに合わせ、(iPadのソフトウェアにStage Manager関連の遅延が発生した後の)10月に予定されているとのことです。

も既報通りですが、1ヶ月を切った、現在のタイミングでも同じなので、ほぼ確定とみていいでしょう。


今までのiPhoneの発表日と発売日は:

iPhone 4S:2011年10月4日発表、10月14日発売
iPhone 5:2012年9月12日発表、9月21日発売
iPhone 5S:2013年9月10日発表、9月20日発売
iPhone 6:2014年9月9日発表、9月19日発売
iPhone 6S 2015年9月9日発表、9月25日発売
iPhone 7:2016年9月7日発表、9月16日発売
iPhone 8:2017年9月12日発表、9月22日発売
iPhone X:2017年9月12日発表、11月3日発売
iPhone XS:2018年9月12日発表、9月21日発売
iPhone 11:2019年9月10日発表、9月20日発売
iPhone 12:2020年10月13日発表、10月23日発売
iPhone 13:2021年9月14日発表、9月24日発売

となっているので、9/7発表はiPhone 7以来ということになります。

この前倒しスケジュールは、四半期決算にiPhone 14の販売を1週間分追加することができるということもあるかもとのこと。

そして、10月にはM2チップを搭載したiPad Proのアップデートモデルなど、新しいMacとiPadにフォーカスしたイベントを開催する可能性が高い。

全部買うわけにもいかないしなー、どれをいきますかね、、。



Source:Power On


TSMCの3nmプロセスベースの最初のチップはM2 Pro。さらに来年のiPhone 15のA17にも搭載の見込み。

工商時報によると、TSMCの3nmプロセスチップは、最初にApple向け。

タイミングは今年末までと伝えています。


TSMCの3nmプロセス製造については、構築を遅らせる可能性がたびたび報じられていますが、TSMCは3nmの拡張は当初の計画を維持すると改めて表明。

業界関係者による情報では、Appleは今年末までに3nmチップを使用する最初の顧客となり、Intelは来年後半に3nmチップの使用を拡大し、AMD、NVIDIA、Qualcomm、MediaTek、Broadcomなど向けのプロセッサのチップを生産し、来年と再来年の新しい3nmチップの開設を完了する予定。

TSMCの先端製造プロセスの優先顧客であるAppleは、今年の後半に初めてTSMCの3nmウェーハを使用する予定。

最初の製品はM2 Proプロセッサで、来年にはiPhone専用の新型A17が搭載される可能性があるとしています。

Apple新製品は、年末にかけていろいろ出てきそうですが、次の3nmプロセスチップはさらに性能アップになりそうなので、今年の買い物はこれらの動きを見越した上で、の方が良さそうな気もしますね、、、。




「Pixelmator Photo」がサブスク制に移行。既存ユーザーは無料。Mac版も出ます。

これまで買い切りで購入できたモバイルフォトエディタ「Pixelmator Photo」ですが、サブスクリプションに移行します。


新価格は月額4.99ドルまたは年額23.99ドル。59.99ドルのライフタイムオプションも提供予定。

既存の有料ユーザーは、サブスク契約せずに無料で利用可能。

また、これからリリースされる「Mac版Pixelmator Photo」は、macOS向けに設計された完全なネイティブアプリで、Mac版が利用可能になった時点で、サブスクリプションの価格帯が上がる可能性がありますが、今すぐサブスクすれば、現在の価格を維持することができるともあります。


Pixelmatorは、「Why Pixelmator Photo is switching to subscription pricing (and a sneak peek at Pixelmator Photo for Mac) – Pixelmator Blog」で、今回のビジネスモデルの変化について説明。

簡単にいうと、開発コストは継続してかかっているんだけど、買い切り制の場合にはリリース、アップデートで大きく売上が伸びるが、そのほかの時期の開発コストに見合うだけの収益が得られないためにサブスクモデルに移行するということです。


とはいえ、僕はサブスクモデルで成功するためには、1)競合の数、2)ユニークな機能があるかどうか、3)タイミングといった、ある程度の条件が揃うことが必要と思っていて、強豪ひしめく&そんなに利用頻度は高く無くなってきている”静止画エディター”というジャンルの中で、このタイミングでサブスクに切り替えて成功するかどうかは、難しいのではと思いました。

SNS投稿のための画像編集であれば、アプリ上からできちゃうしなあ。

わざわざローカルで別アプリで編集して保存する人がどれだけいるのかっていう。

なお、今回の件は、あくまでも「Pixelmator Photo」の話で、Photoshopがわりにも使えて、M1/M2にも対応している優秀な画像エディター「Pixelmator Pro」のことではありません。

こちらは買い切り制を継続して欲しいですね…。

中国の熱波による電力制限でApple製品にも影響が出てくる可能性が(やや)上昇しているようです。

中国で、今度は工業電力の電力供給制限がさらに踏み込んだものに。

UPDATE 3-China lithium hub Sichuan cuts power supply to industry amid heatwave | Reuters

四川省は、電力の80%以上をダムに依存。image via instant images

中国では、現在、過去60年で最悪の熱波の中、工業用電力の消費を制限。

このため工場を閉鎖したり、生産抑制が行われています。

四川省経済情報化局によると、同省の21都市のうち19都市の工業利用者は、8月15日から8月20日まで生産を停止し、住宅への電力供給を優先させるよう命じられたとのこと。

この措置は、7月下旬からの電力抑制よりも厳しいものです。

そして、TF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏は「iPadの製造に影響を与える可能性」を指摘。


四川省での一時的な停電は、成都(フォックスコン)と重慶(コンパル)のiPad組立工場に影響を与える可能性があります。現時点では生産への影響を判断することは困難ですが、8月20日に停電が終了すれば、影響は限定的と考えられます。

とりあえず、8/20までに終了すれば、生産スケジュールの調整で対応できそうなものの、今後数ヶ月の間に再び同様の事態が発生した場合に、ピーク時のAppleの新製品出荷に影響を与えるかどうかには注意が必要、としています。

Apple製品は、来月にはiPhone 14シリーズ、Apple Watch 8(と新しいPro)、その後にはiPadや、もしかしたらMacBook Proも年内?かもしれないので、8〜9月の生産状況によっては品薄になる可能性が高くなりそうですね。

もっというと、この電力不足の影響はAppleだけじゃ無いからなあ。

今予約できている製品の納品時期が変わってくることもあり得るかも。

M2 MacBook Air用の保護フィルム4点セット「CLEARVISTA」が発売。[1年間の交換保証付き]

有限会社グルーウィルが、保護フィルム4点セット「CLEARVISTA for MacBook Air 13.6 2022」を発売。5,980円。

CLEARVISTA for MacBook Air 13.6 2022」は、画面+天板+パームレスト+タッチパッドの4点が入った保護フィルムセット。


液晶保護フィルム部分は、傷がつきにくい表面硬度10H(JIS K5600-5-4)、厚み0.2ミリかつ3層構造のフィルムが衝撃を緩和、ブルーライトカット、抗菌(アンチバクテリア)の機能を備えています。

また、光の透過率は92パーセントであるため、見え方への影響は小さく抑えられています。


天板・パームレスト各部分は、カーボン調のハードコート素材。


気泡レスの特殊シリコン素材により、自然にエアーが抜けるようになっていて、また、貼り直しも可能です。


この製品の大きな特徴は、「1年間に月1回までなら何度でもフィルムの交換」ができるという、無償のフィルム交換サービス。しかも、交換時に別の種類のフィルムにして試してみることや、0.1ミリ単位でサイズを変更することも可能となっています。

M2 MBA買ったら試してみたいかも。

Appleが、iPhone 14用のワイドカメラレンズを大規模に確保。ペリスコープレンズ搭載はiPhone 16になるかも、、、

Appleが、iPhone 14シリーズのワイドカメラレンズをかなり大規模に確保したようです。


Ming-Chi Kuo氏の「更多關於舜宇光學成為iPhone 14最大廣角鏡頭供應商的分析 — 從Apple、舜宇光學、大立光與玉晶光之角度 | by 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) | Aug, 2022 | Medium」では、Sunny OpticalがiPhone 14用の最初のワイドレンズサプライヤーになったことについて、Apple、Sunny Optical、Largan、Geniusの観点から分析。

Appleは、iPhone 14シリーズのワイドカメラレンズの2022年下期の総生産能力は1億5000万個を超え、iPhone 14シリーズの需要(22年下期約9000万個)を大きく上回る数字になっています。

この供給過剰の状況は、Appleにとって追い風で、ワイドレンズの供給リスクとコストを大幅に削減できることになります。

iPhone 14シリーズ向けワイド7Pレンズの最大サプライヤーとなったSunny Opticalは、アンドロイド受注は予想を大幅に下回るものの、Appleからの受注により、新型iPhone用レンズの出荷量は、22年下期には前年同期比1,200%程度と大きく伸びる見込み。

さらに、価格競争を仕掛けて、次のiPhone用ペリスコープレンズの受注を獲得できれば、アップルとサニーオプティカルにとってWin-Winとなる。早ければ2024年にiPhoneの潜望鏡用レンズの受注を獲得できると予測しています。


ということは、兼ねてから噂が出ていたペリスコープレンズについては、2024年モデル(iPhone 16?)になるかもしれません。

当初の予測は、今年のiPhone 14かも?とか、来年2023年のiPhone 15 Proライン?という話が出ていましたが、今回の情報が正しければ、少なくとも来年のモデルではなさそうです。




Appleの第三四半期決算:予想を上回るiPhone好調の影にMac、iPad、ウェラブルの低迷。そして、日本市場が弱い

Appleの決算発表は、市場予想を上回る好調と伝えるところが多いですが、それは表面的なものだ、とGurman氏は考えている様子。


7/28に発表された、Appleの第三四半期決算。

Apple、第2四半期の業績を発表 – Apple (日本)

連結財務諸表PDF

全体的には前年同期比で2%増ということで文句なし、ではあるのですが、財務諸表を見ると日本での売り上げの落ち込み、Mac、iPad、ウェラブル系の売り上げ減少が目立ちますね。


BloombergのMark Gurman氏は、今週のPoweronの中で、Macの減速はショックではなく、当然予想できるもので、これはおそらく四半期中に4週間近く止まっていたMacBook AirとMacBook Proの出荷による影響と考えているとのこと。なので、一時的な減少と予想。

そして、第4四半期の売上には、新型MacBook ProとMacBook Airが大きく貢献し、そして、今年後半に新しいMac miniとハイエンドのMacBook Proを発売することで、さらに勢いを増し、さらに来年までには、新しいMac Pro、iMac、15インチMacBook Airが発売されると引き続き考えているそうです。

iPadに関しては、Appleが十分な供給量を数四半期にわたって供給できないためで、需要の問題では無いと考えています。ただ、iPad AirとiPad Proがあまりにも似ていることや、iPad Proのマルチタスクの弱点が影響していると考えていることを示唆しています。

MacやiPadカテゴリーよりも落ち込みが大きいのは、Apple Watch、AirPods、Beatsヘッドフォン、HomePod、Apple TVを含むウェアラブルおよびアクセサリー事業。

Appleの他のカテゴリの多くがサプライチェーン、ウクライナ戦争、チップ不足で打撃を受ける中、ティム・クック最高経営責任者はウェアラブルの問題として特に経済的な要因を挙げている。

彼は、”マクロ経済環境の打撃 “を含む、部門を傷つける “逆風のカクテル “を説明した。言い換えれば、人々は経済を心配して、それらの製品にお金を使わなくなったということだ。iPhoneや他のデバイスはそうではなかったとクック氏は述べた。

前年同期に発売されたAirTag、Apple TVの売上は見劣りするかもしれない、とクック氏は指摘。

しかし、これらのアクセサリー製品が、同部門の前年同期比7億5,000万ドルの減少を説明するのに十分であるとは思えないとしています。

Gurman氏の考察の中では、日本市場での売り上げ減少については触れられていませんが、前年同期が
64億6400万あったものが54億4600万ドルとなっていて、ほぼ10億ドル減少しています。

前年度までは、他のアジアパシフィック地域の売り上げは
53億9500万ドル。今年度は61億5000万ドル。

つまり、日本と他のアジアパシフィック地域の売り上げは、前年度と今年度で逆転してしまった形です。

これが一時的なものなのかどうか。もしかすると為替を反映した値上げにより、さらに日本の売り上げが低迷する可能性もあり得るかもしれません。

ちなみに、7/18〜24のBCN実売データでは「今売れてるスマートフォンTOP10、「iPhone 13 Pro」が初めてTOP10圏外へ 2022/7/31 – BCN+R」という話も出てきています。

次のラストクオーター(7〜9月期)決算は10月予定。

おっと、油断してたらきましたよ、AppleCare+のサブスク値上げ。ガーン。

円安によるApple製品の値上げショックも喉元過ぎれば、的に感じ始めた矢先。

値上げもしばらく無いかなーと油断していたら、こんなのが届きました。


そう、iPhone 13 ProのAppleCare+。

AppleCare+は、今までメリットが大きかったので、なるべく入るようにしていて、去年のiPhone 13 Proに関してはサブスクが選べるもんだから、じゃあ今回は月額にしてみるかーと軽い気持ちで毎月支払っていたところ、いきなり価格改定ということになりました。

まあ、たった230円上がるだけだから、そのまま加入して支払い続けるつもりだけど、月額払いの場合、為替状況によっては支払い途中でも価格改定があり得る、というのは覚えておかないといけませんね。

つまり、AppleCare+の月額払いは、一括購入の金額を均等払いにしたものではなく、あくまでもサブスクリプションということです。

こんなリスクが嫌だったら、一括で買ってね、ということですね。

これ、今後、円高になったら安くなったりするんだろうか。

いやあ、無いような気がするなー。

M2 MacBook Airでわかったこと3つのポイントと上級者向けの熱対策方法

新型MacBook Airで、これまでにわかったこと。

もちろん、ファンレスというのは前から発表されていましたが、こうやって内部構造を見るとなんだか不思議な感じもします。

1)背面のネジが4つになっている(M1 MacBook Pro 14インチは8つ)とか、割とアクセスしやすい内部構造っていうのは、USで提供されるセルフリペアサービスを考えてのことかも。

2)エントリーモデルのSSD 256GBモデルは、やはりNANDチップが1つだけなので、(13インチのM2 MacBook Proと同じく)、SSDの速度は512GBモデル以上よりも劣ることは、もう仕様といえそうです。とりあえず、こういうものだと思って、あえて256GBを選ぶか、より快適なSSD速度を求めるのなら512GB以上ということになりますね。

3)不思議といえば「加速度センサー」でしょうか。
ARMRデバイスがらみ?いや、MacBook Air本体を振り回す話でもないだろうしなあ。

そして、以下は上級者向けの熱対策について。

こちらはMBAです。暑そー!

MacBook Airはファンレスでも大丈夫なように設計されているはずですが、すでに13インチのM2 MacBook Proでも108度になったというツイートもあって、M2で動画編集ガシガシするぜーという予定の人は要注意。


Appleの新しいM2 MacBook Proで深刻なサーマルスロットリングを発見し、1つのファンではなく2つのファンを備えたより優れた冷却システムが必要であることを証明しました。
8K Canon RAWをエクスポートしたところ、温度は108℃に達し、Intel Macでさえも、これまで見たことのないような温度でした。
しかし、さらに悪いことに…

MacBook内部の熱が高くなるとどうなるか。

チップなどが熱でやられないようにサーマルスロットリングがかかり、処理速度を強制的に落とすということになります。

この場合、構造的にはファン内蔵のMBPの方が熱処理には有利なのですが、それでも「Intel Macでさえも、これまで見たことのないような温度」になっているというのは心配です。

さらにMacBook Airはファンレスで、ヒートシンクに相当するようなものもなく、熱処理はサーマルペーストしかないので、なかなか厳しそうです。

ということで、現状のところ、M2搭載マシンでは(MBPでもMBAでも)サーマルスロットリングは不可避なようなので、M2らしい性能を楽しめる時間は限られるのかもしれません。

「せっかく高いM2にしたのに!」という方、とりわけ上級者向けではありますが、なんとか解決できないかとやっている動画がこちら。

おなじみMax Techさんは、15ドル相当のサーマルパッドをMacBook Airの内部に貼ってます


こんなに貼っても大丈夫なんか?と思ったら、あっけなく背面カバーも閉じることができて、普通に動いている様子。


そして、Lightroomでエクスポートしたときの速度がこちら。


赤字がサーマルパッドモディファイ後の数値。

つまり、同じ作業をした場合、サーマルパッドモディファイをしたM2 MBAの方が1分ほど早かったということになっています。

なので、Macいじりの達人の方で、万が一の場合でも対処できる自信がある人には、これも解決の方法かもです。まあ、保証はなくなる可能性高いなあ。

新しいM2 Pro/M2 Max MacBook Pro、早ければ今年後半にも発売

毎年発売されても簡単に買い換える人は限られると思うけど、やっぱり今年も出るみたいです、14インチ/16インチMacBook Pro。

Mark Gurman氏は、引き続き、年末から来年春までの間に新しいM2 Pro/M2 Max MacBook Proが発売されると予想しています。


言い回しとしては、「早ければ今年の秋には新しいM2 ProとM2 Max MacBook Proを発売するという社内目標を持っている」というもので、期間的には2022年秋から2023年春の間ということになります。

このM2 Pro/M2 Max MacBook Proは、現在のラインナップと同じく14インチ/16インチで、全体のデザインと機能は踏襲されて、プロセッサのアップデートがメインということになりそうです。

M2 Pro/M2 Maxチップは、これまでの方向性を押し進め、さらにグラフィック処理能力が向上して、写真編集、動画編集などのプロフェッショナルユーザーにアピールするものになる見込み。

ただ、現在もサプライチェーンでの供給問題が続いていることを考えると、新製品がいつ店頭に並ぶかを正確に予測するのは難しい、と結んでいます。

もしかして、今後はMacBook Proも年一で新機種アップデート?ひょえー。




[50%オフ]内部温度のモニタリング/ファン設定/診断ユーティリティ「TG Pro」がMacBook Air M2対応

Macの内部温度を確認したり、ファンを任意でコントロールしたり、診断が可能なmacOS用のファンコントロール・ユーティリティ「TG Pro 2.71」がリリース。

このバージョンで、M2 MacBook Airフルサポートになりました。

ライセンス所有者は無償アップデート。新規ライセンスは通常2,970円ですが、現在50%オフの1,485円でセール中。

TG Pro」は、Mac内部の温度監視、冷却ファンのコントロール、診断機能を備えるユーティリティ。

CPU、GPU、ロジックボード、SSDの温度を表示し、バッテリーの状態やその他のハードウェア診断を行うことができます。


熱くなっている場合は、手動でファンの速度を上げるか、TG Proが自動的にファンの速度を上げることで、Mac本体を冷却し、高速に動作させることが可能。

温度管理を行う状況が発生した場合は、Eメールで通知したり、さらに分析するための完全なログ取得も行われます。

セキュリティを念頭に置いてデザインされ、Appleによって公証されたハードランタイムを使用。


また、ファンコントロールのための独立したセキュアなサービス、インターネットアクセスポリシーのサポート(Little Snitch使用時)が組み込まれています。

macOS 12 Montereyフル対応。

2008年以降のモデル、2022年のMac Studio、MacBook Pro (13-inch, M2, 2022)、MacBook Air (M2, 2022)など最新モデルを含む、macOS 10.11以上で動作します。

T2セキュリティチップの有無に関係なく、IntelモデルとApple Sliconモデル(M2、M1、M1 Pro、M1 Max、M1 Ultra)に対応しています。


「TG Pro」は定期的にアップデートされていて、Macの新機種への対応やバグフィクスが提供される”優良”ソフトウェアの一つで、今年6月にはMacBook Pro (13-inch, M2, 2022)対応、4月には「メインウィンドウのサイズ変更や表示時の大幅な性能向上などが行われています。

なお、M2 MacBook Airはファンレス設計なので、ファンコントロールは行えませんが、内部温度をリアルタイムでモニタリングすることで、スロットリングで処理速度が落ちない様に注意することはできます。

↓こちら、僕のMacBook Pro 16インチ(2021)の画面。


ファン、温度の状況はメニューアイコンにも表示されるので、Intel版のMacBook Pro 16インチ(2021)では、あると絶対的に便利。

M1 Pro/Max搭載のMacBook Pro(2021)では、通常の使用状況ではファンが回ることが少なくなるようですが、ハイパワーモードの場合にはファンコントロールも必須かもしれません。

Macを仕事で使っていて、内部の温度モニタリングの必要性を感じた場合には導入をお勧めします。

ハンズオンがアップされ始めましたが、M2搭載MacBook AirのベースモデルもSSDが遅いようです。

出荷が始まったM2搭載MacBook Air。


The Vergeでの評価は、”より優れた画面、より薄くて軽いデザイン、より良いスピーカー、大幅に改善されたウェブカメラ、優れたキーボードとトラックパッド、より便利になった充電、そして優れたMagSafe充電があるものの、M1モデルに対する性能の向上は、デザインや機能の改善ほどではない”。

うーん、ノッチが邪魔かも

これは13.6インチという、(ノッチデザイン採用のモデルの中では)最小ディスプレイサイズということもあるのかもですねえ。

で、↓にもあるように、ベースモデルでのSSD速度が遅いという項目もあり。


これはM2搭載のMacBook Pro 13インチ 256GBモデルのSSD速度が、M1搭載モデルよりも明らかに遅いという話と同じことが起きている様子です。

なので、もし買うのなら256GBではなく、512GB以上にするのが良いかと思います。

この問題は、今後、内部的なアップデートで解消される可能性もあるけど、今のところは256GBモデルはSSD遅いよ、というのは覚えておくほうがいいかと。

Jony Ive、Appleでのコンサルタント契約が終了

iPhoneやMacなど、Appleの象徴的な製品のプロダクトデザインに関わっていたJony Ive氏が、コンサルタントからも外れることになったとThe New York Timesが伝えています。


Jony Ive氏はAppleにおいて20年以上の間、プロダクトデザインを行い、チーフ・デザイン・オフィサーとしてSteve Jobsとともに現在のiPhone、iPad、Macや、Apple Watchなどのデザインに広く関わりました。

The New York Timesの記事では、契約に詳しい2人の情報源によるとAppleとJony Ive氏との間のコンサルティング契約は終了し、現在はIve氏はアップルのコンサルタントという立場ではないことを明らかにしています。

Jony Ive氏もAppleも、契約を延長しないことで合意。

また、自分の会社のためにAppleの人材を何人か雇っていたのと同時に、Appleの幹部の中にはJony Ive氏の報酬について「不満を抱いていた」人がいたという話も出ています。

Jony Ive氏とAppleはコメントを拒否しています。

現在のAppleのデザインチームはアラン・ダイ(ヒューマンインターフェースデザイン担当副社長)とエヴァンス・ハンキー(インダストリアルデザイン担当副社長)。2人ともAppleでJony Ive氏のもとで長年働いてきた人物です。

Jony Ive氏のデザインの方向性はミニマリズム指向で、いずれの製品もより薄く、よりポート類を少なくすることで洗練された印象を構築。Steve Jobsからの全面的な信頼という言葉も手伝って
、Appleに欠かせない存在として認識されていたものの、ミニマルデザインにこだわりすぎてしまったからか、ある時期から機能性を損なう製品になってしまうことがありました。

その一つは、2015年のMacBookや2016年のMacBook Proで採用された、独自構造で薄さが売りの「バタフライキーボード」で、この初期タイプは埃の混入によるトラブルや打鍵感の硬さが報告されていて、アメリカでは昨年2021年に集団訴訟として認める判決も出ています。

Appleは、初期の「バタフライキーボード」に関する訴訟やユーザーの不満を汲み取った形で、4回にわたりアップデート。シリコンカバーを内包するなどで埃の侵入を抑える形で対応していましたが、2019年11月には新しいシザー構造のMagic Keyboardを搭載したMacBook Pro 16インチを発売し、以来、他のMacBookシリーズもMagic Keyboardに置き換わっています。

Ive氏がキーボードデザインの全てに関わっていたということではないですが、CDOとして製品作りの方向性を決定づける立場にあった事は確かです。

Jony Ive氏は、Apple退社後にApple Watchのデザインでも協業したMark Newsonとともに、デザインファーム「LoveFrom」を立ち上げていて、Ferrariのデザインも行っている様子。

僕が好きだったのは「iPod classic 160 GB (Late 2009)」の頃。


今でも売ってしまったことを後悔してるんですよねえ、、、。




気が早いけど、Apple ARMRデバイス第二世代の話が出始めました。

まだ発売も発表も行われていないAppleのARMRデバイス。

TF International Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuo氏は、その第二世代の情報を伝えています。


1)高ASPのパンケーキレンズは、Apple AR/MRの重要な光学部品であり、視覚体験とフォームファクタ設計に直接影響する。

2)第2世代のApple AR/MRは、ハイエンドモデルとより手頃な価格のモデルがあり、これらは1H25に発売され、部品サプライヤーは2H24に出荷を開始する可能性がある。

3)Apple AR/MRの出荷台数は、第2世代のApple AR/MRの製品セグメンテーション戦略とエコシステムにより、早ければ2025年または2026年に1000万台に達する可能性がある。

4)第一世代のApple AR/MR用パンケーキレンズのサプライヤーは、Genius(メインサプライヤー)とYoung Optics(セカンドサプライヤー)である。GISはPancakeレンズのラミネーションサプライヤーである。上記のサプライヤーは、第二世代のサプライチェーンになる見込みです。

5)第1世代のApple AR/MRは、2つの3P Pancakeモジュール(両目に1つずつ)を採用する予定です。Pancakeレンズの総コストは約30〜40ドル(USD)で、ハイエンドの7Pレンズ20枚にほぼ相当する。Appleの光学サプライチェーンに、中長期的な新たな成長ドライバーを提供するものです。第2世代のパンケーキレンズのコストは、視覚体験とフォームファクタ設計を改善するために上昇すると思われます。

6)Larganは、第2世代Apple AR/MRヘッドセット用Pancakeレンズの新しいサプライヤーとなり、台中の新工場でこの注文のための生産能力を拡大することになりそうです。

今までと同様、サプライヤー筋からの情報をまとめたものらしいので、レンズメーカーなどのサプライヤーの希望的数字も含まれていると思われます。

ここ数年のTim Cook CEOのインタビューでは、ARMRデバイスについて前向きな発言が多いので、注力しているのはProject Titanよりもこちらなんでしょうね。

パンケーキレンズという事は眼鏡的な形ではなさそう、、、。やはりこんな感じでしょうか。

2016年のMeta 2 Development Kit – Launch Videoより




Apple Carの8年はプレゼンに追われ、今年もスタッフが退社。Tim Cook CEOも乗り気ではない様子です、、、

Appleが開発しているという噂のApple Car「Project Titan」。

昨年にはプロジェクトの責任者が次から次へと変わったり、主要な技術者が退社するというニュースが複数伝えられ、今年初めには韓国において複数の部品メーカーと面談し、今年2022年には本格的な開発を開始するという話も出ていましたが、この8年間の開発の内幕をThe Infomationが伝えています。

img via:Vanarama  こういうのを期待していたけど難しいかも。

Inside Apple’s Eight-Year Struggle to Build a Self-Driving Car — The Information」では、アップルの自動運転車プロジェクトに携わった20人へのインタビューが行われています。

昨年2021年8月には、Tim Cook CEOを含むApple上層部向けとして、開発が順調に進んでいることを示すための動画を作成する目的で、多数の自動運転車プロトタイプを使ってモンタナ州を65キロを走破し、ドローンで撮影

結果的には、高精細な3次元道路地図を必要とせずに走行できるデモンストレーションはできたものの、Apple本社のあるシリコンバレーを走行する際には車線の問題や縁石にぶつかるなどの問題が発生。

既知のルートに沿って運転されるように「デモの振り付けに貴重な時間を浪費」しながら制作されたデモですが、特定の場所では機能しても、他の場所では使えないことが逆に証明された形です。

Project Titanは、今年3月には解散が噂され、社員の異動が続き、5月にはAIディレクターのイアン・グッドフェロー氏や自動車エンジニアのC.J.ムーア氏などが退社。

その研究開発費は年間10億ドル以上かかっているという話も出ていて、さらにTim Cook CEOは
プロダクトデザインから距離を置く傾向があり、大量生産をコミットしないことからプロジェクトの上級役員は苛立ちを見せている様子です。

さらに、Appleの新製品発表のキーノートセッションの顔として必ず登場する、ソフトウェア部門責任者 クレイグ・フェデリギも、このプロジェクトには懐疑的。

他のApple社内の管理職は従業員に対して、このプロジェクトから完全に離れるように警告したという話まで出ています。

Appleの自動運転車開発プロジェクト「Project Titan」は、以前は自動車業界を再編するのでは、という予想も出るほど期待されていましたが、今後の道のりもだいぶ険しいように思います。

なお、昨年11月にはBloombergが完全な自動運転機能にフォーカスしたプロジェクトを2025年にも発表と伝えていますが、これは8月の走行デモで成功した機能をベースに、現実的に達成可能な製品を開発する目標という考え方なのかなと思います。

でも、いろいろ難しいんじゃなかろうか、、。




TSMCへ原材料を供給している昭和電工、エネルギーコスト、円安などの影響で値上げへ

Apple製品、さらに高くなっちゃうんですかねえ、、、。まあ、Apple製品に限る話ではなくなりそうですけど。

TSMCの主要サプライヤーである昭和電工が、想定外のスピードで原材料費が上昇しており、2023年に向けてチップ材料価格の上昇すること、値上げができない製品からは撤退を進めていることをBloombergが伝えています。

iPhone 13のA15 Bionic。iPhone 14にもこのまま採用されるのか強化版なのかはまだ分かりません。

日本の化学品サプライヤーである昭和電工株式会社は、TSMCやInfineon Technologies AGにチップ製造に必要な材料を供給しています。

同社のCFO 染宮秀樹氏は「この値上げはCovid-19の供給難、ウクライナ戦争によるエネルギーコストの高騰、劇的な円安を反映するもので、今年はすでに12回の値上げを行っているものの、少なくとも2023年までは状況が大きく改善することはないだろう」と述べています。

また、今後の値上げ予想について、「現在の市場の動きでは、これまでの計算の2倍の額を要求する必要がある」としていて、これらの原材料を調達して、Apple製品のプロセッサを製造しているTSMCや、最終的に、そのプロセッサを採用するApple製品の価格にも大きく影響を与えそうです。

なお、すでにTSMCやサムスン電子などのチップメーカーは、値上げの意向を顧客に通告したという話も出てきています。




USのApple Trade-In買取価格が改定して、より安くなりました(嬉しくない)。円安の日本ではどうなる、、、。

USのAppleトレードインの買取価格が軒並み減額

まだUSだけみたいですが、すぐに日本にも反映されるんだろうなあ。

こちらはUSのApple Trade-In

もちろん、Mac製品の買取価格も下がっていて、USではiMac Proは1,500ドルから1,350ドルに変更。

日本でのiPhone製品の買取額は↓。

日本のApple Trade In

ん?すでに反映しているんですかね?

iPhone 12 Pro Maxの600ドルは、ドル円為替130円で置き換えると78,000円。

そうか、円安だから、もし仮に140円で計算すると84,000円ということになりますね。

ただ、下取り価格に為替相場が、どの程度影響するのかは不明。

単純に下取り価格は中古市場での買取価格を反映するものということであれば、中古iPhoneの価格が上がっている今であれば、Apple Trade Inの設定価格も上がるかもしれません。

ここは買取価格がこれから上がるっていうことに期待したいところです。どうなるか、、、。

Gurman氏:Apple Watch 8での体温測定は「熱があるよ」程度のものらしく、チップ性能は3年間変わらない見込み。

アスリート向け高耐久モデルは気になりますが。

BloombergのApple隊長、Mark Gurman氏曰く、「Apple Watch Series 8では、熱があるかどうかを知ることができるようになる」。

こちらはwatchOS 8。

ただ、体温の測定が可能というよりは、「熱がある」場合には通知する、というもののようで、正確な体温を図るにはちゃんとした体温計が必要です。

この機能は、標準のApple Watch Series 8とエクストリームスポーツのアスリート向けにデザインされた、新しい耐久性の高いエディションに搭載される、と予想。

今年登場する廉価版SEの新バージョンには搭載されそうにはありません。

なお、Apple Watch Series 8に搭載されるS8チップは、2021年のS7に採用されたチップとほぼ同じ性能になり、さらにこれは2020年のS6チップとほぼ同じ性能であるため、処理性能自体は3年間変化なしということになりそうです。

さらに、Mac製品では、Apple Siliconへの切り替えが急ピッチで行われていますが、iPhone、Apple Watchなど他の製品向けのチップ開発が滞っているのは、Mac用のチップの開発に人的ソースが注ぎ込まれているからかもという話も出ています。

いやあ、Macの方はもうしばらくいいんじゃないでしょうか、、、。

矢継ぎ早に、新チップを投入されても全部追っかけられないし、iPhoneのように買い替えする金額でもないしなあ。




iPhone 14シリーズ:TSMCの受注10%減少という情報があるけど、kuo氏は否定的

DIGITIMESが、iPhone 14の受注が10%減少したと伝えていますが、kuo氏は否定的な見方。


噂のTSMCのiPhone14受注10%減に対しての私の考え。

1. TSMCのiPhone14受注10%減の噂は、私の調査とは一致しない。私は現在、iPhone 14の下期出荷見通しを、コンポーネントで約1億台、EMSで約9千万台と維持している。

2.AppleによるiPhone出荷予想の若干の修正(一桁の増減)は、量産前の新モデルを含め、よくあることである。

3. 新機種を発売し、市場の需要やフィードバックを確認する前に、新型iPhoneの出荷見通しを大幅に変更する(2桁の増減)ことは通常ない。

4. サプライチェーンの問題により、量産前の新型iPhoneの出荷計画が大幅に変更された場合、Appleは通常、注文を削減するのではなく、延期する。
5. 上記はAppleの他の製品にも適用される。

どちらが正しいかはまだ分かりません。

が、kuo氏の説明の方は今までの慣例とか経験則が含まれていて、より説得力があるように思います。

ただ、DIGITIMESの情報は結論が当たらないことは多いけど、サプライヤーからの情報は適切だったことが多いので、今回もTSMCの業績が芳しくない方向に向いているのはあり得るかも。

image via Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd

日本経済の状況が今のままで秋を迎えるとしたら、iPhone 14シリーズの販売は、少なくとも日本では好調と言えなくなる可能性もありそうです。

以前のように販売時の値引きができるようになればいいんですけどね。